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初デート、二度目のキス、そして......⑤
二人は遼の部屋にいた。
遼は大河の手の傷を消毒すると、絆創膏を貼る。よく転ぶ大河のために今流行りの潤湿療法タイプの絆創膏を買っておいたのだが、こんな形で役に立つなんて思わなかった。そこまでする必要はないと分かっていながらも、遼の気が済まなくて大河の手に包帯を巻く。
あきらかに過剰な手当をする遼に、大河はつっこむこともなく遼にされるまま黙って手を差し出していた。
手当が終わって、遼は救急箱を閉じるとそっと机に置く。
「.........」
その場に、沈黙が流れた。
「青木」
俯いたままの遼に大河が優しく名前を呼ぶ。
「あおき」
顔を上げられない遼に大河はさらに優しい声で遼を呼んで、俯いた遼の頬を撫でる。暖かい体温にジワリと遼の目に涙が滲んだ。
「俺のせいで怪我させてごめん」
「青木のせいじゃないよ」
「俺が走ったりしたから」
「俺が勝手に転んだんだよ」
「ちがっ、俺が.....!」
「青木」
遼の言葉を大河の穏やかな声が遮る。
「こっち向いて...」
それに遼は抗うことができず、遠慮がちに顔を上げ大河の方を見た。大河は驚くぐらい穏やかな優しい顔をしていた。顔を上げた遼に嬉しそうに微笑む。大河は遼に向かって腕を広げた。
「おいで」
向けられる溢れるような優しさに、堪えきれず遼は大河の腕の中に飛び込む。
「うーかんざきぃ......」
大河に抱きついて遼はポロポロと涙を零す。あやすようによしよしと大河が遼を撫でた。
「大丈夫、大好き、大丈夫だよ」
とんとんと背中を優しく叩かれて、遼の気持ちが落ち着いてくる。気付いたら大河の肩に頭を凭れさせ、とろんとした気持ちで体を預けていた。
「もぉ......おまえなんでそんな優しいんだよ」
知らず甘えた声が出てしまう。
「優しい?俺が?」
「そうだよ!バカッ!バーカバーカ!」
言いながらぐりぐりと額を大河に押し付ける。
「青木......かわいい......」
そんな遼に大河が耳元で囁く。それにピクンと体を跳ねさせて遼は大人しくなってしまった。
(かんざきのたいおんあったかい......)
体が勝手に大河に擦り寄る。もっとギュッとして欲しいと思っていると、答えるように大河が強く遼を抱きしめた。
(もうだめだ......)
遼の体に心に安心が広がっていく、男としてとかプライドとか、恥ずかしさとかそんなものがすべて溶けていって、遼は甘え切るように大河に全身を預けた。
(こいつ相手に強がっても無駄だ)
そう思って遼は思い切って口を開いた。
「なぁ.........何でキスしないんだよ」
「え?」
遼の問いかけに大河が驚いた声を上げた。
「最初に、合コンの時にキスしたっきりで...そのあと一度もしてこないじゃんか......」
「.........」
大河は何も言わない。それに焦れて遼はギュッと大河の服を握った。
「こうやって抱きしめたり、すぐ俺に触れてこようとするくせにキスはしないなんて......俺とキスしたくないって思ってもしかたないだろ!」
「............キス、してもいいの?」
少しの間を開けた後、大河がそう聞いてくる。遼は顔を上げるとキッと大河を睨んだ。
「いいに決まってるだろ!キスどころか、それ以上だって......っ、んっ」
してもいい、と言い終わる前に遼は大河に唇を奪われた。噛みつくようにキスをされ、驚いて吐息がもれた隙に舌を差し込まれる。あっという間にキスは深くなった。
「っ...ふ、......」
舌を舐められて吸われる。とろりとした大河の舌の感触に、遼から甘い吐息が零れた。その間にもキスは深くなっていく。
容赦のない口付けに遼は空気を求めて少し顔を引こうとするが、それを許さないとでもいうように大河が遼の頭の後ろに手を回してグッと引き寄せた。
「んっ、ん......は、ぁ......」
優しい大河の性格から想像できないほどの激しいキス。穏やかな佇まいのどこに、こんな激しさを隠していたんだろうと思うほど、大河のキスは遼を求めていた。熱い大河の口付けに、頭の中が溶けていく。
(かんざきのキス......きもち、いい)
待ち焦がれていたその唇に答えるように、遼は大河の首に腕をまわして抱きつく。もっと欲しくて、大河の舌を舐め返すと答えるように大河が遼の舌を甘噛んだ。
「あ、っ......」
その感覚に、遼は堪えられず声を零す。口付けたまま大河の唇が嬉しそうに弧を描いた。深く唇を合わせてから、チュッと音を鳴らして大河はゆっくりと顔を離した。
「っ......かんざ、き......」
上がった息に肩を上下させながら名前を呼ぶ声は甘く、知らず溶けた顔で遼は大河を見つめる。愛しそうに目を細めと、大河はこつんと遼の額に自分の額を当てた。
「嬉しい、ずっとキスしたかった」
「え......」
「ずっと我慢してたんだ」
そっと大河が額を離して遼を見つめた。
「......なんで?」
(我慢なんて......そんなのする必要どこに......?)
