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快楽地獄4
激しい律動に叶真は常に絶頂にいるような感覚だった。もう声を上げる体力すらなく、キョウスケが腰を抱えていなければすぐに崩れそうだ。
「も……し、ぬ……」
目の前に広がっていたチカチカした光りだんだん集合体になり、今では大きな光りとなっている。その光りに包まれたとき、叶真は本当に死んでしまいそうな気がした。
「腹上死か? まあお前は腹上じゃないけどな」
キョウスケのくぐもった独特な笑い声が遠くで聞こえた気がした。普段ならば腹を立てる叶真だが今はなんの怒りも沸いて来ない。
ただ苦痛とも感じる快楽から逃れるためならば、死を選ぶのも仕方がないのではと思う。
激しく肉壁を擦り上げるキョウスケの劣情を感じながら、叶真は自ら光りの中に飛び込む。
意識はそこで途絶えた。
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