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 そのまま足元のゴミ箱にマッチ棒を捨てた迅はふと思い出したようにゆったりと立ち上がり冷蔵庫から水を取り出す。  カチカチとキャップを外しながらベッドに戻ってきた迅は怜の首に腕を回して上体を支えながら起こす。 「飲み」 「んっ、ぷ、」  迅に支えられながら傾けられるペットボトルに口付けるが、上手く飲めずに口の端からたらたらと一筋溢れて流れる。  ちょっと、ペースが早い! 「ヘッタクソ」  あぷあぷと溺れそうになりながら必死で水を飲む怜は、煙草を咥えながら意地の悪い顔でそう言うを迅をみて、あぁワザとだこのひとは…と恨めしく思う。  ペットボトルを離されたので垂れた水を拭おうとすると、迅はペットボトルをサイドテーブルに置いてすぐ大きな手で怜の首を抑え、べろ、と水の筋を舐めた。  犬に舐められるのと同じ感覚を覚え、思わずふっと笑みが溢れるが、なにも身に纏っていない肌を伝う水滴を追って舌が滑り降りていくと、数時間前の感覚を思い出して肌が粟立ってきた。  ツンと立った乳首まで降りてきた舌が、覆うようにぬちゅ、と触れると、外気で冷たくなった肌にじんわりと生暖かさを感じで腹筋が軽く痙攣する。思わずん、と声が洩れ、怜は慌てて迅の額に手を置いてストップをかける。

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