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第2話

はぁ、朝からなんだってんだよ 俺は、普通家庭で生まれ普通に育ってきた。 “THE普通” 鏡でみても、うん、顔も普通。あ、こんなとこに髭一本はえてるわ、抜くか。 そんな感じで『あ、友達に似てる!』てよく言われるやつ。 ようはその辺によくいる顔ってことだろ? 悪いわけでもなく、良いわけでもない、良いのか悪いのか… 何かに特化しているわけでもなく、特に反抗したり 特に金持ちってわけでもない。頭もそこそこ。 一般的な道をいく男、だと自分で自覚している。 クラスで好きな芸能人の話題になっても普通に みんなが可愛いという子は可愛いと思うし。 とりあえず、ありふれてるって意味で普通だなと思う。 まぁ、さっき言った様に恋愛も普通にしてきたが 自分に必ず必要か?と聞かれれば、“特に今は”て感じで 付き合ったかわからんレベルの“友達でいたい”て言ってきた元カノと別れて以来、 男友達としか居ないし。 このままなるようになるだろって感じで特に何もなく。 「ようー!お母さん出るからー!あんたゆっくりしすぎないでよ!」 母親の玄関から呼ぶ声にハッとする はっ!いかんいかん、なんでこんなに自分を 普通普通と言い続けなければならんのだ。 世の女子が好む顔面偏差値の高いイケメンなんかより俺みたいなのが 多くてそれで世の中まわってて…って なんで言い訳みたいにあれこれ考えてんだろ、やめよ。 朝から色ボケ妹の言葉に振り回された とりあえず、俺も飯食って準備して出ねーと。 “いただきます” 俺の通う高校は家から歩いて10分以内のとこ、とりあえず、家からの近さで決めた。 寝る時間が多くとれる、これに越したことはない。 雨の日なんかも近くにして良かったと何度も思った、 よく受かってくれた、過去の俺グッジョブ。 両親は共働きで、妹は制服が可愛いとこがいい!!と言って必死に受験勉強し 家から最寄りの電車で30分の高校に行っている。 駅でユウ君と合流する楽しみが増えたと力説していた。 あぁ、これがリア充てやつなんだろーなって自分の妹に教えられたこの頃。 ってことで俺が大体この家を一番最後にでる “ごちそうさまでした”

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