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快楽地獄3

 三度達しても射精できない叶真を見てキョウスケはようやく指を抜いた。体内から消えていく圧迫感に安堵し、ようやく快楽地獄から解放されたと叶真は喜んだが、キョウスケは叶真の戒めを解こうとはしない。  早く外してくれ、叶真がそう言うとキョウスケは何を言っているんだと笑った。 「出すまでヤってやると言ったのをもう忘れたのか? 指でイけないならこっちでイかせてやる」  叶真の尻に指よりも熱く、大きいものがあてがわれる。それがなんなのか分かると叶真は再び絶望の淵に立たされた。 「もうほんとに無理だからっ! 今そんなもん突っ込まれたら死ぬ!」 「ついさっきまで銜えていただろう。今更死ぬか」 「さっきと今じゃ状況が違うんだよ!」 「ガタガタうるさい。第一お前だってそんなに勃起させておいてこのままじゃ終われないだろう。絞ってやるから力抜いてろ」  視界を奪われたままだが叶真はなんとか逃げ出そうともがく。だがもがいたところでキョウスケにとってなんの脅威でもなかった。自由を奪われた叶真の抵抗など手負いの草食動物のようなものだ。  叶真の身体を引き寄せ腰を持ち上げたキョウスケは、誘うようにピンク色の肉壁をちらつかせている叶真の秘所に、なんの躊躇いもなく劣情を一気に突き立てた。 「う……あああっ!」  勢いよく前立腺を擦り上げながら進入した劣情に、叶真は雄たけびに似た悲鳴を上げた。  叶真の腹の奥から快感が脳天へと走りぬけ、そのあまりの勢いに、目の前が星でも散ったかのようにチカチカと光っている。耳鳴りがするような強烈な絶頂を迎え、それまで精を放てなかったのが嘘のように、勢いよく射精した。 「あっ、ああっ……!」 「なんだ、お前……挿れただけでイったのか。なるほど。男を銜えないとイけないというわけか。とんだすきものじゃないか」  男好きの淫乱だと揶揄しながらキョウスケは叶真の身体を揺さぶった。突き上げられるたびに目の前を星が舞い、絶頂に似た感覚が叶真を襲う。  一度放出された精はタガが外れてしまったかのように止まらない。突き上げられるたびに少量の精液を撒き散らし、叶真は狂ったように声を上げた。 「イっ……ああっ! やめっ……! イってる! もうずっとイってる!」 「ああ、そうだな」 「出したらっ……やめ、てくれるって!」  話している間にも何度目かの絶頂を迎え、叶真は息も絶え絶えだった。  キョウスケは叶真の身体を貪りながら、それでも余裕のある声で答える。 「確かに言ったが、俺がこんな中途半端な状態で終われるはずないだろう。俺がイくまで我慢してろ」 「ひっ……あっ、ああっ」  キョウスケが律動を早めた。そこには叶真への思いやりなどなく、ただ己の快感を求めているだけだ。

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