遼は不思議に思う。我ながら自分は大河にメロメロだという自覚がある。そのぐらい遼の気持ちは分かりやすいはずだ。
それは大河にも十分伝わっているはずなのに。
それが顔に出たのか、大河が少しバツが悪そうな表情をした。
「初めてキスした時、俺青木のこと怒らせちゃったからさ」
「......」
(怒らせる......?)
何のことか分からなくて遼は首を傾げる。
「あんな人前で、その上酔った勢いでキスして...青木が怒って帰ったのも当然だと思う」
思い出したのか大河が悲しそうな顔になった。
「しかもちゃんと気持ちを伝える前に先に手を出すなんて、最低だって言われても仕方ない。だけど青木は優しいから俺のこと許してくれただろ」
大河が遼の顔に触れて、頬を撫でる。
「だから今度は順番を間違えないって決めたんだ。ちゃんとデートしていっぱい好きだって伝えて、青木が俺のことちゃんと受け入れてくれるまで我慢しようって......」
親指が遼の唇に触れた。
「そう思って我慢してただけで、ほんとはめちゃくちゃ青木にキスしたかった」
「っ...!」
熱のこもった大河の瞳、真っ直ぐに向けられる大河の気持ちに、遼はカァッと頬を染めた。
「あ......、えっと、俺...あの時怒ってたんじゃないよ」
大河が抱きしめる以上のことをしてこないのに、そんな理由があったなんて。
見つめる大河の瞳も、触れる手も、とても熱くて鼓動が苦しいぐらいに音を刻んでゆく。
「ほら、お前名前間違えてただろ俺の。はるかちゃんって」
「うん...」
それがどうかしたの?というように大河が首を傾げる。純粋に不思議そうな顔に、遼は本当のことを話すかどうか戸惑った。
(ここまできたら、もう隠すことないよな)
大河も気持ちを教えてくれたんだ。遼は少し逡巡した後口を開いた。
「......女の子と間違えられたと思ったんだよ」
「え?」
「はるかって、女性の名前だと思ったんだよ。だからお前が酔っぱらってはるかって子と間違えて俺にキスしたと思って」
「はるかは青木のことだよ」
「そりゃ、今は分かったから別になんとも思ってないけどさ......あの時は......」
(別に好きな人がいるんだって......)
思わず遼は俯く。するとふわりと温かいものが遼を包んだ。
慣れた温もり、遼はもうこの温もりに触れると無条件で安心してしまう。大河の腕が遼を抱きしめて、胸の中に抱き込んだ。
「傷ついた?」
優しく問われて遼はこくんと頷いた。
「そっか」
ぎゅうと大河が遼を抱きしめる。
「なんか俺、青木に迷惑ばっかかけてるね」
「ほんとだよ、なんで男の名前で遼をはるかって間違えるんだよ」
「ごめんね」
「俺は遼だよ、バカ......」
「うん、ごめん」
大河の胸に顔を埋めて、拗ねた声で言う遼の髪に、大河はチュッと口付けた。
「............」
優しい感触に、遼の胸にじんわりと温かさが広がっていく。甘えるようにすり寄ると、大河が強く遼を抱き返してくれる。遼の求める通りに、あまりに優しく抱きしめられて、遼は大河のことが愛しくて頭がおかしくなりそうだった。
(今日はもう、離れたくない......)
