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大型犬を甘やかす

今日も当然のように入浴剤が入れられている。 あんなにたくさん匂いがあったのに、毎回俺好みの匂いがしている気がする。 本当に全てを理解してくれているんだなと思うとほんの少しこそばゆい気持ちもありつつ、嬉しさの方が優っている。 こんなにも俺のためにしてくれているなら、お風呂くらい一緒に入ってもよかったななんて思ってしまう。 今更呼ぶのは流石に恥ずかしいから、お風呂から出た後、膝枕している時にでも誘ってみようか。 そうだな。ちょうど明日は週末だし。 宇佐美くんが来る日だけど、日本から来たばかりで疲れているだろうからすぐに部屋に帰ってゆっくりするだろうしな。 よし。 明日一緒にお風呂に入ろうって誘おう! 緊張のままに髪と身体を洗い終え、急いで風呂を出た。 タオルで髪をゴシゴシと乾かしつつ、リビングに戻ると 「大智」 嬉しそうに駆け寄ってくる。 てっきり膝枕を待っているのかと思ったら、俺をソファーの下に座らせて髪を乾かし始めた。 「自然乾燥でもすぐに乾くぞ」 「こんな綺麗な髪なのにもったいないですよ。それにここから俺の癒しの時間が始まってますから。膝枕と髪を乾かすのはセットですよ」 そう自信満々に言い切られるとそういうものかと思ってしまう。 短い髪だからあっという間に乾いてしまうけれど、乾いた髪を手櫛で梳かすと自分の髪とは思えないくらいサラサラしている気がする。 「ふふっ。びっくりしてますね」 「ああ。こんな髪質だったかなって」 「大智は今まで手入れをあまりしていなかったでしょう? 少し手入れしたら元々の綺麗な髪質に戻ったんですよ」 俺さえも知らなかった髪質まで知ってくれているなんて……。 本当にどこまで俺のこと、好きなんだろうな。 「あの、ありがとう……」 「ふふっ。いいんですよ、俺にとっては大智の髪まで触らせてもらってるなんて至福のひとときでしかないので、好きに触らせてもらえて逆にお礼を言いたいくらいですよ」 「俺、あんまり人に髪触られるの好きじゃなくて美容院とかも苦手だったんだけど、透也には逆にもっと触って欲しくなるんだ。だから……その、これからもどんどん触ってくれていいから」 「大智……っ」 「あっ、膝枕! するんだろ。いいぞ、いつでも」 「あの、俺……せっかくなので俺も風呂入ってきます」 「えっ?」 「すぐに出てくるんで待っていてくださいね」 そういうと、あっという間にバスルームに駆けて行った。 それから15分ほどで出てきた透也はもうすっかり髪も乾いている。 「なんだ、俺が乾かしてやろうと思ったのに」 「すみません、それも考えたんですけどちょっと膝枕の誘惑が凄すぎて……だから次の機会にお願いします!」 食い気味にそう言われながら、 「じゃあ、大智。お願いします」 とソファーに座らされる。 あまりよく考えていなかったけど、いくら透也の大きなTシャツとはいえ、座ると短くなってかなり太ももが出ちゃってるな。 まぁ、透也のことだ。 寝にくければすぐにやめるだろう。 そう思ってソファーに座り、 「ほら、おいで」 と手を伸ばすと大きな尻尾をブンブンと振り回しながら飛び込んでくる。 ふふっ。 本当に大型犬だな。 「硬くて寝にくくないか?」 「最高の寝心地ですよ」 そう言って、太ももに頭を乗せながら、透也の大きな手がむき出しになった俺の足を撫でる。 「ああーっ、最高だな」 「んんっ……っ」 「んっ? どうかしましたか?」 「い、いや。大丈夫だ」 「そうですか」 なんか撫で回されていると、おかしな気分になってくるんだけど……っ。 流石にそんなこと言えないよな。 黙って静かに耐えていたけれど、 「頭の向き変えますね」 と突然俺の身体の方に頭を向けてしまった。 「ちょ――っ!」 透也の顔が、その……俺の、股間に近い。 いくら風呂に入った後とはいえ、ちょっとどころじゃなく恥ずかしい。 だけど、透也は嬉しそうに目を瞑っている。 もしかしたらこのまま少し寝るつもりなのかもしれない。 疲れているなら邪魔をするわけにはいかないよな。 おかしなこと考えてないで、ゆっくり癒してあげよう。 そう思っていたけれど、 「――っ!!!」 透也の口が俺のアレ(・・)を下着と服の上からあむあむと刺激してくる。 「と、うや……っ」 「あれ? なんか大きくなってます?」 目を開けた透也の前には下着を押し上げている俺のモノがあるから言い逃れできるはずがない。 「それは、とう、やが……っ!」 「ああ、すみません。寝ている間に粗相しちゃったみたいですね。じゃあ、責任取りますね」 「えっ?」 責任、って……。 そう戸惑っている間に、透也は俺の膝に頭を乗せたまま、器用に俺の下着から昂ったモノを取り出し、あっという間に口に含んだ。 「やっ……っ、ちょ――っ!」 突然のことに驚きながらも、あまりにも気持ちが良くて抑えられない。 「だめ――っ、イくっ!!」 ついこの前たっぷりと愛されたばかりなのに、こんなに興奮してすぐにイくなんて……っ。 今までの俺じゃ考えられない。 淡白だって思ってたのは、勘違いだったのかな。 そう思えるくらい、俺はあっという間に透也の口に欲を吐き出していた。

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