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湯船から沸き上がる湯気が立ち込める風呂場に、両膝を着く夫と向かい合う形となった。
ここしばらくなかったことに、どこか期待をしてしまっている。
それは、痛かったぐらいに戒められている足の間のせい。
「そのタオルを取って、僕だけしか見せない全てを晒して?」
静かに優しくそう言ってくる。
一緒に入らないとぐずる愛しい我が子達は、母親に洗ってもらっている真似でもしたいのだろう、よく「おかーさまも!」と泡だらけの小さな手で洗ってくれようとする。
断ると輪にかけて、しかも二人揃って駄々をこねるものだから、せめて腕や足辺りを洗ってもらっている。
本当は、背中とかも洗いたそうにしているようだが、こんな身体、夫にしか見せられない。
「急に赤くなってどうしたの? 新と真と一緒に入っているからのぼせた? それとも、二人には見せられないいやらしいものを僕に見られて悦んでる⋯⋯?」
「あっ、はぁ⋯⋯っ!」
ニップルピアスを付けられた乳首ごとつねられ、恥ずかしいぐらい声が上がった。
「いき、なり、つねないで⋯⋯んっふ⋯⋯っ」
「こうやってつねられるのも好きじゃなかったっけ?」
「すっ好き、じゃ⋯⋯」
「じゃあ、口では素直じゃない葵の下の口でも見てみようか」
下の口、というと、今は自分ではどうなっているのか分からない秘部のこと。
「足を開いて」と碧人が言う通りに足をこれでもかと開いた。
「つねられて気持ちよくなるのが好きじゃないって言っていたのに、恥ずかしい箇所は簡単に見せるんだね?」
「⋯⋯違うもん」
「下の口は愛液を垂らしてしまうほど素直なのにね⋯⋯?」
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