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第8話

「っ、…………。はぁー。」 正に、絶頂。 一瞬、グッと体に力が入り、次の瞬間、弛緩する。精液が迸る感覚に少しの間酔いしれていると、聞こえてきた音に驚いた。 「んっ、く、ッゴクン!!」 「あ!だ、ち………飲んだの、か…?」 「ん!あ〜。」 恍惚とした表情で頷いた安達は大きく口を開ける。まるで、俺の精液を溢さず飲み込んだことを褒めてくれとでもいうように俺を見つめている。その瞳はキラキラと輝いていた。とりあえず頭を撫でてやると嬉しそうににやけている。 不味くないのかと問うと、不思議そうに首を傾げた。 「美味しいですよ?」 「………そう。」 美味しくはないと思うんだけど、本人がそう言ってるならそうなのかもしれない。 少し汗ばんでいる髪を撫でつけながらぼーっとしてると、安達が再び膝の上に座った。 「先輩、続き、するよ?」 「っ。」 細められた目に息を飲む。ぶわっと溢れ出した色香を吸い込めば、眩暈がしそうになる。 安達は俺の腹にものを擦りつけながら、自分の指をしゃぶりはじめた。くぐもった声で喘ぎながら腰を動かしている。赤く厚い舌が絡まる、白く細い指。唾液を満遍なく付けた指は、ためらうことなく下へと降りていった。 「んぁっ!」 甲高く艶やかな声が響く。 男にある穴なんて尻の穴以外思いつかないが、安達はもう痛みなど感じないのだろう。指を動かすたびに気持ちよさそうに喘いでいる。人間、案外なんでもできるんだなぁ。興奮半分、関心半分で見ていると、ふと視線が合った。 逸らすことは許されない。 鋭い眼光は、ただただ俺の官能を刺激する。 「せんぱい、挿れますよ。」 疑問符のつかない言葉。断ることなど選択肢に用意されていないからだ。 もう、この場は完全に安達に支配されていた。 「あっ、んゃぁあ!あーーーっ!!!」 「ん!っは……ぁ。」 あつい。 やわい。 口の中など比べ物にならないくらい熱い。 口の中など比べ物にならないくらい柔い。 身体中に響き渡る甘い痺れ。 脳髄を侵されるような快感。 気持ちいいとはこういうことだと本能が知る。 安達が腰を動かし始める。 耳に入るのは、微かな水音と激しい呼吸音。そして止まらない安達の嬌声。 「ああっ、ん、あ、あ、あー!き、もちー!!!」 「せんぱ、も、んあっ!!っきもちー?」 「ね、ぼくの、なかぁーぁぁああっ、きもちぃぃい!?」 本能のぶつかり合いのような性行だが、安達は何度もそう言った。自身も飛びそうなのだろう。快感で歪む視界には同じように虚ろな目をした安達が写っている。 「あぁっ、きもちいいよっ!!!」 安達の腰を掴み、一度だけ答えると、俺は熱を解放するため自ら動き出した。

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