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何でもないことのように君が笑うから(後編)
「本日はお招きいただきありがとうございます、僕は御影池清春、こちらは僕の婚約者の黒木龍二です」
俺はパーティの入り口で清春にしてやられたと思った、せっかく上質のαがいそうなパーティに出ても、俺が婚約者だと紹介されたらまともな男性なら寄ってこないはずだ。それでも寄ってくるのは婚約者がいるのに手を出したいという、ろくでもない男しかいないだろう、俺はパーティに来ればどうにかなると思っていた、俺の浅はかさに後悔していた。それからいろんな人間に会ったが、清春は必ず俺を婚約者だと言って紹介した。俺は清春についていくことしかできず、絶望的な気分でパーティに参加し笑っていた。そして、パーティが終わって家に帰って兄の部屋に戻ったら清春を問い詰めた。
「清春、俺たちは正式な婚約者じゃないだろ!!」
「え? 父さんも一年は僕たちの仲を認めるって言ってた、だから龍二は立派な婚約者だよ」
「でも子どもができなければ、また考えるって言っていたじゃないか!?」
「ああ、龍二は子どもができるか心配なんだ。大丈夫、今からでも龍二が僕を抱いてくれれば子どもはきっとできるよ」
「子どもができるかどうかなんて誰にも分からないぞ!!」
「できるよ、できる。僕はきっと龍二の子どもを産んでみせる、そして龍二を手に入れるんだ」
清春は俺に抱かれさえすれば子どもができると言っていた、でも子どもができるかどうかは体の相性や色んな要素で変わってくる、確実に子どもができるという保証はどこにもなかった。でも清春は俺に抱かれさえすれば必ずできると思い込んでいた、そうして俺に向かって清春は迫ってきたスーツ姿のままで俺に抱き着いて、ディープキスをねだって俺がしないでいると清春からしてきた。俺は慌てて清春を引きはがして距離をとった、あやうく今のエロいキスで勃起するところだった。
「龍二ったらどうして逃げるの? 未成年でもセックスしてる人もいるよ、龍二さえ黙っててくれたら誰にもバレないよ」
「黙っていられるか、俺は無理やりされたら訴える」
「ふーん、でもさ本当は僕をもう性的対象に見てるでしょう。龍二知らなかった? 十六歳未満との性行為はお互いの同意があっても処罰されるけど、年齢の差が五歳未満の同年代の性行為は、お互いの合意があれば処罰されないんだよ」
「え? そっ、そうなのか? でも俺は同意しない!!」
「そんなに僕をハッテン場に行かせたいの、知らない男と嫌で辛くて悲しいセックスをしろってこと?」
「そんなことは俺は考えていない!! 俺はただ清春が俺以外の立派で紳士的な優しいαの番、そんな人を見つけてくれればいいと思って」
「龍二はどうして自分を除外するの? 兄弟だったから? でも本物の兄弟じゃなかったじゃないか!! 立派で紳士的な優しいαって、どう考えても龍二しかいないよ!!」
「そんなことはきっとない!!」
清春は自分の主張を叫ぶと俺を床に押し倒してディープキスをした、俺はそんな清春を全力で引き剥がした。そしてとりあえず俺が使っていたネクタイで清春を後ろ手に縛った、力だけなら俺の方が上だったから清春を簡単に拘束できた。清春はその状態で散々暴れたが俺はそんな動きを封じた。そうしてから更に適当な柔らかい布で、清春の口も足も怪我をしないように縛った。そうして清春を抱きしめて俺は上着を脱ぐと疲れてしまって眠りに落ちた、俺の好きな白檀が炊いてあってそのまま深い眠りに落ちた。
「ぷはっ、僕をどうするつもり?」
「俺は清春に幸せになってもらいたい、ハッテン場で男をみつけるなんて論外だ」
