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押し問答

二人は長い間濃密に口づけ合った後、衣服を身につけ始めた。 そこで僕はやっと我に返った。 「君たち…何を…」 問いかける僕には目もくれず、ルイは部屋を去った。 残ったのはトワだ。 「ごめん、ごめん。いいところだったから、止められなくて。編入生には刺激が強すぎたよね…」 「な…馬鹿にしたような言い方をするなよ!恋人どうしなのか知らないが、この部屋は…僕の部屋でもある…あんな…あんな淫らな真似は慎んでもらいたい!」 トワは僕の剣幕にもヘラヘラしている。 緩くウェーブのかかった茶色の髪に、印象的な翡翠の目。よく見ると、見惚れるほどの美少年だった。 「頭が固いなあ…ここじゃ、こんなことは当たり前。恋人どうしだなんて…初等部の頃から気が合ったどうしで体を重ねて、誰と寝ようが干渉しないのがこの学園の…ここのルールだよ。ルイは俺のお気に入りの一人ってだけ」 トワは笑い混じりに言った。 僕には信じられない言い分の数々だった。 「君はマミヤ・リンドウだね。名門家のご子息だ。歓迎するよ!仲よくしよう。俺はトワ・ツジノウ。同級生だ。ああ、それにしても」 トワは僕を上から下までまじまじと見た。 「噂に違わぬ上玉だ。マミヤ・リンドウ…ぬばたまの黒髪に、漆黒の眼、生け贄の仔兎のような嗜虐欲を掻き立てる儚げな美貌…その切り揃えた幼子のような髪は誰の趣味だい?あまりにもそそる…心配になるほどだ…」 「な、何を…」 「誰が君の初めてを奪い、性の快楽を教えるのだろう。願わくば俺であって欲しいのだけど…」 「ば、馬鹿なことを言うな…!!僕はそんな不潔なことはしない!ましてや君なんかと…」 「ああ、怒らせてすまない…少し言い過ぎた…でも、そう言っても近いうちに…いや…」 初対面では、こういう具合に険悪になったが、トワは親切だった。 寮の施設の案内をしてくれて、いろいろと教わり助かった。 それに…トワの言う通りに僕はすぐに未成熟な肉体をひらかれ、それに溺れるようになっていった。

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