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第21話 *
ユリは下の口でライモの巨根を咥え、荒く呼吸をしながら、ライモのイノシシの様な鼻を細い指で触ってきた。
気持ち悪がる様子は無く、ただ興味津々で鼻の輪郭を優しくなぞっている。
ライモはくすぐったさに耐えながらユリの好きに触らせた。
さらにユリはライモの下顎から突き出た牙にも触れ、囁くように聞いてくる。
「……上にも、牙……あるのか?」
ライモは口を開けて上顎から生える犬歯を見せた。
オークは雑食の為、その歯の大半が臼歯だ。ただ上下合せて四本は鋭い牙で、常に出ている下顎の牙よりは小さいが上顎の牙もそれなりに大きく鋭い。
「わぁ……」
ライモの牙を見てユリが吐息のような声を上げた。
それと同時にムワッと甘い香りが強くなり、尻に咥え込んだライモをきつく締め上げて来た。
(な、何に興奮してるんだ?)
牙を見て欲情しているらしいユリが理解出来ずにライモは戸惑った。
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