「あっ、あっ、あ゛っ、あー、やぁッ……」 乳首がジンジンとする。 つままれて、こねる様に潰されて、じくじくとした快感が広がっていく。 こういう、食事と関係のない状態で追い詰められていく感覚は慣れない。 だけど、宗吾さんは緩急をつけながら僕を追い詰めていく。 「爪の先でカリカリされるのすごい気持ちいいね」 あの時は怖くなってしまったけれど、今宗吾さんの顔を見ると、そこに僕に対する嘲りの色が無い事がちゃんと分かる。 けれど、過ぎた快楽に体がもがいてしまう。 それを嗜めるように宗吾さんが反対側の乳首を舐める。 「はっ、あ、あっ……」 鼻から抜ける様な媚びた声が出る。 それは食事を貰うための本能でも、嫌悪を伴うものでも無かった。 宗吾さんの舌が熱い。 こりこりと舌の上で乳首を舐《ねぶ》られて、自分のそこが固く張りつめていることに気が付く。 じわじわと快楽が全身に広がっていくように、下肢が重たい。 つねられた瞬間、ピリピリとした快楽が体に広がる。 足の先をばたつかせて、快楽から逃れようと体が反るけれど、宗吾さんに肩を押さえつけられて逃げられない。 イクまですると言われたけれど、ここだけで達したことは無い。 じわじわと快楽で思考はぼやけているけれど、少しだけ達するのには足りない。 「こら。こっちに集中して」 口を乳首から離した宗吾さんにそう言われて、両側の乳首を同時につねられて、体が跳ねる。 固くなった乳首を潰されるのがたまらない。 悲鳴の様な嬌声をあげて、太ももをこすり合わせる。 先走りがもれて、下着がぬめっているのが分かる。 その感触すら快楽で腰がゆらゆらと動いてしまう。 「出したい？」 宗吾さんに聞かれて、無茶苦茶に頷く。 もうどの位の時間乳首をいじられているのかもよく分からない。 体の中でグルグルと渦巻く快楽を放出したくてたまらなかった。 「じゃあ、もっと乳首で気持ちよくならないとね」 下も触ってもらえるかもしれないと思った期待は次の言葉で否定されてしまった。 生理的な涙がボロボロとこぼれる。 耐えきれなくなって、自分の昂りに手をのばそうとすると、乳首に爪を立てられた感触がして、シーツの上でもがくだけになってしまった。