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♥限界
限界だった。
「 んッ...ぅ」
我慢して、我慢して、我慢し続けた。
( もう...良いかな...)
カチッとスイッチを入れると、無機質な"今の恋人"はヴヴヴと音を立てて動き出した。
俺...成瀬 遥 は、ゴクリと喉を鳴らしてそれを自分の中へと埋めていく。
「 あッ、くっ...んん"ッ!」
自分の中で震えるそれは確かに気持ちが良い。
やや大きめを買った甲斐あって、抜き差しする度に余すこと無く中を擦り上げられる。
( 違うっ、足りない...)
けれど、求めているのはコレじゃない。
気持ち良さではなく、切なさで涙が目に溜まった。
「 ぅっ...う、コレじゃ、違ッ」
もう、誰でも良い。
誰でも良いから、本物の"アレ"で...
( この寂しさを埋めてくれ!!)
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