遼は強くそう思う。
「た、いが......」
「っ......」
呼ばれた名前に大河が息を飲んだ。
「俺は遼だから、大河」
「............」
「だから俺のこと、遼って呼べよ」
潤んだ瞳で大河を見つめる遼に、押え切れない愛しさが大河の顔に浮かぶ。
「遼」
呼ばれる名前に遼の胸が嬉しさと愛しさで震える。大河の声は愛情に満ち溢れていて、そして隠しきれない欲情に濡れていた。
「遼のことが好きだ。大好き。だからこれからめちゃくちゃに遼のこと愛してもいいですか」
「......いいにきまってるだろ!」
言い終わると同時に、遼は大河に押し倒された。
大河の体が遼に重なると同時に口付けられる。
「んっ、はぁ...ん......あ......」
激しいキスに遼の口からひっきりなしに声が漏れた。遼の舌を舐めて甘噛み、大河は更にキスを深くした。グッと差し込まれた大河の舌が、自分では触れられない口の奥をなぞる。そのままその舌は、奥から上顎を舐め上げた。
「ふぁ......」
途端、びりびりと電流が流れるような快感が走って遼は体を震えさせた。与えられる気持ちよさに頭がボーッとして、うまく息ができなくなってくる。呼吸を求めて大河のキスから逃れようとすると、少しでも離れるのが嫌だというように大河の唇が追いかけてすぐに口を塞がれた。
「っ......ん、うん...ん」
また深く口付けられて、溢れる混ざりあった唾液を遼は飲み込む。遼の舌の形を確かめるように輪郭を辿って、強く吸うと大河はやっと唇を離した。
飲み込めなかった唾液が遼の口の端から垂れる。肩で息をしながら、頬を上気させて溶け切った表情で遼は大河を見上げた。
「遼かわいい」
「あっ......」
耳元で囁かれて勝手に声が漏れる。その反応を見て大河が嬉しそうに目の前で頬を緩めた。
「りょう」
「や......」
大河がもう一度耳元で囁く。それだけでゾクゾクと体に感じたことのない快感が走る。あまりの気持ちよさに戸惑って、遼は大河の体を押した。
「俺の声...きもちいいの?」
言葉とともに耳に息がかかる。それにも遼は敏感に反応した。
「だめ、たいが......」
「ん?もっと......?」
大河の体を押す手に力が入らない。
「りょう......」
大河は名前を呼ぶと、恥ずかしさと快感に赤く染まった遼の耳元にキスを落とす。そのまま首筋を舐め上げられ、堪らず遼は大河の服を掴んだ。
「あ......やだぁ......」
自分の声とは思えない甘い声が零れる。大河の声だけじゃなく、キスも体温も何もかもが気持ちいい。これだけでこんなに感じてしまうなんて、自分がどれだけ大河のことを好きなのか思い知る。
「や、たいが......おれ、からだへんだ......」
(少し触れられただけで、こんな風になるなんて......)
これ以上のことをされたら自分はどうなってしまうんだろうか。
もっと触れて欲しい、そう思うけれど感じすぎる自分の体に戸惑いを隠せない。恥ずかしくて、遼は助けを求めるように大河の服を強く握りしめた。
それを大河の手が覆う。大河は遼の手の甲に触れると、きつく掴んだ指を優しく解いて、自分の指を絡める。そしてギュッと握りしめた。
「大丈夫、かわいいよ。遼が可愛すぎて俺の方がへんになりそう」
そう言ってグッと大河が下半身を遼に押し付けた。
「あ......」
太ももに固い感触を感じて遼が声を漏らす。それが大河の高ぶりだと気付いて、頬がカァッと赤に染まった。
「ね、俺もおなじ」
「たいが......」
優しく笑われて胸がキュウウッと締め付けられる。
いつもと同じ優しい笑み。だけどその中にいつもと違う熱が浮かんでいて。
(大河もおなじなんだ)
大河も遼に感じて、こんなに熱くなっている。
(だったらもう......隠すものなんてなにもない......)
遼は自分から大河の首に抱きついた。
「も、たいがぁ......早く俺をっ、全部お前のものにしろよ」
「うん。遼の全部ちょうだい」
そう言うと大河は遼の服の裾を捲り上げ、服を脱がせる。現れた遼の白い肌に大河が見惚れるように溜息を吐いた。
「白いね......」
魅惑的に微笑んで、大河が遼の肌に口付けた。舌で肌を舐めるとそこを強く吸う。
「っ、はぁ......」
強い刺激に遼から声が零れる。遼の白い肌にくっきりと赤い跡が付いた。遼の体に付いた、大河の所有の印を見て、大河は目を細めた。
「綺麗についた。いっぱい跡付けてあげるね」
「あ、んっ...だめっ......」
いっぱいなんてダメだ、意識ではそう思うのに。大河の綺麗な唇が遼の体に跡をつけていくのが嬉しくて抵抗できない。遼は自分から求めるように、大河の体に腕を回してしまう。
あっという間に、遼の体に大河の証が刻まれる。跡が増えるのに比例して体の力が抜けていく。遼の頭の中は大河でいっぱいになっていった。
大河のキスが遼の胸の尖りに触れる。口付けられて甘く吸われて、遼からあられもない声が漏れた。自分は大河に触れられると、そんな場所も感じてしまうのだと初めて知った。
大河の唇が徐々に下に下がっていって。
「っ...あっ......」
大河の手が遼の下半身に触れた。そこを柔らかい仕草で撫でられ、遼は身を捩る。触られた場所は、既に大河の愛撫に反応して固くなっていた。大河は服の布越しに、硬くなった遼のペニスに口付ける。それに遼は体を大きく跳ねさせた。
「ちょっと待って、たいがっ」
何度かそこにキスを落として、そのままベルトのバックルを外そうとする大河が、何をしようとしているのかに気付いて慌てて止めた。
「待って、お前まさか......」
「うん、遼のここ舐めたい」
「っ...あ......」
腹の下辺りに大河が口付ける。反応している場所に近い敏感な部分に唇が触れて、自然と腰が揺れてしまう。
「だめ......だめだそんなの」
「なんで?だって全部くれるんでしょ?」
大河の目が欲情に染まっている。ジッと見つめられ、遼は思考がうまく働かなくい。
「遼の全部舐めたい。ここも、ここも」
「ふ、んぅ......」
最初のここも、で遼の昂ぶりに触れ、次のここも、で大河を受け入れる後ろを触られ遼は思わず口を押える。
(あ......そんな、とこも.........)
