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番外編【姫と王子⑨】
「あっ……蓮くんのおっきぃ」
「煽るな」
「えへへ」
姫野はすんなりと腰を下ろしていって、見る間に俺のものが全て入ってしまった。慣れているのもあるのだろう。いずれにせよ痛みはそこまで感じていなそうなのでよかった。
それよりかその表情は幸せそうなにほころんでいる。思わずその頬に手を伸ばした。
「蓮くん……動いていー……?」
「うん、いいよ」
姫野は俺の手に頬を摺り寄せる。甘えるような声を出して、俺の腹に両手をついて。思わず俺は生唾を飲み込む。
そろそろと姫野の腰が浮き、ぱちゅんと下りてくる。
「あっ……きもち……」
姫野は瞳を閉じて、また腰を上げる。そのまま下ろして、また上げる。その動きが徐々に早くなっていく。
「んっ……あぁっ……あっ……きもちぃ」
「姫野、可愛い」
「ひゃんっ、やっ……ああっ、らめ……!」
姫野が一生懸命動いているのに何もしないのもなと、胸に手を伸ばす。腰が下りるのに合わせてぎゅっと摘む。
姫野の中が反射で強く締まる。
「れんく、すき……あんっ、んぅぅ」
「俺も好きだよ」
こりこりと乳首をいじりながら、姫野を見上げる。姫野はうっすら瞳を開けて、目尻から涙をこぼした。
その間も腰の動きは止まらない。喘ぎながら、涙をこぼし、俺に好きと言う。
ああ、可愛い。
「姫野、可愛い」
「あ、れんく……?待って、それ」
「うん。待たない」
姫野の腰を掴む。
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