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入寮
初等教育から高等教育までを手掛ける、全寮制の名門校、聖サチリアヂス男子学園。
高名な学者や政治家を多数輩出する学園。
その憧れの学校に僕は中等部から編入出来ることになった。
貴族や資産家の子息は、早ければ六歳から寮に入って生活し、勉学に励む。
僕は貴族の出ながら、体が弱く、家から通えるそこそこの学校に通っていたが、年を経て体も丈夫になり、全寮制のこの学園に入ることに決め、試験にも合格した。
学校が始まるのはもう少し先だけど、今日からいよいよ入寮だ。荷物はすでに部屋に送ってある。
二人一部屋を使うのが原則の寮だ。同室の相手はどんな人だろう。仲よくなれるといいが…期待と不安の両方を抱き、部屋のドアをノックして開けた僕は衝撃的な光景を目にすることになった。
ドアを開けたそこには…。
「あ…あぁん!トワ…気持ちいい~~っっ!ボク…ボク、もうイッちゃ…精液出ちゃうぅ~っっ!!」
「あぁ…っ!!俺も…俺もイキそうだよ…!ルイ…!!ああ、イクイクイク…ッ!!」
肌色の塊がベッドの上で、モコモコとうごめいている。ベッドはギシギシと揺れている。
いや、全裸の少年と少年が抱き合い、体を繋げて激しく腰を動かしているのだ…!
僕は呆然とした。
そういうことについて、知識が全くないわけではない。だけど、現場に遭遇したのは初めてだった。
二人は僕の登場にも臆さず、行為を続ける。
「あ、あん…っ!で、出ちゃうぅ~~っっ!!」
ルイと呼ばれた少年が、感極まった声を上げ、その性器からピュッ…ピュッ…と白濁を射出し、ビクビクと体を震わせる。
「は…あ…っ…あ…」
「あーー…っっ!!イクイク…うう~~っっ!!」
もう一人の、トワと呼ばれた少年も"絶頂"したらしい。
しばらく二人はゆるゆると体を動かしていたが、やがてその動きを止め、ハア、ハア、と速い呼吸の合間にねっとりと口づけ合っていた。
僕は頬がかーっと熱くなって、胸がドキドキするのを感じた。
こんな…僕と同じくらいの少年たちが、早くもセックスの喜びを知っているなんて…。それを目の前で見せられるなんて…。
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