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可愛いは正義(中編)
「悠くんと付き合えて本当に俺は嬉しい、これからよろしくね!!」
「達也さん、言ってたとおりこれから優しくお願いしますね」
そう言って微笑む悠くんの笑顔はほんわかしていて凄く可愛かった、俺ってこんなに可愛い恋人ができたんだと幸せ過ぎて誰かに叫びたい気分だった。そんな俺に悠くんはまだ赤い顔のまま俺を見て、何故かしばらく迷っていたがこんなことを言ってきた。
「明日は休みだし、今日はうちに泊まりませんか?」
「行く!! うん、泊まる!!」
「お母さまは大丈夫?」
「一旦俺の家に寄ってくれる? その時に話すよ、着替えも持って行きたいし」
「そのくらい大丈夫ですよ、達也さん」
「やったぁ、悠くんの家にお泊りだ――!!」
俺は凄く嬉しくって思わず悠くんを抱きしめた、そうしたら悠くんはまた真っ赤な顔になっていた。そして、俺と悠くんは迎えの車に乗って、一旦俺の家に寄ってくれた。俺は母さんに今日は恋人のところに泊まりに行くと言って許可を貰い、念のために二日分の着替えを持って悠くんの待っている車に戻った。
「お母さまはなんて言ってたの?」
「泊まっていいけど、ご迷惑をかけないようにってさ」
「僕もいずれ挨拶に伺うね」
「ああ、悠くんを見たらうちの母さんなら、凄く可愛いって喜ぶよ!!」
「そうだと良いな」
「絶対にそうだよ!!」
そんな話をしながら国行家まで俺たちは車に乗っていた、そしてとうとう国行家に着いた。俺は悠くんと一緒に降りて、相変わらず広くて大きい立派な家だと思った。
「達也さん、こっち」
「うん、悠くん。覚えているよ、悠くんの部屋」
「今日は僕の部屋に泊って」
「うわぁ、それは凄く楽しそうだ!!」
そうして俺は悠くんの部屋に案内されて荷物を置いた、悠くんのベッドはダブルベッドだった。だが、さすがにまだ一緒には寝ないだろうから、俺はソファで寝るのかなと思っていた。
「達也さん、夕飯を食べに行きましょう。兄さんや姉さんがいるけど、何も言わなくていいから」
「この間の誤解を解いておきたいけど……」
「もう僕が話しておいたから大丈夫だよ」
「わかった、悠くん。それなら夕食を楽しむね!!」
そうして俺と悠くんは別の部屋で一緒に夕飯を食べた、俺はいろんなおかずが沢山出されたので遠慮なく食べた。悠くんも意外といっぱい食べていた、ちっちゃくて可愛い悠くんはご飯を食べていても可愛かった。そうして俺たちは部屋に戻り、悠くんの部屋についているお風呂に入ることになった。悠くんの部屋にはお風呂もトイレもついていた、そして俺は真っ赤な顔になっている悠くんからこう言われた。
「僕は準備するので、達也さんは先にお風呂に入ってて」
「うん? 準備? 分かった、先にお風呂を借りるね!!」
俺は悠くんの準備の意味が分からなかったが、悠くんにはお風呂に入るにも準備がいるんだ、そう思ってそれ以上深くは追及しなかった。悠くんの部屋のお風呂は俺の家のお風呂よりも大きくて、俺は持って来た石鹸やシャンプー類を使って体と髪を綺麗にした。
「悠くん、気持ちの良いお風呂だったよ!!」
「良かった、達也さん。次は僕が入るので、またゲームでもしてて」
「うん、分かった」
「それじゃ、後でね」
俺は悠くんに言われたとおりにこの間やったゲームを、機械対俺の設定にしてやっていた。悠くんは随分と長くお風呂に入っていた、のぼせて倒れているんじゃないかと思い始めた頃、やっと悠くんがお風呂から出てきた。悠くんはパジャマ姿の俺と違って、バスローブを一枚だけ着た姿で出てきた。そしてゲームをやっていた俺の手を引いて、ベッドに連れていかれたと思ったら、俺は悠くんからベッドに押し倒された。
「達也さん、本当に優しくしてね」
「え? もちろん俺は悠くんに優しくするよ!!」
「嬉しい!!」
「えっと、んぐっ!?」
俺は悠くんから押し倒されたままキスをされた、そのことにちょっぴり驚いたが俺は喜んで悠くんとキスをした。そうしたら悠くんはにっこり笑って、俺のズボンとパンツを下ろして俺のものを舐め始めた、俺はいきなりのことに驚いたが気持ち良くて抵抗できなかった。そしてやがて俺は射精してしまったのだが、悠くんがこくんとそのまま俺の精液を飲んでしまった。そして悠くんはバスローブを脱いで全裸になってまた俺のものを舐めようとした、さすがに俺も慌ててそれを止めたら悠くんが泣きそうな顔をした。
