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部屋2*

 キスは唇から頬、首筋へと移動していく。それと同時にシャツのボタンが一つ、二つと外され、男の大きな手のひらがレオネの素肌へと侵入してきた。 「ひゃぁっ! だ、駄目ですっ、擽ったい!」  ジェラルドに胸の突起を探られレオネは笑いながら身の捩った。 「こらこら、色気の無い反応だな」 「だ、だってっ!」  男の胸なのだ。感じる訳が無い。 「擽ったいってことは感じられるってことだ。我慢して、指先に集中して」  ジェラルドが優しくなだめながら指先でそこをクリクリと撫でてくる。レオネはジェラルドの言いつけに従うことにして、ムズムズと沸き起こる笑いと動きそうになる身体を必死に抑えた。   「綺麗な色だ」  いつの間にかシャツのボタンが全て外され、開かれた胸をジェラルドが見つめていた。見られている恥ずかしさに腕で口元を隠しジェラルドの様子を伺う。  ジェラルドはレオネの胸に唇を寄せると、プツリと主張するその肉芽をぬろっと分厚い舌で撫で、ぢゅっと吸い上げた。 「んっ……!」  強い刺激にレオネの腰が跳ねる。  ジェラルドの頭がすぐ目の前にあり、胸の突起がジェラルドの赤い舌によって弄ばれている。視界から入った強烈な刺激。擽ったさを残しつつもその感覚は甘く痺れる刺激へと変わりつつあった。  今夜出会ったばかりで、先程まで真面目な話をしていた男が、今自分の肌を舐めてる。その光景から目が離せなくなっていると、視線を上げてきたジェラルドと目が合った。 「どうだ? 変わってきたか」  両方の突起を強めに指で摘まれる。 「んっ、ジェ……ラルドぉ……」  さらに摘まれた片方に見せつけるように舌を這わされ、レオネから耐えきれなかった大きめの喘ぎ声が漏れ出た。 「んあぁっ!」  あわてて口を腕で塞ぎ声を殺す。 「イイみたいだな。しっかり反応してる」  ジェラルドは仄かに笑いを含む声でそう言うと、レオネの股の間を撫でた。そこはしっかりと硬くなりスラックスを押し上げている。  ジェラルドはレオネの前をくつろげながら「腰あげて」と囁くように指示してくる。レオネはそれにも素直に従った。瞬間、下着と一緒にスラックスが一気に腿まで下げられ、レオネの勃ち上がったソレがこぼれ出た。 「ジェラルド……!」  一度に下着まで脱がされると思っておらずレオネは慌てた。しかしジェラルドは淡々とレオネから衣服を取り去り、レオネの全てをランプの灯りの下に晒した。そしてその肌を眺めつつ、そっとレオネの中心部を手のひらに乗せる。 「女すら知りませんって色をしてるな」  まじまじとそこを見つめ笑いを含んだ声で感想を言われる。別に色や形は普通だと思う。これまで女たちにはソコをどうこう言われたことはない。もっとも女は皆淑女であろうとするので男の身体をじっくり見るようなことはしなかったが。  ジェラルドはレオネのソコをゆるゆると扱きつつ、再び胸の突起も舐め始めた。 「はっ……んっ……」  胸と男性器の両方を刺激され、強い快楽に全身が震えた。はぁはぁと荒い呼吸をしながら快感に耐えるが、すぐに耐えられなくなった。 「出していいよ。見ててやる」  優しい声色で卑猥なことを言う。 「あっん……ェラ、ルドぉ……ジェラ……ド」  甘く強烈な快楽に脳が支配され、もはや彼に甘えることしかできず意味なくその名を呼ぶ。 「あぁ、腰が揺れてるぞ」  亀頭を親指の腹でグリグリと刺激され、言葉の合間に乳首も舌で転がされ、レオネはとうとう絶頂の波を迎えた。 