大河の綺麗な唇が、自分のそこを舐めているのを想像してしまい遼の体がカッと熱くなった。
「でも......だめ。汚いだろ」
「遼の体に汚いところなんてないよ」
その間も大河の瞳は遼を求めていて、体がじんわりと疼いてしまう。
「......と、とにかくだめだ。今日一日外で汗かいたし、お風呂にも入ってないのに......」
「じゃあお風呂に入ったらいいの」
「え......?」
大河の言葉に反応を返そうとした遼は、大河に抱きあげられた。止める間も無く、お姫様抱っこで抱えあげられて遼は慌てる。
「何だよ急に......!」
「綺麗になったら舐めてもいいんでしょう?一緒にお風呂入ろ」
「............」
完璧な王子顔でにっこりと微笑まれれば、遼に抵抗ができるはずもなかった。
遼はバスルームの扉の前に降ろされる。
大河が遼の服を脱がそうと、ベルトに触れるのを慌てて止めた。
「服ぐらい自分で脱げる......!」
こうなったら脱がされようが、自分で脱ごうが同じだ。せめてまだ自分で脱ぐ方が恥ずかしくない、遼はそう言った。
「残念。脱がしたかったのに」
「っ、ん......」
声が甘くて気を抜くと吐息が漏れてしまいそうになる。それを堪えて、遼は自分のベルトに触れた。
「でも、俺に抱かれるために遼が自分から服を脱ぐっていいね......」
「~~~バカっ‼」
前を寛げた遼の姿に大河が頬を緩める。さすがに堪えられなくなった遼は、そう叫ぶと大河に背中を向けた。
(もお......よくも堂々と恥ずかしげもなくそんなこと言えるな!)
心の中でバカバカ変態!と詰りながら、遼はジーンズに手を掛けた。その横で大河が着ていたシャツを脱ぎ捨てる。自然と視線が大河の方を向いた。
「っ!」
現れた大河の体に遼は息を飲んだ。
長い腕は遼よりはるかに太く、二の腕の筋肉は引き締まり、厚い胸板の下にある腹筋はくっきりと六つに割れていた。
すらりとした細い体にしては筋肉がついていることは分かっていたが、まさかこれ程までとは思っていなかった。大河は完全に着やせするタイプだ。どうりで遼のことを簡単に抱えあげられるはずだ。
あまりにも男らしい大河の体躯に遼はゴクリと唾を飲み込んだ。
「どーしたの?」
大河が笑いかける。遼は自分が大河に見惚れていたことに気付いてハッとした。
「お前っ......毎日研究室で勉強ばっかりしてるくせにっなんでそんなに筋肉ついてるんだよ......!」
ただでさえドキドキしている鼓動が、更に早くなって遼は八つ当たりのようにそう言った。
「筋肉...?ああ......」
大河が自分の体を見る。
「なんでだろ?毎日資料持って図書館と研究室を往復してるからかな?」
ハハハと大河が笑った。
「............」
(あの量を?毎日⁉)
遼は大河の研究室で積み上げられた資料の山々を思い出す。もちろん全部ではないだろうが、ここまで鍛えられるということはきっと一日でかなりの量を持って行き来しているはずだ。荷台を使って運ぶという発想がないのが大河らしいというかなんというか。
そう思っていると、大河は下も脱ぎだした。
「あ......」
大河のそこはすでに立ち上がっていて、想像以上に立派なその部分に遼の口から思わず声が漏れる。
整った容貌、しなやかな筋肉に包まれた体、腰の位置の高い引き締まった腰、声が漏れる程の立派な男性器。大河の裸のあまりの卑猥さに、直視できなくて遼は慌てて視線を逸らした。
(おれも脱がないと......)
