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「あっ! そ、そこは弱いんです……。あまりされると、感じてしまいます」
「ふーん、耳弱いんだ。自分から言っちゃうって事は『してください』って言ってるようなもんだよ」
「そ、そんっ! なぁっ! んんっ!」
メフィストは反対側の耳朶にもしゃぶりつき、何度も甘噛みをした。その際、苺の小さな口の中に人差し指と中指を咥えさせた。
メフィストが言わなくても、苺は吐息を漏らしながら、メフィストの指を舌で丹念に舐め、吸ったりしてきた。
メフィストは苺の耳を堪能したら、咥えさせた指を外し、濡れた指を苺に見せつけるようにゆっくりと舐め上げた。
「これ位でさ、顔赤くして、涙目で体を震わせて。本当に自覚無いの? 苺ちゃんはとっても健気だし、可愛いよ」
「そんな事を言われましても……。本当は苺が主体となって、お客様を気持ち良くして差し上げないと駄目なんです」
「そんな事無いよ。俺は苺ちゃんの淫らな姿を見ていて、疼いて仕方ないよ。この子はどんな風に啼くんだろう? もっと淫らな姿が見たいなって思うよ。――ここを触ったら、どうなるかな?」
「そ、そこは!」
メフィストは苺の両胸を下から優しく持ち上げて手のひらで包み、ゆっくりと軽く揉み回した。そして、乳輪の周囲を指で円を描きながら、焦らした。
「んっ! あぁっ……。そこはムズムズ、します」
「へぇ、ムズムズしちゃうんだ。苺ちゃんは乳首弱いの?」
「は、はい……」
「どうしようかなぁ? 触るの止めようかなぁ?」
メフィストは指を離し、苺がどういう反応をするか様子を窺った。苺は体をくねらせ、赤くなった顔を手で覆い、口を震わせていた。
「い、苺の乳首を、いじめてください。お、お願いします……」
「はい、よく言えました。顔を隠さず、俺が何してるかをしっかりと見ててよ」
メフィストは鼻で笑った。苺は男娼なのに、言い方がいちいち初々しくて、頑張って言葉を選んでいるのが分かる。そんな苺が愛らしく思うし、股間に響く。
メフィストは苺の唇に優しくキスをすると、苺の両腕を顔から外した。そして、苺の乳輪を指で円を何度か描くと、不意打ちで苺の乳首をピンと指で弾いた。弾いた瞬間、苺は仰け反り、ビクビクと体を震わせた。
「んうぁっ! んあっ! そ、そんなに指で何度もは、弾かぁ! ないでぇ……んっ、ください」
「いじめて欲しいんでしょ? 乳首だけでこんなに体ビクビクさせて、敏感なんだね。顔トロトロだよ。こんなんでトロトロになってたら、俺が我慢出来なくなっちゃうよ。ほら、もっと気持ち良くなって? もっと淫らに啼いてよ」
「んんっ! つま、摘まないで! クリクリも駄目ぇっ! おかしくっ、なってしまうので、メフィスト様ぁ。どうかお許しを……」
「気持ち良くないの?」
「きっ、気持ち良いですが、これじゃ――ぁんっ! 苺が気持ち良くなってるだけでぇ、メフィスト様にご奉仕がぁっ! 出来ておっ! おりませんっ!」
「俺は苺ちゃんの喘ぐ姿が見られて、嬉しいけどねぇ」
苺の恥じらう姿を見て、メフィストは微笑むと、苺に額にキスをし、優しく抱き締めた。そして、互いの高鳴る鼓動を確かめるように、肌を密着させた。
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