「僕が幸せになれるのは龍二に抱かれて、龍二の子どもを産んで、そして龍二と家族になるしかない!!」
「それ以外の幸せを考えてくれ、俺は清春を兄さんだと今でも思っている」
「兄弟だったからなんて酷い!! 本物の兄弟じゃなかったじゃないか!? 龍二が好き、男として好き、龍二とセックスしたいんだよ!!」
「すまないがしばらく兄さんを拘束させてもらう、今の俺にはそれしか良い方法が見つからない」
俺は清春を監禁することにした、場所は清春の部屋にだ。幸いにも高校三年生の清春はもう自宅学習の時期になっていた、俺はインターネットで本格的な拘束具を取り寄せた。清春の暴走を止めるにはもう物理的な拘束しかなかった、俺は後で犯罪者になるかもしれない、でも今の俺にはこれ以上良い案が重い浮かばなかった。俺自身は体調不良だと言って高校を休んで、清春に三食の食事を与えてトイレにも連れていったし、シャワーを使って体も洗った。使用人の皆には清春がしばらくの間、顔を出したくないと言っていると答えた。清春は元々使用人と親しくなかったので、それでことが済んだ。
「いつまで僕を監禁するつもり?」
「何か良い案が浮かぶまで、清春にふさわしいαを見つけるまで」
「僕には龍二以外にふさわしいαなんていない!!」
「それは分からないよ、清春が好きになれるようなαがいるかもしれない」
「そんな奴いるもんか!? 拘束を解いて!! 龍二、お願いだから僕を抱いて!!」
「ごめん、清春兄さん」
俺は為す術がなくて清春を拘束しておくことしかできなかった、でもいつか限界が来るだろうし、どうしていいのか俺が分からなくなっていた時だった。俺を訪ねて客がやってきたのだ、その客は神子島国一(かごしまくにかず)様の使いだと名乗った、そして俺にDNAのサンプルをとらせて欲しいと言ってきた。先日のパーティで俺を見かけたそうだが、その際に俺を見て神子島国一とよく似ていると思ったそうだ。俺はもしかしたらその人が俺の父親かもしれないと聞かされた、そう聞いた俺はDNAのサンプルをその人に採取して貰った。俺は自分の父親が分かるかもしれない、そう思ってこんな状況なのに期待してしまった。
「清春、今日俺の本物の父親かもしれない、そういう人の使いが来たよ」
「……今更自分の父親を探してどうするの、龍二?」
「さぁ、でも知りたいんだ。自分の父親だからな」
「ははっ、新手の詐欺かなんかだったんじゃないの」
「そうかもな、清春。まだ俺のことは諦めてくれないか?」
「龍二を諦めるなんて嫌だ、それじゃあ何のために僕は……さんまで……したの」
俺はまだ清春が俺のことを諦めてくれないので拘束した、それしか俺にできることはなかった。もうどうしていいのか分からなくなった、兄の清春のことは大事にしたいのに、清春の願いを叶えることは俺にはできなかった。どうしても清春は俺の兄だと思ってしまうのだ、どうしても俺は清春と一線をこえることができないでいた。当然だが清春は不機嫌だった、清春を拘束している間に俺は、例の俺のオナニーをする画像が入っているDVDを破壊した。清春から無理やりパスワードも聞き出してパソコンの中や、クラウドでインターネットに保管してあった分も破壊した。清春は悔しそうに泣いた、僕の宝物だったのにと俺を責めた。
「あんな映像、宝物でも何でもない」
「僕にとっては宝物だった!! 酷いよ龍二、酷い。うぅ、うえぇぇぇん、ひっく、ひっく」
「別の宝物を見つけてくれよ、清春。俺みたいな酷い奴じゃなくて、清春を大事にしてくれる奴」
「そんなものあるわけがない!? 僕にとって一番大事なのは龍二だ!!」
「こんなふうに清春を、無理やり拘束していても?」