そう思うけど、早くなる鼓動に手が震えてうまく脱ぐことができない。すると後ろから大河の腕が伸びてくる。
「やっぱり俺が脱がしてあげる......」
後ろから抱きしめられ、遼は大河にジーンズを脱がされる。結局全部大河に服を脱がされてしまった。
バスルームの扉を開けると、大河は遼に向かって手を差し出した。
「おいで、遼」
まるで物語の王子様がダンスを誘うような麗しすぎる姿なのに、それにそぐわない卑猥すぎるお誘い。綺麗なのに色気が漂う大河の姿に、遼は身も心も奪われ引き寄せられるように手を伸ばす。大河の手を取った遼を浴室に誘い入れて、大河がシャワーを流した。ボディーソープを手に取って泡立てると、遼の肌に手を伸ばす。
「ひゃ、っぁ......!」
大河が掌を遼の体に這わせる。ぬるぬるとした感触と大河の手の温もりが、肌を滑っていくのに遼は敏感に反応した。胸の尖りに指が触れて、遼の体が大きく跳ねる。
「ここ、固くなってるね。きもちいい?」
囁きながら大河が固くなった乳首を、泡のついた手で何度もなぞる。指が触れるたびに、ぞくぞくと背中から快感が駆けあがった。
「あ、あっ、やぁ、ったいがぁ......んぅ」
「うん、気持ちいいね」
「手......けがしてるのにっ」
「大丈夫、遼が水をはじく絆創膏貼ってくれたから」
だから心配しないで、と大河が遼の額に口付けた。
「ふ、うん.....っあ」
その間も大河の手が胸や腰をなぞる。その手が肌を滑る度に、遼はふるふると体を震えさえた。
背中にも、双丘にも大河の手が伸びてくる。恥ずかしいのに触られる部分すべてが気持ちよくて、遼は体の力が抜けて大河にしがみついた。支えるように遼を抱きしめて、大河が掌で遼のペニスに触れる。
「あ、んっ......そこ、は......」
大河がペニスを手で包んで、ゆるゆるとすり上げた。
「んっ、んぅ、はぁ......」
強い刺激に知らず腰を揺らして、遼は自身を大河の手に押し付けてしまう。可愛くていやらしい遼の姿に、大河の口から熱い吐息が漏れる。その息が耳元にかかってそれにも遼は反応した。
「もっと気持ち良くしてあげるね」
「っ...たいが......?」
そう言うと大河はシャワーを手に取って、遼の体についた泡を流した。
遼の体を壁に預けると、大河は遼の前にしゃがみ込む。綺麗になった下半身に顔をよせ、遼を見上げて微笑んだ。
「ん、......」
下から見上げられて、何をされるか気付いた遼が吐息を零す。遼の反応に嬉しそうに目を細めると、大河が遼のペニスを口に含んだ。
「っ~~あ、っあぁ......」
大河は遼を深く銜えこむと、舌を這わせる。あまりの快感に目の前にチカチカと火花が散った。
(これっ、だめだ......)
体を襲う快感だけでもすごいのに、大河の整った顔が自分の股間にあって、その唇が自分の昂ぶりを銜えている。視覚的にも刺激が強過ぎて我慢が全然できない。
「も、出るからっ!大河......はなして......!」
遼は大河の肩を押すが、力が入らない手では止めることができない。
「ん、いいひょ、だして」
「ひっ......!」
銜えたまま喋られて背中が仰け反る。
(こんなのっむりっ......)
やだやだと頭を振るのに大河は全然止めてくれない。それどころか更に容赦なく遼のペニスを刺激してくる。含んだまま裏筋に舌を這わされて腰が弓なりにしなる。大河の口に出す訳にはいかない、その一心で遼はどうにかイクのを我慢する。
大河の手が太ももの付け根に触れ、上に包み込むように双丘を撫でられ揉まれる。ゾクゾクとした快感が体を駆けあがって、遼は口を押えてそれに耐えた。
尻を撫でていた大河の指が、割れ目をなぞって奥に伸ばされた。指が遼の後に触れて、グッと強くそこを押した。それと同時にペニスの先端に歯を立てられる。
「いやぁっ、だめぇ......あっ、ぁあ――――」
あまりの刺激の強さに、限界まで我慢していた遼は、耐えることができず欲望を吐き出してしまう。
「はぁ......あ......ぁ......」
達した余韻で息が乱れる。ビクビクと跳ねる体を、口を押えながら堪えていると大河が立ち上がった。荒い息のまま大河の方を見ると、大河がジッと遼を見つめた。そして遼の目の前で放ったものを、ゴクリと飲み込んだ。
「なっ......たいが!」
遼は慌てた声を出すが、大河は口の端についた飲み切れなかった遼の白濁を指で拭ってチュッと唇で舐めとる。
「っ......」
舐める瞬間に大河の舌が見えて、知らずピクンと体が反応する。
壁に凭れた遼の耳元に、大河が顔を近づけた。
「続きはベッドでしよっか......」
遼に欲情しているのを隠しもしない大河の熱い声と瞳に、遼はこくんと頷いた。
「ふ......っあ、んぅ...あぁぁっ」
遼は漏れる声を両手で口を塞いで必死に堪えていた。たけどどれだけ声を抑えようとしても、与えられる刺激が強すぎて全く我慢できない。部屋にはぴちゃぴちゃと卑猥な濡れた音が響いていた。
「あぅ...ん、もぉったいがっ!」
「んー?」
遼の呼ぶ声に大河がくぐもった声を返す。
大河は遼の双丘に触れ、その奥にある遼の秘所に顔を埋めていた。唇がそこを吸って、舌がそこを舐めて、指を差し入れられる。
遼はうつ伏せの状態で、腰だけ高く大河に持ち上げられていた。
「い、つまで......舐めてんだよ......いやぁっ」
丁寧すぎる愛撫に抗議の声を上げると、中の指をぐっと折り曲げられた。中の敏感なところを指の腹がグッと抉って、遼は嬌声を上げた。
「もう少し......俺が入った時、遼のここが最初から気持ちいいって感じるぐらい解さないと」
言って、大河の指が強く前立腺を刺激してくる。舌で後孔の淵をなぞられ、強すぎる快感に遼の体に力が入る。
(だめ......またイクっ......)
