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第86話 されど愛しき日々(6)
9ー6 淫具
そうして長い夜が始まった。
ゼノンは、俺の体を押し開くとその張り詰めたもので俺を貫いた。奥の奥まで突かれて俺は、声をあげていた。
「あぅっ!・・そんな、したら・・すぐ、いっちゃうっ・・」
「そうか。なら、蓋をしてやろう」
ゼノンは、そういうとベッド脇から取り出した銀の棒のようなものを俺の立ち上がっているものの先端へと差し入れていった。くちゅっと音がして俺の中に入り込んでくる。
「ひぁっ!」
俺は、びくんと背をそらしてしまう。棒をじょじょに挿入され押し開かれていき俺は、堪らず哭き喚いた。
「あぁっ!ぅあっ・・いやっ!やめてぇっ!」
「じっとしてろ、ルシウス」
ゼノンがくちゅくちゅっと小刻みに揺すりながら淫具を入れたまま、俺の奥を突いた。
淫具に責められながら後ろを貫かれて俺は、堪らず身悶えした。
「ふぁっ・・んぅっ・・いいっ!」
「気持ちいいのか?」
ゼノンにきかれて俺は、無我夢中で頷いていた。
「あぁーっ!・・いってる・・いってるのにぃっ!」
俺が乱れる姿にゼノンは、満足げに笑った。
「もっと、いけ。おかしくなってしまえ!」
「あっ・・も、だめぇっ・・たすけ・・」
俺が淫具へと手を伸ばすとゼノンがそれを掴んだ。
「これを抜くのは、たっぷりと尻でいった後だ」
俺は、身も蓋もなく腰を振りながら悶え狂った。涙を流し、口の端から唾液を溢しながらよがっている俺を見てゼノンは、さらに俺の奥を突き続けた。
「あっ・・んくっ・・」
俺は、ゼノンになぶられいき狂った。飛んでいく意識を何度も戻されて俺は、哭いた。
そのとき、がたんと音がして闇が動いた。
ゼノンが俺を膝に抱き抱えると下から突き上げながら闇に向かってきいた。
「何者、だ?」
「その男を離せ」
闇が次第に人の形をとっていく。その褐色の肌に俺は、思わず名を呼んだ。
「カルゼ・・」
「ルシウス」
「ヤーマン商会、か?」
ゼノンは、ふん、と鼻を鳴らす。
「いったい何者だ?ここに入り込むとは」
「俺が何者かなんてどうでもいい!はやくルシウスを離せ!」
カルゼが叫んだ。
「すぐにエイダース王国の国軍が来る。お前たちには、勝ち目はない」
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