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第2話
[この前譲ってくれたFDくんと、仲良くなってな。良かったらツーリングしませんかって確か一緒年齢だったぞ]
(人懐こいのか!意外だよ…)
医大生のボンボン育ち盛りだよ、嫌いなんだよ全部親に出してもらうやつなんて、家庭事情なんか知らないけどさ。腹がたつんだよ、バイトしてるみたいだけど、結構問題起こしてるみたいだし。
この道最近使ってなかったじゃないか、ウザいな…
今日はさすがにいないか。
はぁ、支払いして帰ろう。慣れないから疲れた、無愛想な客もいるし。
大学生で好きな車乗り回して彼女も、彼女も…。
早く映画見に行きたい。
[先輩の助手席に乗りたいです、駄目ですか休日]
[い、いいが…タバコ臭いかもだぞ]
(かわいいな、急に真剣な顔で…)
(絶対、仲良くさせないめんどくさいことになる。)
休日、地味な私服に着替え。待っていたマネージャーを、上司を。
ブロン、待たせ近場の店で待ち合わせた
おねがいしますバタン…
はじめて乗る、どこ行く?
あれ、ピンク香水が無い。
もしかして気使ってくれた?
焼き肉行きませんかお昼、チェーン店。
ジュー…キマヅイしまった、話す話題がなかった。
そのキーホルダー、マネージャーのスマホ。流行っている老若男女大人気なかわいい猫のキャラクター、ストラップがついていたしかも、俺が好きな推しな猫の。
[は、流行っていますよねーキャラクター]
[そ、そうだよな!ばぁちゃんもすきだし、む、娘が好きでなー無理矢理つけられたんだ]
((絶対に、オタクとはいえない))
娘いたのかー!!居ないほうが違和感ある歳だもんな、そ、そうか、マネージャー結婚してるのか。自分のことはなさないからわからなかった。
気使ってばかり、すみません…。
[またアニメ映画見に行かされるんだ]
[大変ですね…アニメ映画沢山ありますからねー俺もいってますよ時々。]
[意外とハマるんだよなー]
[入場特典集めちゃいますか?娘さん]
[中学生なんだがな、好きなのかって話さなくてもわかるよー集めるよ全部とられる。あ!俺は要らないからあげてるだけな]
[思春期なのに、羨ましいですねー]
[香水、もしかして娘さんからですか?]
[そ、そうだな…誕生日プレゼントに、かわいいものつてなー、ははまいったよ。]
(か、かわいいものが好きだなんて。言ったらひかるれる…っ)
なんやかんや、楽しかった。話も弾んだか??
しかし、中学生娘さんいるとは…マネージャー指輪してないからわからないよ。
彼女居ないのか?
いませんよーこんなヘラヘラした陰キャなんかいたらでひきますよ…
(要は自身がないだけであって…)
[ちゃんと目をみて合わせて話せてるじゃないか、ストレスはないよ]
[それは男同士だからでは?]
[確かにな、結婚したら会話も減るもんだ]
あ、やばい空気。
なんか、寂しそうな横顔だ。はじめてみた、そりゃな上司だから。プライベートまではつっこまないよな部下と上司。
なだけであって、映画見にきた。
前売り券特典欲しくてないいか、寄っても。
俺も欲しいドリンクがあったんだよなーなんて、いませんよ。上司と部下じゃん、あまり深入りしたらめんどくさいことになる。
使いあいはほどほどにって決めたじゃないか。また巻き込れる余計なことに。
映画館まできた、近いから…それだけだろ娘さんに前売り券買うなんて優しいお父さんだなー憧れるな。
[春ちゃんじゃん、やっぱり]
[げ…]
ハローと、後ろから嫌な声がしたと思ったら。
例の青のFD乗り、同級生。元、ヤバ…同級生ってバレる。
[用があるからまたな]
[えー連れないな]
[先輩、映画見ましょおれ奢りますから]
[え!?今からっ]
[いけませんか]
[か、構わんが!]
見たかったやつで、大人2枚、おねがいします。
あ、今機会なんです此方で選択よろしくおねがいします。
かぁ~…恥ず。
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