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第77話 再生と改革(12)

 6ー12 見知らぬ男  僕は、その男にのし掛かるとその広くてたくましい胸元へと手を這わした。  でも。  僕は、男娼だったけど、ラクウェル兄とハジメ以外の男を知らなかった。  どうやってこの男を楽しませたらいいのか。  僕は、ラクウェル兄にさせられたことを思い出しながら体を動かした。  男の下半身へと身体をずらしてそこへと手を伸ばす。  下履きを脱がせると、すでにそこは、かたく立ち上がっていた。  その大きく黒光りするものに舌を伸ばしおずおずと舐めると男が低く呻いた。  「続けてくれ」  僕は、その男の高ぶりを口に含んだ。  舌先で舐めながら口の中でそれを転がす。  喉の奥へと導くと男は、僕の頭を押さえてさらに奥へと押し込んできた。  僕は、苦しくて涙目になっていたが、それでも男のものを唇で刺激し続けた。  男は、僕の喉の奥で精を放った。  男の精を飲み干した僕は、口からずるりと男のものを吐き出した。  男は、僕の腕を掴んで引き寄せると僕を膝の上に座らせる。  「こんなに美しいのに、淫魔のように快楽を与えるのか」  男は、すでに固くなっていてそれが僕の太ももに当たっている。  「誘ったのは、お前だといいうことを忘れるな」  男は、僕の服を手際よく脱がせていくと僕の身体を眺めて舌なめずりをした。            「美しい」  男は、僕の胸の頂を舌でくすぐり、ぱくっと口に含んだ。  「ふぁっ!」  そこをちゅうっと吸われて、甘く歯をたてられ僕は、身体を揺らした。  目を閉じるとハジメの姿が浮かぶ。  今ごろ、ハジメは、レディ カルプニアと。  僕は、男のことを胸へ抱き寄せた。  「もっと・・もっと、して」  「ふふっ、かわいい奴だ」  男が僕をベッドに押し倒して僕の中心を暴いた。  「ここも、かわいいな。まるで赤ん坊のようなピンク色をしてて」  男は、僕のものに指先を絡ませるとくちゅくちゅと弄った。  男は、手慣れていて僕は、あっという間に立ち上がり、先端から透明な愛液を滴らせていた。  「いきたいか?」  男が聞くので僕は、頭を振った。  「もう、入れて」  僕は、四つん這いになり男に尻をあげて見せた。  こんなの恥ずかしかったけど、ハジメに対する怒りが僕を駆り立てていた。  男は、僕の尻を両手で押し開くとそこにそそりたった熱いものを押し当てた。  「いくぞ」  男が僕の後孔を貫こうとしたとき、僕は、叫んだ。  「やっぱ、だめっ!」  僕は、逃れようと身体を動かしたけど、男は僕を離さなかった。  「気が変わったのか?だが、もう、遅い」  男が僕の体内に入ろうとしたとき、何かがにゅるりと僕の身体に巻き付くのを感じた。  

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