「それでも龍二が好きだ、好きで好きで仕方がないんだ」
そうして十日が経ったある日だった、神子島家から迎えの車がやってきて、俺にどうか一緒に来て欲しいと言われた。清春に昼食を与えて拘束したばかりだったので時間があった、俺はその車に乗ってとても立派なビルの最上階に連れていかれた、そこには俺を大人にしたような男性がいた。本当にその人は俺によく似ていて、年の差がなければ双子かと思うところだった。そうして俺は椅子に座るように薦められて、高級な紅茶やお菓子を出されて話を聞かされることになった。その綺麗な大人の男性は、嬉しそうに俺を見て言った。
「ああ、ようやく俺の息子を見つけることができた。今までどんなに女を抱いてもできなかったのに、あんな遊びで抱いた女が妊娠していたとは知らなかった。龍二くん、君は俺の息子だ」
「俺の本当の父親ですか? 本当に?」
「ああ、DNA鑑定でハッキリした。そこで俺は君を神子島家へ迎え入れたいと思う、心配は何もいらない神子島家は立派な財閥だ、あの御影池家とは比べ物にならない」
「そんなに良い家なら、性格や家柄の良いαの未婚男性を探せますか!?」
「なんだαの男性が好みなのか、まぁ跡継ぎのために他にΩの男性や、女性と付き合ってくれればαの男性と遊んで貰っても構わない」
「あっ、違います。俺の血の繋がらない兄のために、信用できる結婚相手を探したくて」
神子島国一という俺の父だという人はそういうことかと頷いた、そうして俺の兄のためならいくらでも性格が良い家柄も良いαの男性、そんな相手を探し出そうと言ってくれた。そんな話をしているうちに夕方が近くなってきたので、俺は一旦御影池家へ帰ることになった。俺は目の前が開けたような気がした、自分の本物の父親が分かったし、これで清春に良い相手を紹介してやれると思った。俺は御影池家はついたら真っ先に清春の拘束を解いた、そして清春を抱きしめて神子島家で聞いたことの全てを伝えた。そうしたら俺は清春から殴られた、かなりの間拘束をしていたのだから、俺は当然の怒りだと思ってそれを受け入れた。
「それで何!? 龍二は僕じゃない最高のΩや女と幸せになるの!? 僕のことは捨てて自分だけ幸せになるの!?」
「清春にもこれで良い相手が見つかるさ」
「違う、違う!! 僕は条件が良いから龍二が好きなんじゃない!! 龍二が龍二だから好きなの!?」
「でも俺にとって清春は兄さんだ」
「兄弟ごっこはもう止めて!? うぅ、龍二以外と結婚なんて嫌だ。………………分かった、それじゃ龍二。最後に一度だけ僕を抱いて」
「いや、このまま兄弟として別れよう」
「嫌ぁ!! 龍二が抱いてくれないなら僕は死ぬ!! 本気だ、絶対に死んでやる!!」
「清春、落ち着いてくれ。清春、死ぬなんていうな」
死ぬと言いだした清春は本気だった、俺が止める暇もなく自由になった清春は、部屋を飛び出して父さんの部屋に飾ってある日本刀を手に取った。そして鋭い日本刀を抜いて首に当てた。首に当てるだけで少し清春の皮膚が切れて血が流れた、俺は清春が本気で死ぬ気だと気づいて戦慄が走った、そんな恐ろしいことは絶対にさせたくなかった。だから清春に必死で馬鹿なことは止めるように呼びかけた、でも清春は聞いてくれなかった。また少し清春の血が流れた、俺はあまりの恐ろしさに叫んだ。
「分かった、清春!! 一度だけ、一度だけ言うこと聞くから!! だから止めてくれ!?」
「約束だよ、龍二。破ったら僕は死ぬからね、いや龍二を道連れにするよ」
「分かったから日本刀をゆっくり離して、そう床に置いて手を放すんだ」
「本当に約束だからね、龍二」
「ああ、約束だ」
「ふふっ、一夜の夢か」
