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第78話 再生と改革(13)

 6ー13 仕置き  「ぅおぉおっ!」  男が声をあげる。  僕は、身体を離して後ろを振り向くと僕に巻き付いた肉色の触手が男のものを飲み込んでいた。  触手は、うねうねとうねりながら男のものに吸い付いていた。  男は、我を忘れて悶えていた。  もしかして、僕を守ろうとしてくれたの?  僕は、自分に巻き付いている触手を撫でるとベッドから降りて脱ぎ散らされた服を拾い身に付けていく。  その間も男は、触手にいかされ続けていた。  「ふぁっ!あぁっ!」  男の声を聞きながら僕は、身支度をするとそっと部屋を後にした。     僕が宿屋に戻るとハジメが仁王立ちで待っていた。  「どこに行ってたんだ?レリアス」  「どこだって関係ないでしょ」  僕は、服を脱ぐと夜着に着替えようとしたがハジメが僕の手を止めた。  「これ、何?」  ハジメは、僕の胸元を指差した。  そこには、赤い花びらのようなキスの跡があった。  さっきの男だ。  僕は、舌打ちをした。  「・・なんでも、ない」  「なんでもない、だって?」  ハジメは、僕をベッドに押し倒すと夜着を剥ぎ取った。  「誰に抱かれたんだ?レリアス」  僕は、ハジメのこんな怖い顔を見たのは初めてで。  恐怖に身体が震えた。  「誰だって、関係ないだろ」  僕が震える声で答えると、ハジメが冷たく笑った。  「答えるまで許されると思うなよ、レリアス」  ハジメは、僕の足を開かせると後孔をいきなり熱い高まりで貫いた。  「ぅあっ!」  痛みに僕は、声をあげたが、ハジメは、許さなかった。  「答えろ!誰に抱かれた?」  ハジメに突かれながら僕は、痛みが快楽に変わっていくのを感じて甘い喘ぎを漏らしていた。  「あぅっ・・はっ・・ん・・知らな、い・・」  「知らない?」  ハジメが僕の奥を突き入れながらきいた。  「お前は、知らない男に抱かれたのか?レリアス」  「あっ・・ほんと、に、知らないんだ!」  僕は、いきたくって。  でも、ハジメは、それを許さない。  僕のものの付け根をきつく掴むと僕がいけないままなのにかまわず貫き続けた。  僕は、哭きながらハジメに訴えた。  「あぁっ!もう、いきた・・いかせてぇっ!」  「まだだ」  ハジメは、僕をうつむかせると腰を高くあげさせ、さらに奥を突いた。  「はぅっ!」  「他の男に抱かれるほど飢えていたのか?レリアス」  「ち、が・・」  僕は、息も絶え絶えに喘ぐ。  「して、ないから・・最後まで、してないからっ!」    

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