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ご注文は7
このままイッてしまえば颯太も諦めるかもしれない。
だって颯太の匂いでだなんて、絶対言いたくない。はしたないし、確実にこの先もそれを利用して何かされる。
「ふっ……ンッ」
「亜樹、教えてよ」
「やらっ、ひゃっ……んーっ」
「……そう」
颯太の声が少し沈む。もしかして、諦めたのだろうか。
そう思ったのも束の間。颯太の手が性器の根元を握る。順調に注ぎ込まれていた快感が、急にそこでせき止められてしまう。
「やっ、そうたっ……ひゃんっ、アァッ」
「いつもより感じてるから、辛いかな? 言ったら手、外してあげる」
物凄く甘くて優しい声が、僕の耳に注がれる。
だけど指は容赦なくて、抉るように前立腺をいじり続ける。
しかも指の本数が増えている気がする。
気持ちよくて、苦しくて、気持ちよすぎて、痛くて。
「そうたの……ひっ、あっ」
「んー?」
堪らなくなって喋り出すと少しだけ手の動きが緩む。
「匂い……が、する、から……」
「俺のベッドだから?」
「うん……ひゃっ、待って、やぁあ!」
答えた瞬間、颯太の手が外れ、指も再開してしまう。そしてすぐにイッてしまった。
こんな短時間に、二回も、僕は。
颯太は一回もイッてないのに。
「よく言えました」
「んっ……」
「俺の匂いが好きなら今日はこうしようか」
「……?」
一回キスをすると颯太は僕の体をうつ伏せにする。枕に顔が沈んで、もっと匂いが濃くなる。
爽やかで、少し甘い、気がする。
まるで颯太に全身包まれているようで安心する。
「枕ぎゅってして可愛いね。挿れるよ」
「うん、あっん……」
すっかりカチカチになった颯太のものがゆっくり僕の中に入り込んでくる。いつもより大きいように思える。颯太も、興奮しているのかな。
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