「ん、んぅっ、あっ......っ――」
ビクビクと体を震えさせて、数度目の絶頂を遼は迎えた。
あれからベッドに移動して、大河は遼の全身にキスを落とし、そして後ろを解しだした。
最初は少しの痛みと違和感があったが、時間をかけて大河がそこを慣らしていくので、今は痛みも違和感もなくなっていた。どころか、あまりに丁寧にじっくりと愛撫され続けたせいで、遼は数回絶頂に達してしまっていた。もういいと何度言っても止めてくれず、声が抑えきれなくなるまで中を溶かされて、遼の後ろは大河の指を三本入れられても苦しさどころか快感を感じるようになってしまった。
「もうやだぁ、たいがぁ......」
「うん、もうちょっとだけ」
音を上げるのに、優しい声を返される。もう頭がおかしくなってしまいそうだ。
「もう解れてるからっ、足りないならっその棚に......」
「この棚?」
もうこれ以上続けられたら体がおかしくなってしまう。遼はベッドサイドにあるチェストを震える手で指さした。それに大河が引き出しを開ける。
「これって......」
「それ使ったらもう大丈夫だろぉ......!」
中に入っていたものを大河が取り出す。それはゴムとローションだった。
いざという時のために遼が用意してあったのだ。バスルームから出てきた後に伝えようと思ったが、いう間もなく大河に押し倒されてしまった。
「へぇ......こんなの用意してくれてたんだ」
大河がローションを手に持って、遼を見つめる。
「りょうのエッチ......」
「っ、んぅ......」
艶を含んだ声でそう言われて、背中にぞくりと快感が流れる。遼は恥ずかしくなるが、こんな状態を続けられるなら少しぐらいの恥ずかしさなんてどうでもよかった。
「だけど」
「え?」
大河は手に持っていたローションをチェストに戻す。
「なんでっ」
それを遼は呆然とした顔で見つめた。
「もうちょっとでいい感じに解れるから、これは次に使おうね」
「......っ‼」
そう言うと妖しく微笑んで、大河は遼の後ろに顔を埋めた。
「うそっ...たいが!もぅ、ん―――っ」
大河が今までで一番深く舌を差し入れる。奥まで入れた舌で、中の壁をなぞられて遼はまたイってしまった。
「はぁ......、はぁ.........」
力が入らなくなって、遼の体がベッドに沈む。
「ん......もう大丈夫かな」
力が入らず緩み切った遼の体に、大河は満足そうに微笑んだ。大河はそっと遼の体を仰向けにして、遼の体に覆いかぶさった。後ろに大河の熱い塊が触れる。
「あ......たいが......」
「うん」
名前を呼んで遼が大河に向かって腕を広げる、答えるように大河は遼に体を寄せた。グッと中に入ってくるのと同時に遼は大河に抱きついた。
「っ...く......」
指や舌とは比べようにならない圧迫感に、遼から苦しそうな声が漏れる。
「遼......」
「だい、じょぶ...だから、全部っ」
気遣う大河の声に、遼は自分から大河を引き寄せる。圧迫感はすごいが、痛みはない。それに大河がどれだけ丁寧に遼の体を開いてくれたかを思い知る。
「俺は......大丈夫だからっ!今度はたいががっ気持ちよくなって!」
優しい大河。大河はいつだって遼のことを大事に大事に愛してくれる。そんな大河のことが好きで好きで堪らない。遼だって大河のことを気持ちよくしたいのだ。気持ちが溢れて遼はそう叫んだ。
「.......」
遼の言葉に大河が一瞬動きを止める。だけど次の瞬間、大河は強く遼を引き寄せて、一気に腰を押し進めた。
「りょうっ......」
堪らないというように、大河が深く自身を突き入れる。先端が遼の敏感な部分をなぞって、遼はギュッと大河に抱きついた。
「んっ、あん......っあ......」
大河が腰を揺らすたびに、体の奥からびりびりと快感が駆け上がる。気持ちよさに、感じていた圧迫感が徐々に薄れていく。
「っ......ふ......りょお......」
大河の綺麗な顔が快感に歪む。それを見ているだけで、遼はイってしまいそうになる。遼は大河の頬を両手で包んだ。
「だいがっ......んっ、きもち、い......?」
