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2.※愛液舐め

指先で尿道部分をなぞる。 直に触れられているわけじゃないのに、太もも辺りが小刻みに震えてしまっている。 「期待してるね」 「⋯⋯っ」 「ほら、舐めて」 「⋯⋯ぇ、は⋯⋯んっ」 すくっていた碧人の指ごと口に突っ込まれる。 それを拒もうとするものの、そのような行動は把握済みで葵人の舌の上に乗せるように、いや、身動きできないように抑え込んだ。 精液とは違い、少ししょっぱく感じたが、自身から出た体液だと思うと背徳感と服従させられた気分になる。 それこそ、自身の吐き出した白液だって無理やり飲まされたことだってあるが、いやに自覚させられる。 「素直な下の口から出た愛液、美味しいでしょう」 「は、ふ、は⋯⋯ぁ、は⋯⋯んっ」 「素直になってきたね。僕の指を隅々まで舐めて⋯⋯一生懸命で可愛いよ、葵⋯⋯」 自ら、ではなく、碧人がそうするように仕向けているのだ。 しかし、そのようなことを言えるわけでなく、ましてや碧人の指で口を塞がれているせいで言葉にはならない言葉が漏れるのみで、抑え込む形で舌に迫るその指を這わせる。 「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯、ふっ、うっ⋯⋯」 「可愛い、葵、可愛いよ⋯⋯」 「⋯⋯ん⋯⋯っ」 額に碧人の唇が触れる。 途端、快感が背中を中心に広がり、後孔がきゅっと締まる。 「もしかして、気持ちよくなったの?」 「⋯⋯ぁ⋯⋯ごめ、⋯⋯なさ⋯⋯っ」 「いいけど、でも、指で? それとも、額にキスしたから?」 「⋯⋯ど、⋯⋯っちも、⋯⋯っ、あお、とさん、が⋯⋯してくれ、た⋯⋯から⋯⋯」 「⋯⋯ふふ、やっと素直になってくれたと思ったら、そんな嬉しいことを言ってくれるなんて⋯⋯外してあげないとね」

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