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71.可愛いおねだり【柊一Side】
挿入れるつもりは無かったと言えど、忍の孔は舌と指とですっかり解されている。
……いや、マジで!挿入れるつもり無かったからな!
俺の深い愛を分かってもらう為に奉仕してただけであって、……途中ちょーーっと意地悪したりしたけど、それだって深い愛を疑った忍への罰ってアレがあった訳だし…?
だから、自分からキスしない、も守ってたし(途中まで)、こうやって態々許可も得て、だな…………あーっ、もう、分かったよ!認めます!
挿入れたかったです!!
んでも、忍から言われなけりゃ、このまま我慢して終わらせてたのも本当。
後で眠ってる忍見ながらこっそり処理しただろうけど。
ついでにぶっちゃけると、可愛くおねだりしてくれないかなぁ…と思ってもいた。
だから余計に刺激したり焦らしたりした。
忍は体力無いからか、元々の精力が薄いせいか、間を開けても2回も出したらいっぱいいっぱい。
一回出させて、風呂入って、戻ってもう一回って感じで。
初めの頃は2回も出せなくて、1回出した後はぐったり。そんな忍に「ごめんね、後ちょっと付き合ってな」って腰を揺らすのにもちょっとした罪悪感を覚えていた訳だが。…まあ、それでも気持ちよさそうだったけど。
空イキ覚えてからは、ドライでイキまくってくれるから、俺も安心して滅茶苦茶出来るって訳だ。
滅茶苦茶なんつっても、忍の体に負担を掛けたい訳じゃない。
そりゃ、本来出す専のトコに入れるんだから、そもそもがして負担になるんだろうけど。
んでも、いざ本番って時に痛くないように、切れないようにって、ふわっふわになるまで散々柔らかくするし、中出しは腹壊すっつーからゴムも一回一回替えてるし。
挿入れた後は念の為に舐めさせない。顔にはブッかけるけど。忍を病気にさせたくねぇし。
女相手にシテた時は、子供出来たとか言われたら堪んねぇから着けてたけど、忍とだったら子供出来ても責任取れる…つーか、寧ろ喜ばしいつーか。…出来ねぇけど。
いや、…けど、忍とそっくりな俺の子、可愛いだろうなぁ。
2人で俺のこと取り合っちゃったりしてさ。
でも、忍のことだ。自分は我慢して子供に譲っちゃいそうだよな…。
そんな優しい忍 のことは、夜ベッドで可愛がりまくってやるけどな。
ん?俺とそっくりな息子……?
いやいやいや、ねぇだろ、それは!
俺の息子とは言え、他の男が忍の乳吸うんだぞ!?
ダメだろ、ぜってぇ!!
それに忍は可愛いから、「ぼく、ママをおよめさんにする!」とかその内言いやがるだろうし。
んで、高校生になっても想いは変わらずに、俺のいない時に気持ちが暴走して………
………有り得ねぇ…!───っぶねぇ…。想像で冷や汗かいた。
あー…、忍が子供産めない体でほんっっとよかったぁぁー!!
ほーっと安堵の息を吐き出す。
「……柊くぅん…」
涙交じりの声で名前を呼ばれてハッとした。
急に軽くなったと思えば、忍が身を起こして俺を見下ろしていた。
くるりと後ろを向いて、
───やべっ、また怒らせた!?
焦るが、俺を翻弄する本人は怒ったわけではなかったらしく………
こっちに足を向けてうつ伏せに寝転ぶと、尻を高く掲げて、シーツにつけた顔を振り向かせた。
両手で尻たぶを左右に広げて、俺に見せつけるようにくぱぁ、と……くぱぁって、…ちょっ…!!?
「やっぱり、今日はもう…シたくない?」
綺麗な色の、可愛いおアナがヒクヒクと…!
───ほら、まただ!俺の正直な分身がギュインってなった!
これ見ちまったらいくらマイナス思考の忍だって、きっとシたくないんだ、なんて思わねーだろ。
「いやぁ…、しぃ、もう俺のココ、既にMAXなんだけど」
いつもは挿入ってる時にしか使わない呼び名で忍を呼べば、反応するように尻のアナがきゅっと締まる。
俺のモノを搾り取ろうとしてるみたいに。
すんげぇ待っててくれてる。
そう感じればすぐにでも応えてやりたくて、ベッドの上に置いといたコンドームの箱を手に取れば、
「───あっ、だめっ」
慌てたように止められた。
「あのっ、今日は……それ、つけないで…シて?…あの、ちゃんと後で自分で綺麗にするからっ」
真っ赤な顔でそんな風にお願い……いや、おねだりされたらさ、体が心配って思ってても、応えてやりたくなっちゃうのが男の性 でしょーが!
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