「めちゃくちゃ...きもちいい」
遼の問いかけに大河が頷く。そっと遼の手に大河が掌を重ねた。
「おれとりょう一つになってる。嬉しい」
そう言って熱く息を吐く大河に、遼の胸がきゅうぅっと締め付けられた。ときめきすぎて、幸せで、大河が大好きで遼の瞳に涙が滲む。
「たいがっ......おれ、もうっ」
「うん、一緒にイこうね」
大河は遼の首筋に顔を埋めると動きを速めた。何度も感じるところをすり上げられて、遼に限界が近づく。
「たいがっ......あ、あ―――」
「りょう、大好き」
一際大きく大河が遼の中を突く。目の前に星が弾けて、二人同時に精を吐き出した。
二人きりの部屋の中に、はぁはぁという息遣いだけが響く。
「遼......」
「んっ」
大河がチュッチュッと遼の顔にキスの雨を降らす。その優しい感触に、目を閉じながら達した余韻に震えていた遼はそっと瞳を開ける。
目の前に大河の幸せそうな顔が広がった。
それにまた胸がきゅうっと締め付けられる。
「りょう......」
甘えるように頬を寄せる大河の頭を、遼はよしよしと撫でた、が。
「ん......?」
あらぬ感触を体の中に覚えて、遼は声を上げた。みるみるうちに遼の中で大河の昂ぶりが勢いを取り戻す。
「え、ちょっと待て、お前......‼」
「りょうが可愛すぎて、俺のここ全然治まらない」
「あ、んっ」
グッと大河が腰を遼にすり付ける、刺激に遼の口から甘い声が零れた。嬉しそうに大河が目を細める。
「いっぱい愛し合おうね......」
そう言って大河が遼の手に指を絡める。
「え?い、いっぱい......」
聞き返す遼に大河がにこにこしながらうんと頷く。
「大好きだよ、遼」
「............」
どうやら夜はまだまだこれからのようだ。
遼は大河の腕の中にいた。
大河は遼を抱きしめて、スースーと穏やかな寝息を立てている。
(すごかった......)
先程までの大河との濃厚な行為を思い出して、遼はポッと頬を赤らめる。あれから遼は何度も大河の熱を受け止めた。体でも言葉でも愛されて、最後の方は気持ち良すぎて泣き出すぐらいとろとろにされてしまった。
この綺麗な顔と穏やかな性格のどこに、こんな激しい欲を隠していたのだろうか。
「我慢してたって本当だったんだな......」
大河の胸から顔を上げて、遼はその顔を見た。大河が遼を愛してくれているのはもちろん伝わっていたけど、遼のことを考えて手を出すのを堪えてくれていたなんて。遼が思っている以上に、大河は自分のことをとても大事にしてくれていることが分かって遼の顔に笑顔が浮かんだ。
「これからは我慢しなくていいからな......」
そう言って、遼は体を伸ばすと大河の頬にチュッと口付けた。
「う......ん」
それに大河が身じろいだ。
「わっ」
大河はギュッと腕の中の遼を抱きしめる。急に強く引き寄せられて、遼の口から驚いた声が漏れた。
「りょう......これからも一緒に......色んな場所に行って、いろんなことし...ようね......」
そう言って大河がにへらとにやける。
(寝言......?)
起きてしまったのかと思ったが、大河は相変わらずスースーと穏やかな寝息を立てていた。
「だから、色んなことってどんなことを言ってるんだよ......」
にやけている大河の寝顔に、遼は呟く。
(まあでも......なんでもいいや)
楽しいことはもちろん、大変なことも何もかも大河と一緒なら怖くない。
(それと、エロいことだって......)
「どっからでもかかってこい!......だ」
小さく囁いて、遼はふふふと笑う。
温かい大河の温もりに包まれながら、遼はそっと目を閉じた。
寄り添い合って眠る二人の寝顔は、とても幸せなものだった。
「んふふ~ん♪」
食堂で昼食を食べながら、遼は大河とのデートを思い出して頬を緩ませる。
(デート楽しかったなぁ~~)
大河と一緒に色んなところをまわれたし、大河をこけさせ怪我をさせてしまうというハプニングはあったけど、大河の本心も聞けて前より絆が深まった気がする。
そしてなんといっても。
(初エッチしちゃったからな......)
