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第19話

【暖サイド】 暖「ありがとうございました」 速水「また明日な」 シンプルに……痛かった。 上手に呼吸が出来るようになれば痛くないらしい。 僕はまだまだ呼吸法が間違えているようだ…… もっと上達して速水先輩に褒められたい 速水先輩の部屋の前にいた1年生は別パート…… 会話から察すると入部してすぐに速水先輩や他の先輩達から音楽を教わっているらしい。 あくまで音楽 僕なんかパートナーなのに速水ファンクラブの会員番号30番レベル。他の先輩からレクチャーももちろん受けていない。完全なる出遅れ組 ただでさえ初心者なのにどんどんみんなから遅れをとってしまっている そして……ずっと引っかかっていることがある…… トントン  ガチャ 草野「うおっ!お前かよ!わざわざ外から来なくても中から来れるだろ」 暖「草野せんぱい……お聞きしたいことが……」 ・ ・ ・ 草野「まぁ座れよ」 ベッドの上に座るように言われたけど、なんとなく緊張してその場に体育座りをした 草野「どうした?」 暖「……気のせいじゃなかったら他の一年みんな同じ楽譜持っていた気がしたんですよ……」 草野「あぁ、これ?」 【宝島】 これだ!!! 暖「これです!!」 草野「うちの部のテーマソング的な曲で演奏会で必ずアンコールに持ってくる」 暖「へー」 草野「5月の演奏会は1〜3年全員で初めて演奏する予定だからもらったんじゃない?」 暖「なるほど」 草野「ただし、楽譜配ってるのは顧問の山下先生。顧問が認めて初めてこの楽譜はもらえる」 つまり僕は認めてもらえていない…… 草野「……うちのパートの1年ももらえたの1人だけだからまだ焦らなくていいんじゃない?」 暖「……最終的にはみんなもらえるんですか……?」 草野「……ぅん…まぁ…もらえる」 暖「………僕…演奏会間に合いますか?」 草野「……努力次第だけどさ……最終的には楽譜もらえるかもしれないけど……5月の演奏会までにもらえるとは限らない。」 暖「………つまり…もらえなかったら演奏会出してもらえないってことですか……?」 草野「……んー…まぁ……そうなるかな。。。いや!でも暖も頑張ってるしさ!ね!?」 暖「………もっと…がんばります……」 草野先輩の間が気になってしまい聞かなきゃいいのに突っ込んで聞いてしまい後悔した。。。 なんかものすごく……不安…

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