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第5話
しばらくして、僕は河原を会社で雇うことにした。河原が何もせず家で飼われ続けるのを嫌がったっていうのもあるし、実際プレイ以外でもなかなかこのαSubは優秀だったので、このまま遊ばせておくのは惜しいと僕も思ったのである。それに「運命の番」をお披露目したかったし!
河原は僕が言いつけたことをどんどん吸収して、ついには前に秘書として雇った例のαDomを追い越してしまった。前の職場では普通に事務方やってたっていうけどほんとか?αDom君は悔しがってるけどまあ安心したまえ。僕達は番 だから休暇も一緒。その時は存分に働いてもらうから。
それにギスギスしがちな部下との間も取り持ってくれたりして。αSubってうまく使うといい緩衝材になるって言われてたけど本当だったんだなあ。いやうちにも他にαSubがいないわけじゃないんだけど、こう…まあ、僕とうまくいくわけがないよね!でも河原相手なら話しかけやすいみたいで、やっぱりいい人材を手に入れたな、としみじみするのであった。
そして僕が会う人会う人に自慢するものだから「運命の番」の話は瞬く間に広がっていって、河原のことを憐れむような目で見る輩も出始めた。あれっ僕の性癖ってバレてないよね?っていうかちょっと胸が痛いかなー?なんでだろうね!
それはさておき「良い子良い子」と河原を褒めまくったら「プレイの時のあなたよりかはマシです」と大変可愛くないことを言った。
「と言うより本当にちゃんとした仕事してたんですね。裏でろくでもない稼業でもしてるのかと思いました」
「失礼な。これでもどこに出しても恥ずかしくないホワイトな企業の社長だよ」
「制度上はね。それに家の中では大変ブラックですがね」
最近、河原は普段でもねちねちと憎まれ口を叩くことが多くなった。本心からそう思ってる訳じゃなくて、それくらい信用されているのだと思う。プレイの時は嬉しそうにしてるし。多分。なんとかホルム症候群だろって言ったやつは出てきなさい。
だってほら聞いて聞いて!こないだ鞭で叩かれながら射精までしたんだようちの子!ちょっと怪しかったからもしやと思ってStay解除しながら腰骨のあたり叩いたら声にならない悲鳴をあげて膝をがくがくさせながら倒れたから見たら精液漏らしててさ。
ボールギャグ外したら放心した様子で「し、信じられない…僕がこんな奴に…?」って若干失礼なこと言いながらショック受けてたけど、いっぱい褒めてやったら満更でもなさそうだったし(しばらくしたら慌てて嫌そうな顔作ってたけど)脈はあると思うんだよね!今度からディルド入れたげようかな!
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