遼はさらにデレッと頬を緩めて、今日のランチのエビフライを口に運んだ。どこから見ても上機嫌な遼を、前に座る佐々木がジィーと見つめた。
「どうやら神崎とのデート、めちゃめちゃ楽しかったようだな」
「ぐっ......」
まるで遼の思考を読んだかのような佐々木の言葉に、遼は食べていたエビフライを喉に詰まらせる。
「何やってんだよ。ほら」
咽る遼に佐々木が水の入ったコップを差し出す。それを一気に飲み干して、遼はふうと息を吐いた。
「さんきゅ......」
佐々木に礼を言うと遼はゴホンと咳払いをする。
「何で楽しかったって分かるんだよ!」
「分かるだろ、顔に書いてる」
言われて遼は緩み切っていた頬を押さえた。
「で~愛しの神崎くんとはどこまでいったわけ」
「どこまでって?」
「またまたぁとぼけちゃって、キスぐらいしたのか?」
「っ......!」
にやにやとした顔で聞いてくる佐々木に、遼はあからさまに頬を染めた。遼の反応に佐々木はニヤーと目を細める。
「それはそれは、おめでとう」
「ちょっ佐々木!お前面白がってるだろ!」
「本気でめでたいと思ってるよ~どこかの誰かさん、神崎がキスしてくれないって寂しそうだったもんなぁ~」
「う......」
遼が悩んでいたことをはっきり佐々木に話したことがあるわけではないが、妙に勘がよく空気を読むのがうまいこの男には気付かれていたようだ。
「お前神崎のことになると、途端に分かりやすくなるから」
よかったな、と佐々木が遼に笑いかける。
「佐々木......」
どうやら佐々木なりに心配してくれていたようだ。そんな佐々木に遼がジーンと感動していると、佐々木がそっと遼に顔を近づけた。
「それで、最後まで進んだわけ......?」
ヒソヒソと佐々木が声を潜める。遼を見つめるその顔は、興味深々といった感じで瞳を輝かせていた。
(こいつ......やっぱり面白がってるじゃねえか)
遼はそう思うが、心配していたのも嘘ではないだろう。
「じ、実は......」
ここはちゃんと佐々木には報告しとこうと遼は口を開いた。
その時。食堂の入り口の方がにわかに騒がしくなる。
「おっ、噂をすれば神崎が来たみたいだぞ」
いつものことに慣れた様子で佐々木が入口の方を振り向く。遼もそちらの方に顔を向けた。
そこにはやはり大河がいた。すらりとした長身の、スタイルのいいその姿は遠目から見てもとても絵になる。大河はキャッキャと盛り上がって名前を呼ぶ女子生徒や、挨拶してくる男子生徒に会釈を返す。そしてどこか気だるげに前髪をかき上げた。
「っ......」
その仕草からは男の色気のようなものが漂い、遼と周りが息を飲む。大河は何かを探すように食堂内を見渡して、遼を見つけるとその顔をパァッと輝かせた。
「遼」
名前を呼んで、大河が真っ直ぐに遼の方に向かって歩いてくる。遼の下の名前を呼んだ大河に、その場が別の意味でざわついた。
「遼......」
遼のところまでやってくると、大河は遼を抱きしめた。
「ふふ、会いたかった」
「............お、おお...」
いつもなら朝も会っただろ!と返すところだが、愛し気に見つめられて思わず素直に頷いてしまう。
大河は遼を見てにこっと微笑む。ジッと見つめてくる大河から妙に艶っぽい雰囲気を感じて、遼の胸がドキドキと高鳴った。
「体......大丈夫?」
「ふ...っ」
大河が遼の耳元に顔を近づけると、周りに聞こえないよう小さな声で囁く。どこか低めの声のトーンに色気が孕んでいて、遼は吐息が漏れそうになるのを慌てて口を押さえて防いだ。
(な、なんで抱かれた俺じゃなくて、抱いた大河の方が色っぽくなってるんだよ!)
「だ、大丈夫だから、いったん離れろ......」
どぎまぎしながら答える遼に、大河は嬉しそうに目を細めた。
「ね、今日も遼の家行ってもいい?」
離れろと言ったのに、大河はいっこうに遼を離してくれない。そう言いながらも本当はいつだって大河と引っ付いていたいという遼の気持ちは、大河にはバレバレなんだろう。
「別に......いーけど......」
周りに聞こえないように聞いてくる大河に、遼はうんと頷いた。
遼はそろそろと顔を上げると大河を見る、すると相変わらず愛のこもった瞳で大河は遼を見つめていた。
それに遼の顔に笑顔が浮かぶ。笑った遼に更に大河は嬉しそうに微笑んだ。
「これは......ヤッたな......」
二人の親密すぎる様子を見ながら、佐々木はそう呟いた。
そんな二人に、周りのみんなも心の中で「おめでとう!」と祝福を送っていた。
キスから動き出した二人の関係。
これから二人はずっと一緒。
HAPPY END
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