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早川か戸塚いるかー!?
早川と食堂で昼飯を食う約束をしたから中西達も誘おうと中西に声をかけるけど、不機嫌なのかフイっとそっぽ向かれた。
「行かない!二人で行ってくれば?」
「おいおい、中西どうしちまったんだよ。まだ早川の事怒ってるのか?」
「別に、とにかく俺は行かないからっ」
「ずっと一緒に昼飯食って来たじゃん。今更別々でーなんて調子狂うじゃん。なぁ、何が不満なんだ?言ってみろよ」
「言わないっどうせ貴哉は空くん優先するんだもん」
「は?何だよそれ」
「昨日だってスイーツ誘ったのに、空くんを選んだじゃないか」
「怪我人ほっとけってのか?てか怒ってるのって俺が原因?」
「もういいよ。二人でイチャイチャしてればいいじゃんっ」
「てめぇいい加減にしろよ?人が下手に出てりゃ勝手な事言いやがって!」
「貴哉が言ってみろって言ったんじゃないか!」
「うるせぇ!何で俺が早川とイチャイチャしなきゃいけねぇんだ!」
「どうせ貴哉も空くんが好きなんだろ!焦らしてないでさっさとくっついちゃえばいいじゃん!」
「てめぇ!」
「ちょストップ二人共!」
俺と中西のやり取りを聞いていたであろう側に居たクラスメイト達が止めに入って来た。が、いくら中西と言えど俺にも限界がある。
「貴哉って本当困るよな!口悪いし、すぐ喧嘩腰になるし!」
「あ?喧嘩売ってんのはてめぇだろうが!」
「ホントやめろって!中西もどうしちゃったんだよ!」
「俺は悪くない。悪いのは貴哉だ」
「俺のどこが悪いってんだよ!」
「あーもう!俺達じゃ止められねぇ!早川か戸塚いるかー!?」
俺と中西の言い争いに根負けした周りの奴らは対等に言い合える二人を呼んでいた。
すると、ずっと黙って自分の席に居た戸塚がのそりと立ち上がり近づいてきた。
ち、これで俺が悪者決定かよ!
「直登、秋山なんか相手にするな」
「春くんには関係ないでしょ!黙ってて!」
「…………」
「うおい!戸塚もっと頑張れよ!」
「クソ野郎ども!みんなうるっせーんだよ!」
どんどん騒ぎが大きくなり面倒くさくなったので俺から教室を出た。
中西のやつ、まじで何なんだ?
あー!イライラするぜ!
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