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第1話 闇のオークション ①
手首に巻かれたシルクのネクタイ。
きつく縛ってと言ったのに、いつでも外せるよう直ぐにでもほどけそうなほど優しく縛られている。
楔は自分では射精できないように、尿道プラグがねじ込まれているが、我慢できない蜜はプラグを伝い床に滴った。
媚肉から流れる愛液と、奥深くに放たれた精とが混ざった液体が、大きく広げさせられた両太ももを伝う。
それでも縛られた手首を鏡に押し当て、:雅成(まさなり)は後ろから突き上げられる衝撃で揺さぶられる身体を支えた。
「も……もう、だめ……解い、て……」
縛られているネクタイを外そうと、手首を擦り合わせるとネクタイが解けそうになり、雅成は動きを止めた。
「どうした? 解かないのか?」
後ろから雅成を貫き、攻め立てる:拓海(たくみ)は律動を止めた。
「……」
止めないでと言うような物欲しそうな目で拓海を見上げながら、雅成は首を振る。
「解きたいんだろ? 雅成でも解けるように、わざわざ緩く縛ってある。できるだろ?」
もうあと一捻り手首を回せば、ネクタイは簡単に解けるだろう。
雅成は手首をピクリと動かしたが、直ぐにやめた。
「どうした? 解かなくていいのか?」
「……」
「縛られたままがいいのか?」
「……」
「縛られたまま、腰を持ち上げられ鷲掴みにされ、奥壁を俺のぺ◯スで突かれたいのか?」
拓海の言葉に雅成の楔がピクリと反応する。
「熟れた媚肉を擦られ、弱いところをカリで引っ掻かれ、ガン突きされて、奥壁に俺の精子をぶち当てられたいんだろ?」
雅成の蜜壺は拓海の言葉によってうねりだす。
「ああそうだ。その前にコレを抜いてやらないとな」
拓海は雅成の楔に刺さったプラグに手をかけ、引き抜いていく。
やっと抜いてもらえると雅成が気を緩めた途端、引き抜かれていたプラグがまた雅成の楔の中に入っている。
「ひやぁぁ……あぁぁ……どう、して……?」
はらりと雅成の頬に涙が伝う。
拓海がその涙を優しく指で拭う。
「だって、まだお客様からのお許しが出てないだろう?」
先ほどまで雅成と拓海。二人だけの姿を映していた鏡が、パチンと言う音と共に鏡からガラスに変わる。
雅成が手をついていたのは鏡ではなく、マジックミラー。
二人は客席より数段高いステージ上にいた。
そして二人の行為は全て、ミラー越しにいる目元だけ仮面をつけた、スーツやカクテルドレスを着たお客達に見られていた。
「ほら、まだお許しが出ていない」
拓海と雅成の視線の先に大きな液晶モニターがあり、そのモニターには、二人の姿が上下前後左右、雅成と拓馬それぞれのアップの姿が映し出され、画面の右側に文字が書かれていた。
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