「はぁんんんっ!」  痺れるような快楽の大波が押し寄せ、あっという間に腹を濡らした。ゆっくりと目を開けるとジェラルドと目が合った。 「気持ちよかったか?」  仄かな笑みを浮かべて見つめるジェラルド。射精の瞬間も顔を見られていたと思うととても恥ずかしい。 「……はい」  羞恥心に耐えながらも正直に肯定した。 「はぁ、これは理性が焼き切られそうだな」  ジェラルドはボソッと呟き、レオネから顔を離した。  ジェラルドは眼鏡を外しサイドテーブルに置くと服を脱ぎ、全裸になるとレオネの両脚の間に自身の身体を置きレオネを見下ろしてきた。ジェラルドの逞しい身体。そして股間の硬くいきり勃つものが目に入った。レオネのものより長く太く色も濃く、エラが張り出し血管が浮き出ている。レオネはカッと顔が熱くなるのを感じて目をそらした。 「レオネ、ここ、触ってもいいか?」  ジェラルドは恥ずかしがるレオネの股の奥を探る。レオネは微かに頷いた。そのつもりでここへ来たのだから同然の覚悟は出来ているつもりだった。しかし許可を得たジェラルドはレオネの脚をさらに大きく開かせ、胸につくほど折り曲げさせてきた。 「や、やだっ……こんな!」  レオネは驚き悲鳴に近い声を上げた。あまりに恥ずかしく情けないポーズ。しかしジェラルドはレオネの拒絶を無視し、あろうことかその固く閉ざされた蕾に舌を這わせてきた。 「ジェラルド、そんな……汚い…!」  女にだってそんなことをさせたことは無い。そんな場所をジェラルドの舌が這う。身をよじって抵抗を試みるが、ジェラルドがガッチリと押さえていて逃げられない。さらに太い舌が蕾を押し開き、先端が少しだけ中に入ってくる感覚がした。ゾワゾワと初めての感覚が上がってくる。 「やっ……んぁっ!」 「綺麗な孔だ。ヒクヒクして可愛い」  舌が蕾から離れ今度はすぐ上の袋部分をぬろっと舐めてくる。中の入っている二つの玉を弄ぶように口に含んで舌で転がされる。 「あんっ! あっ、あっ……!」  またもや予想外のことをされ、思考はパニック状態だ。脚を腰ごと大きく曲げさせられているので、視界に自身のペニスが見える。そこは硬く張り詰め、我慢しながらも涎をたらしていた。 「指入れるよ」  ジェラルドはそう宣言すると同時に、ジェラルドの指先が入ってきた。十分に舐められ濡れたそこに痛みは感じない。ただ物凄い異物感だった。 (指一本でこれなのか⁉)  圧迫感と異物感にレオネは歯を噛みしめ耐えた。先ほど見えたジェラルドの巨根を受け入れるなんてどう考えても不可能だ。 「やっぱり……キツいな」  ジェラルドがつぶやく。それでも指はゆるゆるとそこをほぐしながら奥へと進んでいき、指が根本まで入った。……らしい。レオネにはそれが中指なのか人差し指なのかもわからない。ただただ異物感に耐えるのみだ。 「キツイが、あぁ……中は柔らかいな」  ジェラルドがレオネの腹の中で指を動かす。中を何か探るように動いていた指がある一点をかすめた時、 「ひゃぁあっっ……?!」  強烈な刺激が全身を駆け抜けた。 「ん、ここか」  ジェラルドが見つけたと言わんばかりにそこを執拗に攻めてくる。ビリビリと脳天まで突き抜けるような刺激。萎えかけていた中心部も再び硬くなる。 「ああんっ! だめっですっ……! なんかっ、へんっにな……る……!」  強すぎる快楽に怖くなり、身を起こしジェラルドに縋り付く。しかしジェラルドは指を止めることはなく、あろうことか萎えかけていたレオネのペニスに唇を寄せ、優しく先端を舐めた。 