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俺の名前は……⑥
「こらっ、いけない子だ」
ダリウスが呪文みたいなものを唱えると、身体が軽くなってしがみつくのが楽になる。
「落ちたら大変だから、筋力強化の魔法と風魔法をかけたよ。しっかり捕まっていてね」
ゆっくり腰が降りていき、昂りが孔内を暴く。
「んあああっ、あっ、なかっ、気持ちいいっ」
「ほら足が緩んでるよ。力を入れないと落ちてしまう」
気持ちよすぎて身体から力が抜けていく。そのせいか、さらに奥を肉棒が抉り高く甘い嬌声が飛び出た。
「おくっ、きもちいいっ」
「気持ちいいね。ここはどうかな」
ダリウスが下から腰を突き上げて、ゴリゴリと内壁を突く。その行く先にある前立腺を刺激されると、目の前が明滅し、星が目の前を舞った感覚がした。
「うぁっ、あんっ、ああっそこ、そこっ!そこやだぁ」
「ふやけきった顔をしてる」
首筋や胸元に吸いつかれて、肌に赤い花弁が散る。頭に縋りつき、嫌だと言いながらも、欲しいと身体が強請ってしまう。
「ちゅうっ、ダリウスっ、ちゅうしてっ」
「っ……煽るのが上手いな。ツバサ、口を開けて」
「ん……ぁ……ダリウスっ、すきっ」
自覚するともうだめだ。黄金の蜜みたいに、感情が溢れて止まらない。甘くて、でも少しだけ苦い。ダリウスの心に深く潜れば潜るほど、彼 には勝てないかもしれないと感じるんだ。
舌から垂れる唾液の一雫すら今は惜しい。
ダリウスのことがもっと欲しい。
お互いに発情のせいで理性なんて飛んでるのかもしれないけど、この気持ちは本物だ。
「はあっ、中がますます締まるね。俺も好きだよ。愛してる」
乱れて、縋って、太ももが痙攣して滑り落ちそうになると、ダリウスが支えながら、激しく追い詰めてくる。
俺だけが何度も白濁を漏らし、お互いの汗と合わさって身体を濡らしていく。
気持ちいいことしか考えられない。
(バカになりそう……)
こんなとこで、獣みたいに貪り合ってるんだ。もう、手遅れかもしれない。
「一回出すよっ」
「あっ、ほしいっ……なかっ」
更に激しく身体を揺すられる。ゴリゴリと奥に肉棒が押し付けられて、腹の奥が快楽の悲鳴をあげる。
「っ!」
「んああっ〜〜!!」
達しそうになった瞬間、ダリウスの肉棒が勢いよく引き抜かれて洞窟内の壁へと白濁が吐き出された。俺も同時に腹筋に向かって何度目かの射精をする。
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