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有罪 プロローグ

 繋いだ右手の感触から佐藤の反応が遅れたことが分かった。  衝撃に備えて固く目を瞑った瞬間、ハンドルを放棄した佐藤が上に覆い被さって来て……  迫りくる恐怖からただただ守らなければ と、佐藤を庇うように腕を伸ばした。  オレの記憶は、そこで途切れている。  次に目覚めた時には病室で、オレの傍には一緒に車に乗っていた佐藤の姿はどこにもなくて。  ただ……それだけだった。  

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