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第68話 再生と改革(3)

 6ー3 手淫  僕は、ベッドに横になると下履きをずらして自分のものに手を伸ばした。  すでに少し頭をもたげているそこに手を這わせてゆっくりと擦る。  呼吸を乱して。  僕は、激しく手を動かした。  でも、なかなかいけなくて。  この3年間というもの、一人ですることなんてほぼなかった。  いつも、ラクウェル兄にされてたから。  僕は、下履きを脱ぎ、足を開いて後孔へと手を伸ばした。  もう、ここが、ひくついていて。  僕は、指を入れるとそこをくちゅくちゅとくじった。  でも。  足りない。  僕は、焦れったくて熱い吐息を漏らした。  「手伝ってやろうか?」  誰かの声がきこえて、僕は、思わず飛び起きた。  「誰、だ?」  「あまり騒ぐなよ、レリアス。人に見られたらこまるだろう?」  そういった影を見て僕は、驚きを隠せなかった。  「ラクウェル、兄上?」  そこにいたのは、ラクウェル兄だった。  僕は、起き上がるとラクウェル兄に向かい合った。  「生きておられたのですね、兄上」  「んなわけが、ねぇだろうが。バカかお前は」  ラクウェル兄は、そういうと僕をベッドに押し倒した。  「ああ?もう、こんなにしちゃって。一人でしてたのか?レリアス」  両足を開かれて僕は、恥ずかしくて視線を反らして両手で中心を隠そうとした。  「あっ・・み、見ないで・・」  「なあ、どうやってたんだ?レリアス」  ラクウェル兄は、僕に訊ねた。  「やって見せろよ」  「そ、そん、な・・」  僕が羞恥に熱くなった身体を隠そうとするのを両手をとらえて暴くとラクウェル兄は、さらに命じた。  「いいから、やって見せろよ、レリアス。命令だ」  「あぁっ・・」  気がつくと僕は、小さく呻いてラクウェル兄の命令に従っていた。  両足を開いて前を擦りながら後ろを指で抽挿する僕を燃えるような目で見つめていたラクウェル兄は、にやりと笑った。  「淫乱なお前のことだ。それだけじゃ、足りないんだろう?」  ラクウェル兄が僕の方へとにじりよってきた。  「ちょっと手伝ってやるよ、レリアス」  「えっ・・!」  ラクウェル兄の背後から肉色の触手が何本も僕の方へと伸びてくるのが見えて僕は、身体が震えるのを押さえられなかった。

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