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𝐷𝐴𝑌 𝟚𝟡 ⇨ 𝐷𝐴𝑌 𝟛𝟛 ⑱
「意外とお酒いける口なんっすねー」
「東京でOLするって意外と大変なんですよ。付き合いの飲み会とか接待とかでお酒の機会多くて。気づいたらお酒得意になってました!」
「東京のOLさんか〜なんか俺たちとは真逆の世界って感じだな。アレですか?ミニスカートのスーツにハイヒール鳴らしてランチに財布抱えてデパートのカフェ行ったりとか!?」
乾杯の発声から30分経ち料理とお酒がテーブルいっぱいに並んで、4人は手と口を動かしながら場は会話も飲む量も同じくらいハイペースに進む。
佑香と向かい合って座る、つばさは都会の生活に興味津々で体を前に乗り出しながら質問攻めだ。
「何それ?つばさ、OLのイメージ古くない?それいつの時代よ」
「えっ、古い?違うっ?」
「でも仕方ないよね、私達ずっと須野 にいて都会の生活知らないもん。私だってネットがなければそのイメージかも」
三葉の言う通りこの町の過半数以上の住民は須野に定住し、須野での暮らししか知らない。決して都会とは言えないが、生活には困らないほどの環境は整っているし何と言っても須野海岸の海と人情の熱さが地元愛が強くしている。
そんなテーブルの盛り上がりを接客しながらチラチラ見ている麻比呂。父親はさっきから麻比呂が仕事に集中していない事に気付いていた。
「おい、麻比呂。こっちはいいからみんなのテーブル参加しろ」
『え、でもまだお客さん多いし』
「さっきからそっちの方ばっか気にして参加したいんだろ?これぐらいの人数2人で捌けるから行ってこい」
『あ、うん。ありがと』
ジュースが入ったグラスをを持って4人が座るテーブルに行く。つばさが気づいて隣の席から椅子を一脚引っ張って置き、横に誕生日席を作って椅子をポンポンと叩く。
「おっ!麻比呂来たな。まっここ座れよ」
『何話してたの?』
「麻比呂には秘密〜!大人の話だからなっ」
『で、三葉ちゃん、何の話?』
「ちょっっ無視すんなよ!!」
あははっと見慣れた二人やりとりに笑う三葉。それを見て楽しみながら料理を食べる佑香。美味しい料理にお酒も進むが、礼だけは一人晩酌をしているかのように静かに グラスを口に運んでいる礼。そんな礼をチラチラと見ていると佑香とパチっと目があった。
「あの、麻比呂さんは歳いくつなんですか?まだだいぶ若そうだけど」
『あ、俺は22歳です』
「22歳なら、私の4歳下かあ」
「え!佑香さん26歳ですか!?大人っぽいっすね。俺は29っす!いや、気にはなっていたんですけど、、ほらっ女性に年齢を聞くのは……な!麻比呂!」
『何それ、いつもズケズケとデリカシーのないこと誰にでも聞いてんじゃん』
「待てって!いつ俺がデリカシーのない事いったんだよ。嘘つけよー」
また始まった二人の掛け合いも今回はすぐに終わって、つばさはゴクリとお酒を一口飲むと気になっていた二人の関係について今がチャンスだとばかりに話を切り出した。
「あー…ついでに改めて聞きますけど、真壁さんと佑香さんはどういう知り合いで?」
「そうそう、私も気になってた!」
その質問に礼は一瞬だけ目を少し大きく開き反応を見せた。佑香は隣の礼の表情を見てから、ゆっくりとした口調で少し間をおいて、躊躇いながらもはっきり言った。
「私は義理の妹なんです。今日は姉の命日で来ました」
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