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第40話
「さっきはちょっと動揺してしまったけど……やっと会えたから、嬉しいです」
「俺もだよ。お腹空いた?もう日が暮れちゃったし」
蒼空がここに着いた頃はまだ日は沈んでいなかったが、いつの間にか日は落ちていた。
「俺は……お腹も空きましたけど、それより……」
「それより?」
三笠が聞き返すと、蒼空は顔を赤くして答えた。
「三笠さんに触れて欲しい……です」
蒼空にそんなことを言われて、三笠の心の中に火が点いた。
「俺も早く君を抱きたい。でも、腹減ったの我慢できる?」
そう聞くと、蒼空は三笠の肩から頭を離して、情欲を孕んだ目で見つめてくる。
「はい、大丈夫です。それより、俺はそっちの方がもう我慢できません……」
「分かったよ。それじゃ、君のご要望通りにしよう」
三笠は蒼空の額に口づけをし、それは唇へと移る。
二人のキスは深くなり、いつしか舌を絡め合っていた。
そして、蒼空は身体を移動させ、向かい合うようにして三笠に跨った。
三笠は、それを受け入れるように蒼空の背中に腕を回す。
「んっ……ん……」
蒼空が懸命に三笠の唇を貪る。夢中になり、三笠の頭を両手で挟んで堪能している。
それだけでも、三笠には蒼空が自分を欲してくれていることが感じられた。
三笠が幸せを感じていると、蒼空の手が下へとおりてきた。
蒼空の手は三笠の中心に触れた。そして、優しいタッチで服の上から弄り始めた。
高まった三笠の熱が、中心に集まってくるようだ。蒼空の柔らかな手つきに、そこは疼いてしまう。
「あっ、あぁ……」
キスの甘さと股間の疼きに、三笠は堪らなくなる。
「蒼空くん……」
「はい?」
蒼空はキスと股間を触ることを止めた。
「や、止めないで……そのまま……」
そう懇願すると、蒼空は頷いて行為を続行した。段々と股間は窮屈になってきて、外に出して欲しいと言いたげになってきているのが分かった。
蒼空は唇を離して、少しだけ後ろに身体をずらし三笠のズボンのベルトを外しにかかる。そして、前を寛げてから器用にものを外に出した。それは既に熱を持ち始めており、半勃ち状態になっている。空気に触れ、男根はぶるっと震えた。
蒼空は下を向き、愛おし気に三笠のものを眺めながら摩る。少しの刺激でもビリビリと快感の電流が流れてきた。
「あぁっ……気持ちいいよ……」
三笠は恍惚とした表情で伝えた。
「嬉しいな。三笠さんがそんなに喜んでくれるなんて。ほら、ここも素直ですね」
ニコリと笑うと、蒼空は手で三笠を包み上下に扱き始める。
「んっ……」
思わず声を押し殺してしまうが、蒼空に「ダメです。声聞かせてください」と言われてしまった。
「あっ……っく……」
快感に耐えながら、声が出てしまう。蒼空はなぜこんなに上手なんだろうと思う。
すると、蒼空に唇をチュッと吸われた。
「三笠さんのを食べたいです」
普段は大人しい蒼空の直接的な言葉に、三笠は少し戸惑う。
「え?あ、あぁ、うん」
三笠の返事を合図に、蒼空は三笠の膝上から退いた。そして、膝の間にポジションをとった。
それから、丁寧に正坐をして三笠の兆し始めているものを手にとる。
「結構、もう熱くなってますね。こんなに俺に感じてくれてるんだ」
「そ、そりゃ久しぶりだし……」
「ふふっ、もっと気持ちよくしてあげますね」
蒼空は艷やかな笑顔を見せると、三笠の中心に手を伸ばした。そしてチュっと音を立てて先端に口付けた。それだけでも、三笠は体が反応してしまう。
「気持ち良いですか?」
「う、うん……」
三笠は何だか恥ずかしくなってしまった。自身の肯定で笑顔になった蒼空の顔を見て、三笠の羞恥心はさらに煽られる。
「それは良かったです。もっと気持ち良くしてあげますね」
そう宣言すると、蒼空は三笠のものを口に含みどんどんと口の中に納めていく。
そして全部口に含むと、三笠のものを出し入れし始めた。
その巧みさに、三笠は舌を巻く。直ぐにでも高みに上ってしまいそうだ。高みへと上ってしまいそうなほどだ。三笠のそれは、徐々に硬さと質量を増す。蒼空の可愛い口では苦しくないだろうかと、思わず心で気遣ってしまう。
しかし、美味しそうに頬張る蒼空を見て、幸福感にも包まれた。
ほどなくして、三笠は蒼空に全てを解き放った。
何だか恥ずかしい気がするが、久しぶりに蒼空に触れてもらったことが、三笠は嬉しくて仕方ない。
そして、手をティッシュで拭う蒼空に申し出てみた。
「今度は、俺が気持ち良くしてあげるね」
そう言って蒼空の股間に手を伸ばすと、ズボンの上からでもわかるように存在感を示していた。
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