「達也さん、僕と付き合うって言ったのは嘘?」
「嘘じゃないよ!! 俺は悠くんと付き合うよ!!」
「それじゃ、どうしてセックスの邪魔をするの?」
「えっ!? 俺たちは付き合い始めたばかりなのに、もう俺とセックスしてもいいの!?」
「達也さんも言ったじゃない、付き合うならキスやセックスをするって、だから僕はお腹の中も綺麗にして準備したの」
「えっ、えっとそれじゃローションとコンドームはあるかな? 悠くんとセックスするならそれがいるんだけど」
俺が付き合ったら即セックスという悠くんの思考に驚いてそんなことを言ったら、悠くんはちゃんとローションとコンドームを用意していて俺に渡してくれた。俺は据え膳食わぬは男の恥と思って、悠くんに優しくキスしてからその小さい体の両足を開かせた。そうして悠くんのお尻の穴に俺は手にコンドームをはめて、ローションで濡らした指を入れていった。悠くんも興奮しているようで既に穴の中から愛液が溢れ出てきていた、悠くんは俺の指を一本、二本とあっさり飲み込んでいった。
「あん!! 達也さん、そこ気持ち良い!! やぁん、もう一度触ってぇ」
「ここか悠くんの弱いところはここか、俺が優しく可愛がってあげるね」
俺は悠くんにちゅっ、ちゅっとキスを繰り返しながら、悠くんのお尻の穴をほぐしていった。悠くんから出ている愛液とローションとが混じり合って、くちゅくちゅととてもいやらしい音がしていた。両足を開いて俺の指を咥え込んでいる悠くんは色っぽかった、俺は勃起した自分のものにコンドームをつけて、そうしてから悠くんに最後に確認した。
「悠くん、俺のものを入れてもいい?」
「ひゃい、はっ、早く入れてください。早く、早くぅ!!」
そう悠くんに言われたので俺はゆっくりと優しく悠くんの中に入っていった、悠くんは真っ赤な顔になって唇を噛んでいたから、俺はディープキスをしてそれを止めさせた。そうして最初はゆっくりと俺のものを出し入れしていたら、はぁはぁ言ってる悠くんから俺にこんな催促があった。
「やぁん、気持ち良い、気持ち良いのぉ!! もっと激しく、そう激しくしてぇ!!」
「分かったよ、悠くん。激しく動くからね、俺につかまっていて!!」
俺が激しく腰を振り出すと悠くんは俺に抱きついてきた、そうして俺の肩に悠くんは噛みついた、ちょっと痛かったけど俺は腰を振るのを止めなかった。悠くんの中が奥へ奥へと誘うように締めつけてきて、俺はそれが気持ち良くて思いっきり悠くんの奥まで入っていった。
「はぁん、達也さん、好きぃ!! だからもっと激しくしてぇ!! やぁん、気持ちよくって堪らないのぉ!! ああっ!! ああっ!!」
「悠くん、俺も気持ちが良い。悠くんの中が締めつけてきて、凄く気持ちが良いよ!!」
そうして俺は悠くんにキスを繰り返しながら、激しく腰を振って悠くんの中をかき回した。悠くんは甘い悲鳴をあげながら、それを受け止めてくれていた。
「やん!! ああんっ!! ああっ!! ああっ!! 気持ち良い、気持ち良いのぉ!!」
「俺も気持ち良い!! それに悠くんが凄く可愛いっ!! ああ、もういきそうだ!!」
悠くんの中があんまりぎゅうぎゅうと俺のものを締めつけるので、俺は思わずいきそうになったが悠くんを見てどうにか我慢した。悠くんは乳首や悠くんのものを立たせて、真っ赤な顔で俺の肩をまた噛んでいた。俺はそうっと肩から悠くんの口をどかしてキスをして、それから腰を振りながら悠くんの乳首を舐めたり、悠くんのものを優しくこすってあげたりした。
「ああっ!! そんな一緒にされたら!! はぁん!! もうらめぇ、らめぇ!! 達也さん!! 僕いっちゃう!! あああああっ!!」
「俺もいく!! 悠くんの中が気持ち良くていくよ!! ああっ!!」
俺と悠くんは抱き合ったまま二人一緒にいった、悠くんのものから精液が出て悠くんの体に飛び散っていた。俺もコンドームが破けそうなくらい射精していた、凄く気持ちの良いセックスだった。しばらくその余韻に浸っていたら、悠くんから消えそうな声でこんなおねだりがあった。
「達也さん、あの、その、気持ち良かったから、もう一回してくれる?」
「悠くん、何度だってしてあげる!!」
