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第63話※
「真っ赤なんだけど、照れてる?」
「んぅ、、照れてないっ中、動かすなぁ、、」
「なんで〜?気持ちよさそーだよ?」
明らかにされた全貌に急激に血液が沸騰してみるみる赤く染って行くのがわかる、そんな中お構い無しに自由に動く指先に腰はゾクゾクと快感を集めていて苦しい
「ばかぁ、できないのにっ、その気に、んぁ」
「ねぇ、その気ってどんな気?」
「〜ッ、さいて〜」
「ごめんごめん、指で気持ちよくしてあげるから許して」
掠れた声が妖艶に微笑んで分かっているのにわざと意地悪な質問をする
「んんっ、、やだぁっ」
「あらら、でもいいよ拗ねてるまほろも可愛いから」
「あくっ、まぁ、、っん」
いつも決まって俺が求めて訳も分からないまま1人で気持ちよくさせられて気づくと終わっている、そんなのは嫌だった
「はぁ、もっと俺で一杯になって」
「んぅっ、、やっ、それだめ、、っ」
悪魔みたいに意地悪で恥ずかしい事を沢山してくるけれど自分だけがこうして善がっている事も桜が求めるなら従うしかない
「それって、このトントンするやつ?」
「ぁっ、、んん、、」
「腰ビクビクしちゃってるねぇ」
指先が優しくそこを押し上げる度に快感を逃がそうとくねる腰を押さえつけられダイレクトに刺激を享受する
「さくらぁ、、きす」
「いいよ、おいで」
ゾワゾワと絶え間なく襲う甘い感覚に不安になって覆い被さる少しの空間をも埋めようとシーツを握り締めていた手を離して差し伸ばす
「ここも弄ってあげよーかぁ」
「はっんぁ、、やぁ」
「嫌じゃなくて好きでしょ?」
俺の身体を抱きとめて腰を掴んでいた手が徐々に上に延びてくると反り返った胸部の曲線を確かめるように這わせた
「ん〜ぅ、、すきぃ、さくらっすき」
「俺も、好きだよまほろ」
「ぁ"っ、、うぅ」
外の冷気に触れた粒が火照った身体と反比例して固くなっていく、そんな所をスルスルと撫でるように親指が通り抜けて嬌声が上がった
「これ、気持ちい?」
「はぁっ、、ん、、きもち、、ぃ」
「いい子」
「ん"ぅっ、、さくら」
捲れ上がった服から充血した乳首を突き出して触ってくださいと言わんばかりの格好に赤い舌が近付いて行くのが見える
「フフッ、手ぎゅ〜ってしちゃってかわい」
「そこっ、でしゃべん、なぁっ」
コロコロと舌先で擽るように転がされていたのが話す事で強い振動を感じて思わず握った手に力が入ってしまう
「ん"〜っ、、」
もどかしいようなジワジワ広がる疼きを解消するように抉る動きと咥えられてるのをハッキリと分かるような吸い込む力に背筋がプルプルと震える
「桜っ、桜ぁ、、もぉ出ちゃっ」
「いいよ、出しな」
「ん"んぅ〜、、っ」
爪先までピクピクと力を入れて強ばらせると急かすように中の指がグリグリといい所を押し上げ過ぎた快楽に息を詰めて欲を吐き出した
「はぁ、はぁ、、ね、さくらぁぎゅってして」
「ん、上手にイけてえらいこ」
「んぁっ、、」
全体重を掛けて押し潰されるように伸し掛ったかと思えば可愛いリップ音が鳴って深くなる口付けにまだ敏感な身体が反応してしまう
「、、、え?」
キスに夢中になっていると下半身にゴリッと何か固いものが押し付けられる感覚に閉じていた目を開く
「何かまほろがイくとこ見てたら勃ったぁ〜」
呑気にそんな事をいっているが擦り付けるような動きに瞳からポロポロと涙が零れてくる
「泣き虫ちゃんだなぁ」
「だって、、」
ヨシヨシと大きな手の平が俺の頭を撫でて顔中にキスの雨を降らせる
「あ"ぁ〜かわいい、泣いてる所悪いんだけどさ、、セックスしません?」
熱を持った身体がギューッと抱きついてきて絞り出すような言葉で耳に囁く
「ていうか俺がシたいんだよね、、だめ?」
