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第4話

「厄介事は片付きました。行きまショウ」  折角知り合えたイケメン神父とお別れするのは少し寂しいが、これ以上迷惑をかけるのも悪い。  ジョンに促されるまま付いて行くと、そこは――。  寝室だった。 「神父さんここは……」 「ワタシの部屋デス」 「は?」 「ワタシ、厄介者を排除すべくシスターヘリアを動かしマシタ。だからお礼を下サイ」  にじり寄るジョンから逃げるように後ずさる。 「それならシスターに直接礼するから……」 「ノー。昭匡ではヘリアの望む仕事出来まセン。だから昭匡はワタシにお礼して、心身ともに満たされたワタシがヘリアの仕事しマス。みんなが幸せになる素晴らしいデス」 「いや、俺達知り合ったばっかりだし、それに俺十七だし……」 「愛の前に時間も年齢も関係ないデス」 「てっ、適当言うなよ! 愛って何だよ!」 「適当違いマス。ワタシ昭匡見た瞬間に好きになりまシタ」  好き……。  何だそれ。アメリカンジョークか?  ないない。ありえないと顔を顰める俺の腰をジョンの逞しい腕が抱き寄せる。 「昭匡組み敷いてヌポヌポしたいデス」 「ただの性欲だろう。それ!」 「ノー。昭匡もワタシ見ていいな思ったデショウ?」  確かにちょっと良いなとは思ったけど……。 「ワタシの肉棒で中を掻き回されたいと思ったデショウ?」  誰もそこまで考えてねぇーー!!  駄目だ。同じ言語を使ってはいるが、意思の疎通が出来ねぇ。  恩人だがここは一発食らわせて、逃げるしかねぇか。  心の中で詫びて拳を振り上げるが、顔面に当るより早くジョンに受け止められ、そのままベッドへと押し倒される。 「ハハッ。元特殊部隊のワタシに一般人の昭匡勝てマセン」 「は? えっ?」  特殊部隊って何だそれ。反則だろう!  俺の両手をベッドへ縫い付けるようにして押さえ込みながらジョンは舌なめずりする。 「怖がらなくて大丈夫。痛くしマセン」  手首十分痛いけどな! 「ワタシの少し大きめデスガ、その分慣らしますから平気デス」 「ふざけんな! かっ、神がこんな事許すと思っているのかよ!」  曲がりなりにも神父だ。神の名に怯むと思いきや。 「神は愛に寛大デス」  駄目だった。  神でも仏でもサンタクロースでも誰でもいいから、この生臭神父を何とかしてくれと心から願っていると、願いが届いたのか扉が開かれた。 「ジョン。明日の……」  シスターヘリアの姿に安堵の溜息を漏らすが、シスターは意味深な笑みを浮かべ。 「ハレルヤ。坊や」  扉を閉じた。  いや、駄目駄目、戻って来てくれ! 頼むから! 「さぁ、始めましょう昭匡」  ノッ……。  NO――――――――――――――――――――――――――!!

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