それから俺たちは何度も何度も体を重ねた、俺のものを入れられて喘いでいる悠くんは凄く可愛かった。最初のセックスだというのに俺たちは八回もしてしまった、いや俺がいった回数が八回だっただけで、悠くんは途中でいってしまったりしていたからもっと多かった。八回目のセックスが終わると俺はさすがに疲れていたが、大事な恋人になった悠くんを抱きしめてこう言った。
「悠くん、最初から八回もいっちゃってごめんね。大丈夫? 辛いところはない?」
「達也さん、大丈夫。えへへへっ、凄く気持ち良かったよ」
「それじゃ、お風呂に入ろうか? 俺も一緒に入っていい?」
「うん、僕もう歩けないから達也さんが運んで」
そうして俺たちは一緒にお風呂にも入った、俺がお姫様抱っこで悠くんを運んでいって、そしてお互いに体を洗って俺は悠くんを抱えて湯船につかった。その間、悠くんは嬉しそうに笑っていて、俺も幸せな気持ちでいっぱいだった。俺の大好きな悠くんとセックスできたのだ、ご機嫌にならないわけがなかった。
「あ――……、もう悠くん可愛い!! 俺は今すっごく幸せ!!」
「僕も幸せだよ、えへへへっ。達也さんのこと好きになって良かった」
「そんなこと言うとキスしちゃうぞ!! ほらっ!!」
「やぁだ、達也さんたら、くすぐったいよ」
俺が悠くんの首や肩そして顔にちゅ、ちゅっとキスするとまた悠くんが笑った。俺は本当に幸せだと思って悠くんを抱えてお風呂を上がり、今度は二人ともちゃんとパジャマを着て悠くんをソファに座らせた。シーツの予備が入っている場所を悠くんに聞いてベッドのシーツを取り替えて、俺たちは抱き合ったまま幸せな気持ちでベッドで眠りについた。そして、その翌朝のことだった。
「やはり害虫だったか」
「害虫め、死ね!!」
ベッドの傍に立っていた悠くんのお兄さんとお姉さんに、俺が起きたら日本刀で危うく刺し殺されそうになった。俺は飛び起きてまだ眠っている悠くんをお姫様抱っこして、悠くんの部屋から逃げ出した。
「待て、この害虫!!」
「くそ素早い害虫だわ!!」
「俺は害虫ではありません!! 悠くんの恋人です!!」
そうして俺は国行家の中を走り回ることになった、何故ならお兄さんとお姉さんが日本刀を持って追いかけてくるからだ。その間も悠くんは可愛くスヤスヤと眠っていた、俺は悠くんの眠りを妨げないようになるべく振動を与えずに走った。それでもやっぱり騒いでいたからだろう、ようやく悠くんが目を覚まして、キョトンと俺とお兄さんとお姉さんを見た。
「健太郎兄さん、何してるの?」
「うっ!? これはだな久しぶりに日本刀の手入れをしようと思ったんだ!!」
「麻衣子姉さん、何してるの?」
「うっ!? えっと、ちょっとね、日本刀の素振りがしたくなっちゃって!!」
そう俺たちに支離滅裂な言い訳をすると、悠くんのお兄さんとお姉さんはそそくさと逃げていった。悠くんがため息をついて、それから俺に謝ってきた。
「ごめんね、達也さん。僕の兄さんと姉さんが危ないことをして」
「大丈夫!! 俺はどこも怪我してないよ!!」
「でも日本刀を持った人たちに、追いかけ回されるなんて怖かったでしょ」
「ちょっとだけ怖かったけど平気だよ!! 悠くんと付き合えるならこれくらい大丈夫だよ!!」
そう俺が答えると悠くんはまた笑顔になってくれた、その笑顔があまりにも可愛かったから、俺はまたちゅっと悠くんの唇にキスをした。
「やだぁ、達也さん。ここ廊下だから恥ずかしい」
「ごめん、ごめん。すぐに悠くんの部屋に戻るね!!」
そう言って頬を赤く染めて恥ずかしがる悠くんも可愛かった、俺たちは一旦悠くんの部屋に戻って着替えた後、二人で別の部屋に移動して朝ご飯を食べた。
「達也さん、今日は土曜日だから、今日も泊まっていかない?」
「いいよ!! もちろん泊まるよ!!」
俺は悠くんからの可愛いおねだりにすぐに頷いた、その後に母さんに電話して今日も悠くんの家に泊まることを報告しておいた、母さんからは新しい恋人に夢中なのねと言われた。実際、俺は悠くんに夢中だった。だから昨日初めてのセックスをして上手く歩けない悠くんを、俺はお姫様だっこしてあちこちに運んで一緒に勉強やゲームをしたりした。
「達也さんといると本当に楽しい、大好き。達也さん」
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