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第78話 癒され、甘やかされ、蕩けてく ②
「拓海……もっと……もっと……ぁぁぁ……ッ」
太ももを大きく広げ、硬くなった楔を拓海に見せつける。
拓海は微笑むと、頭を股の間に埋め楔を咥え込む。
「ひやぁぁ……ああ、ぁぁ……」
腰から頭の先まで快楽が走る。
拓海の口内にすっぽりのみ込まれた楔は、滲み出る蜜と共にじゅるりと吸われ、背筋の震えが止まらない。
「拓海……拓、海……あッ、ひぃぃ……」
裏筋をちろちろと舌先で舐められ、啜り泣いてしまう。
「雅成、気持ちいい?」
睾丸を揉まれながら訊かれ、
「いい……気持ち、い……ぃぃ……っ」
腰を振り立たせてしまう。
ぬちゃぬちゃと音を立てながら吸い上げられると、頭の中が焼き切れそうだった。
「ヤッ……だめっ……イク……い、くぅぅぅ……〜〜〜ッ」
じゅっとキツく吸われ、雅成は拓海の口の中で蜜を解き放った。
拓海はガクガクと震える雅成の身体から快楽の波が落ち着くまで、何度もキスをする。
「拓海……」
荒い息を吐きながら、
「一つになりたい……」
雅成は手を伸ばす。
拓海は雅成の蕾に硬くそり返った楔の先端をあてる。
まだ慣らされていない蕾は拓海を受け入れるには、まだ早い。
だが蕾は拓海の楔があてられているだけで蠢く。
「拓海……早く……」
両手で双丘を広げると、縦割れた蕾は開かれ媚肉が見える。
「辛かったら言って……」
拓海は雅成の中に楔の先端を少しずつ挿れる。
指で媚肉を広げるより優しく丁寧に、時間をかけながら小さく律動し、中に進む。
「あ……あぁぁ……あ、くぅぅ……んん……」
甘い痺れが中から奥に伝わり、身体の奥深くに染み渡る。
小刻みに擦られる媚肉は、拓海の楔を咥え込み離さない。
「雅成、愛してる……」
すぐに拓海の形になった中は、拓海の先走りと雅成の蜜で潤い、律動を滑らかにする。
「……ん、あっ……ふ、ぅあっ……あぁぁ……」
ゆっくりとした律動は、雅成の弱いところを押しつぶすように突き上げる。
緩やかな快楽の波が打ち寄せ、引くことなく奥へ進んでくる。
「拓海……もっと……もっと、奥に……きて……
もっと……愛して……」
甘やかされ溶けてなくなってしまう前に、激しく突いてほしい。
拓海の精を最奥の壁にぶち当てて欲しいと、雅成は腰を一心不乱に前後に振るのと同時に、拓海が最奥の壁に楔をめり込ませた。
「ひやぁぁ……ああ、ぁぁ……拓海……拓海……」
欲していた刺激が最奥の壁から、脳天を貫く。
「っつ」
媚肉が楔を締め付け、短い拓海の唸り声が聞こえた。
「大切に抱こうと思ったのに……」
拓海が呟いたかと思った時、先ほどまでは、いたわるような律動が早急になる。
「んあっ……あ、あくうぅぅ……ぅぅ」
媚肉がこじ開けられ、広げられるたび、身体がぞくぞくわななき、雅成は嬌声をあげる。
双丘と拓海の楔の根本がぶつかり合う音が、部屋に響く。
「あぁっ……ひぃぃ…っ、くあぁぁ……」
媚肉を掻き混ぜられ、弱いところを押し上げられ、最奥に何度も楔の先端を捩じ込まれる。
「もっ……ダメ……イク……そこ……だめぇぇ……」
(拓海と一緒じゃなきゃ嫌だ……)
心の中でつぶやくと、
「一緒にイこう……」
拓海が雅成の太ももにキスをした。
律動が早くなり、目の前が真っ白になるような悦楽が襲いかかる。
拓海の汗が雅成の腹の上に落ちてきた刺激でさえ、感じてしまう。
「拓海……拓海……好き……すき……」
止まらぬ喘ぎ声をあげながら、雅成は言う。
「俺もだよ……愛してる……愛してる、雅成……」
拓海も気持ちをぶつける。
二人の気持ちが重なって、求めることも、求められることも、こんなに素晴らしいものだったのだと雅成は知った。
「ふあ、ああぁぁ……拓、海……ッ!」
「雅成、愛してる……」
蕾まで引き抜いた楔を、拓海が一気に最奥の壁まで突き刺す。
「あああ、ああぁぁあ……〜〜〜ッ」
「っく」
二人同時に達し、達した後もなお、互いの身体が溶けて混ざり合うと思うほどに、拓海は雅成を貫き続けた。
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