俺は使用人にここを片付けておくように頼んだ、そして清春と一緒に部屋にかえった。するといきなり清春にベッドに押し倒されてディープキスをされた、俺はそれに応えながら一度だけ、一度だけだと考えていた。でも清春を抱く前に俺はまた清春を拘束した、約束が違うと喚く清春に首の手当てをするだけだと答えた。鋭い日本刀は綺麗な一筋の傷を清春の首に残していた、俺はその傷の血が止まるまでガーゼで押さえて、改めて傷口を消毒して新しいガーゼを当てた。そうしてから俺から清春にキスをした、口と口を当てるだけのキスだった。
「やぁん、早く。龍二抱いて、僕のこと滅茶苦茶にして」
「キスくらいさせろよ、清春。こっちの穴に指入れるぞ、痛かったり苦しかったら言え」
「あん!! 最近ほぐしてなかったからゆっくりしてぇ、はぁ、そう、ゆっくり僕の中をいじって。ああっ!! そこ気持ち良いの、だから龍二いじってぇ!!」
「ああ、かなりほぐれてきた、もう俺のを入れても大丈夫だな」
「コンドームなんか使わないで!! 僕は生で龍二に抱かれたいんだ!! ああっ!! 早く早く入れてぇ!! 僕のメスまんこに龍二のおちんちん入れてぇ!!」
「子どもができたらまずいだろ、でも約束か。生で入れるぞ、清春。ゆっくり入れるからな、大丈夫か?」
俺は万が一子どもができたらどうしようと思いながら清春を抱いた、清春の中に俺のものを入れて腰を振り始めた。清春は妖艶にいやらしく全身をくねらせて俺を誘った、そうして俺は凄い快感を味わった。清春から良い匂いがして発情しているのが分かった、抑制剤をきちんと飲ませていたのに清春は発情していた、その良い匂いは俺の発情も誘った。俺は清春にディープキスをしたり、両胸の乳首を舐めたり手でいじったりしながら、興奮して一生懸命に腰を振った。清春はその間、ずっといやらしく喘ぎ続けた。
「ああん!! 龍二のおっきい!! おっきいのが動いて僕いっちゃう!! ああん!! お尻の刺激だけでいっちゃう!!」
「俺はまだいってないぞ、清春」
「ああっ!! そう凄い!? いっちゃってるのにおちんちんが入ってきて!! やぁん!? もっとしてぇ、もっともっと激しくしてぇ!!」
「清春、大丈夫か」
「ああっ!! ああっ!! もっとめすまんこにお仕置きしてぇ!! ずっと龍二のが欲しかったの!! ああっ、熱いのきたぁ!! もっとして、もっとしてよ、何度でもいってぇ!!」
「駄目だ、清春。一回だけの約束だ、うぅ、いく!!」
「一回だけなんていやぁ!! 離さない!! 龍二の離さないもん!! やぁ!! 抜かないで!! おちんちん抜いちゃいやぁ!! いやいやいや!! もっと熱いの僕の中に出してぇ!!」
「清春、一回だけの約束だろう」
清春は俺のものを射精後も締め付けてなかなか離さなかった、両足をぎゅっと閉じて俺のものを抜かせないようにもした、そうしながら清春は何度もいっていた。前をさわってやっていないのに、後ろだけの刺激でいってしまっていた。俺は清春を抱いて不思議な気分だった、あんまり可愛くなくのでもう一度抱きたくなった。でも約束では一度だけだったから、俺は自分のものをゆっくりと清春から抜いた。俺は清春を抱いたら執着心がわいた、こんなにいやらしい体を他のαが抱くのかと嫉妬した。でもきっとこの執着心は間違いだと思って、俺は清春から離れようとした。
「やだ!! 龍二、僕のこと捨てないで!! 僕、絶対妊娠してるから!! 絶対に孕んでるから、龍二!! 僕のこと置いていかないでぇ!! うえぇぇぇん、ひっく、ひっく、いや!! 置いていっちゃいやぁ!!」
「……清春」
「あっ、愛人の一人でもいい。僕だけの龍二じゃなくてもいいから、僕のこと捨てないで!! お願い、龍二といさせて!! 抱いてくれなくても我慢する、我慢するから、僕を捨てないで!!」