「あっ、んあぁっ!」 「大丈夫。そのまま快感に身を任せるんだ」  舐めながら優しい言葉でレオネ宥めるが、離してくれる気は無い。もはや考えることが出来なくなっているレオネはこの快楽の嵐に耐えるしかなかった。 「ほら、ここだろ? 気持ちいいだろ?」  レオネに優しくジェラルドが囁く。 「んっ、あっ……きもち、イイ……!」 「そうだね……。いい子だ……」  孔のその弱い部分をさらに強くグリっと指の腹でえぐられ、すっかり勃ちあがった中心部もキスと手淫で翻弄される。 「あっ、あっ、だめっ、来る……ん…!」  やがてレオネは二度目の絶頂を迎えた。  視界が真っ白になりチカチカと星が飛ぶ。初めて経験する種類の快楽。レオネは息を乱し焦点の合わない視界で宿の天井を眺めた。 「……流石にもう、私も限界だ」  ジェラルドがそうつぶやく。  ジェラルドはレオネのペニスを握っていた手で、レオネの精液を塗りつけるように己の男根を扱く。眉間に皺を寄せ笑みを消し余裕が無くなったその眼光。レオネに対して欲望を滾らせ、肉食獣が獲物を捕らえようとするかのような眼に、レオネはうっとり魅せられた。  ジェラルドは開かれたままのレオネの脚の間に自身の身体を近づけ、少しだけほころんだその蕾にその巨根を押し当ててきた。 「あぁんっ……ジェラルドっ」  そのまま突き入れられるのではとレオネは身構えた。 「入れない。……でも、少しだけここを味わいたい」  ジェラルドの希望にレオネは自ら脚を開き、受け入れる態勢を作る。ジェラルドは自身の肉茎を扱きながら、亀頭部分をレオネの蕾に擦り付ける。レオネの精液を塗りつけられたその熱塊は、蕾の周囲をぬらぬらと擦る。  レオネはもう入れられても良いと思っていた。そこが裂けても彼と繋がり、彼と一つになりたいと。しかし今それを言ってもジェラルドを困らせるだけだ。 「ん……っ! あぁん!」  『欲しい、欲しい』と思っているとそれだけで感じてしまい吐息が乱れる。 「ハハッ、吸い付いてくるな……」  ジェラルドが微かに笑う。レオネも自身のソコがヒクヒクとジェラルドの亀頭を喰もうとしてるのを感じた。 「ジェ、ジェラ……ルドッ……」  欲しくて、苦しくて、彼の名を呼ぶ。  名前を呼ばれたジェラルドがレオネの勃ち上がったペニスを見つめ指でなぞる。 「若いな。もうこんなにしているのか」  ジェラルドはレオネの蕾から離れ、レオネのソレと自身のソレを合わせて一緒に握り込んだ。大きさの違う二本の肉塊。ジェラルドのものと合わせられると大きさと色の違いに驚く。 「あんっ! あっあっ、ジェラルド!」 「ああ、レオネ……いいよ」  ジェラルドは二つの肉茎を握り激しめに手を動かし、レオネに顔を寄せ深くくちづけた。  ペニス扱かれながら再び分厚い舌で口腔内を蹂躙される。両方を攻められたレオネは我慢できなかった。 「ふっ……んんんっ!!」  レオネが先に達し、薄い精液が零れる。レオネが達してもジェラルドはレオネのペニスを一緒に握り込んだまま激しい動きを止めない。レオネの出した精液が混じりぐちょぐちょと卑猥な水音を立てた。ジェラルドが自分に欲情し達しようとしていることが嬉しかった。 「くっ……」  やがてべシャッ! とジェラルドのペニスから大量の濃い精液が吹き出し、レオネの腹にかけられた。  はぁはぁと荒いジェラルドの息を肌に感じながら、レオネは初めて体験する激烈な幸福感に包まれていた。

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