「ッ、、だめ、じゃない、、」
自分から誘っていたにも関わらず面と向かって言われてしまうと恥ずかしくなって弱々しい声で返すことになった
「けど、、その匂いなんとかして、、」
「そうだった、先風呂入ってこようかなぁ」
「だめっ」
未だにふわふわと香る華やかな匂いはやはり本人じゃ分からず忘れていたのか思い出したように姿勢を起こしてベッドから降りようとする
「服脱げばいい、、から、、」
「フフッ、まほ〜そんなにすぐ俺とシたい?」
服を掴んで引き止められるとは思っていなかったのか驚いた表情で振り返ると人の顔を見下ろして再びその顔をにやけさせる
「その、、萎えたら困るから、、はやく」
「はいはい、ちょっと待ってねぇ〜」
やっと1つになれるなら機会を逃す前に繋がりたかった、桜がバサッと服を脱ぎ捨てて引き出しからゴムを取り出す背中が何だか凄く大人に感じる
「バンザイして〜」
大人しく手を上げて服を脱がされるとそのまま優しくシーツの上に押し倒された
「んっ、、そいうのもぉいいから」
「何で?我慢できなくなっちゃうからぁ?」
「っ、もぉやだぁ、ねぇっはやく、これ、ちょだい」
正直に言えば俺は1回イけば満足して眠りにつくタイプで出来ればイッた後は触って欲しくない、だけど執拗く責めてくる指に痺れを切らし太ももでスルッと桜の股間を撫でた
「はぁ"〜ずるい、誤爆しそーなんですけどぉ」
プラスチックの破ける音と膝に落ちたキスがチュッと音を立てて離れていったと思えば足の間に割入ってきた身体に大きく開脚する事になる
「膝閉じないで」
「ぅ"ー、恥ずかしぃ、、、」
「顔隠さない〜」
一糸纏わぬ姿を晒してると思うと急激な羞恥心に身を縮こませると温かい手が手を絡め取って唇が重なる
「ねぇ、、後ろからがいい」
「苦手な癖に?」
「苦手じゃない」
自分でもこの先どうなるか分からない不安に逃げの一手を行使するが呆気なく否定されて講義の声を上げた
「ふーん、却下」
「なんっ」
「俺の顔だけ見てて、他の男なんて思い出せないくらい気持ちよくしてあげるから」
絡んでいた手が離れて顎を捕えると深い口付けをされて目の前が見えなくなる
「ふっ、ぁ、、」
「腰上げて」
掠れ声と腰に添えられた手の力を利用して腰がシーツから浮き上がるとふわふわした物が間に挟まれた
「ん、じゃあゆっくり挿れるから力抜いてて」
「ぅんっ、、」
「はぁっ、やっぱ狭いなぁ〜」
縁に宛てがわれた熱がゆっくりと圧を掛けて入ってこようとするのが分かる、何度体験しても感じる圧迫感には慣れずにパクパクと口を動かしているとチュッチュッと顔中に柔らかい物が何度も触れる
「痛くない?」
「んん"っ、いたく、なぁっ、、い」
「ん、良かった、ほら声出していいから息しな?」
促すような優しい声と目尻を拭う指先に思い出したように酸素を取り込んで吐き出すと共にズッと奥に熱が入り込んだ
「ひぁっ、ん、、」
「ここら辺?」
太い部分が前立腺を通過するだけで身体がビクビクと痙攣して初めての感覚に助けを求めるように手を伸ばす
「怖い?」
「こ、わくなぁっ、い、さくらぁ、すき」
「フフッ、おいで」
伸ばした腕を自分の背中に回すように覆い被さると一気に深くまで届いた気がした
「ん"〜っ、、も、ぜんぶ?」
「あとちょっと」
「も、やぁっ」
ジワジワと熱を発する下腹部にわけも分からずイヤイヤと肩口に額を擦り付けるように首を振る俺をお構い無しにトンッとお尻に恥骨がぶつかった
「はっ、、はぁ、、全部入ったよ」
「ぅぅッ、、」
「ピクピク止まらないねぇ、ちょっとこのまま待とうか」
ギュッギュッと中が痙攣する度に形をしっかりと認識させられてゾワゾワと駆け上がる快感が止まらない
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