「清春、俺とそんなに一緒にいたいのか?」
「一緒にいたい、ずっと一緒にいたいよぉ!! 連れていって!! なんでもするから!! 僕を捨てないで!! 龍二と一緒に連れていってぇ!!」
「清春、俺の兄さん。分かった、一緒に行こう」
「ほっ、本当?」
「ああ、清春はもう俺のものだから」
俺がそう言うと清春はまたうえぇぇぇんと泣いた、俺は清春を一緒に神子島家に連れて行くことにした。とても捨ててはいけなかった、兄とセックスしたという罪悪感が消えなかったが、それ以上に清春が愛おしかった。俺のことを欲しがって泣く清春が可愛かった、子どものように泣く清春を見捨てられなかった。その後、俺は神子島家に正式に引き取られた。清春も俺の婚約者として一緒に行くことになった、清春はずっと俺の傍を離れなかった。そうして隙があれば俺を誘惑しようとした、俺は神子島家の跡取りになった。そして、清春を婚約者として抱くようになった。
「清春、ヒートがきてるな。薬を飲んでないの? 凄く良い匂いがする」
「もう抑制剤なんて飲んでない、龍二をラットにしてあげる」
「そんなことされたら、また一週間。清春は抱かれっぱなしになるぞ」
「出席日数足りてるんでしょ、僕を一週間、龍二のものでいっぱいにして」
「不出来な息子だって、国一さんに怒られるよ」
「その時はこんな家の跡取りなんて、いっそ止めちゃえば」
本当は国一さんは俺と清春が愛し合うのをすすめていた、神子島家はなかなか跡取りが生まれない家系らしいのだ。もし清春がいつまでも妊娠しなかったら、その時は愛人をすすめると国一さんは言っていた。だから清春は必死だった、俺を一人占めしておきたくて、そのために妊娠しようと俺を何度も、何度もベッドに誘った。まだ神子島家に来て二か月くらいだ、俺はそんなに焦ることは無いと思っていた。でも清春がヒートを起こして可愛く俺におねだりするから、その誘惑に負けて俺は清春をまた抱いた。清春のヒートにあてられてラットも起こった、だから俺は激しく清春を抱いた。
「ああん、龍二好き!! 本当に大好き!! 愛してるから僕を孕ませて!! ああん!! 気持ち良い、気持ち良いよぉ!!」
「清春、もう逃がさない。俺をラットにしたからには覚悟して、一週間は逃がさないから」
「やん!! 龍二から逃げたりしないもん!! もっと龍二のおちんちんを深く入れてぇ、体の奥まで入れてぇ!! 僕のめすまんこ犯して、妊娠させて!! ああっ!! 龍二との子どもが欲しいよぉ!!」
「そんなに欲しいなら、ほらっ受け止めて!! 清春!!」
「あああああ!! はぁ、龍二の熱い精液が気持ち良いの!! もっと、もっと頂戴!! ああっ!! また龍二のが大きくなって!! 動いてぇ、もっと動いてめすまんこ犯してぇ!?」
「清春は仕方がないなぁ、清春。俺にキスして、深くて気持ち良いキスをして」
清春は喜んで僕にキスをした、僕もラットで体が熱くなって清春に噛みつくようなキスをした、清春のうなじには既に俺は嚙みついていた。清春は俺以外のαに会っても発情できなくなった、清春はそれを喜んでいた。やっと龍二のものになれたと嬉しそうに笑った、今までのことが嘘のように何でもないことのように清春は笑った。それは僕が清春に愛していると言うようになったからだた、僕は清春を兄としても愛していたが、Ωの伴侶としても愛するようになった。悩み、苦しんだが、ようやく俺は自分の気持ちに素直になれた。
「愛してるよ、清春」
「僕も大好き、愛してる。龍二」
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