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マッサージにご用心①
拘束/くすぐり/前立腺マッサージ/3P/筆/臍責/焦らし/言葉責/本番有/最後甘
攻→小谷+松岡
受→橘/視点
◇ ◆
「アロママッサージ?」
雑誌を読んでいると、仲良くしている友達が話しかけてきた。
「うん。女の子達が気持ち良いって言ってたから調べてみたんだけど、男OKな所もあるんだって」
「へぇ、男が行ける所なら性感じゃないの?妹もアロママッサージによく行ってるから気になって調べた事あるけど」
「性感?」
「うん、ちょっとエッチな店」
「でも普通に女の人も利用出来るみたいだし違うんじゃないかな」
スマホに映し出された画面を見ると、男性も歓迎と書いてあり、変なお店ではなさそうだった。
「へーいいなぁ。その店送って。俺行ってみよ」
「どんなんだったかまた感想教えて~」
送られてきたURLから早速予約をした。
◇ ◆
当日、着替えはあるみたいなので脱ぎやすいラフな私服で訪れた。
リラックス出来るようにするためか、中は少し暗めで癒されるオルゴール音楽が流されていた。アロマのいい香りもしてとても心が落ち着いた。
早速担当の人に部屋へ案内されると、少し大きめのベッドが用意されていた。
「では服を脱いでこの紙ショーツ一枚になってうつ伏せでお待ち下さい。寒かったらタオル掛けてくださいね」
渡されたものを受け取ると、担当のイケメン店員がニコリと微笑む。このお店は男性も利用出来るので、予約時に担当を男性か女性か選べたので男性にしておいた。
初めての紙ショーツは恥ずかしいが、服をカゴへ畳入れてショーツを穿き、タオルを被ってベッドに寝転んだ。室温もちょうど良く、ムードのいい明かりもアロマの香りも癒される。少しウトウトしかけた頃、担当の人がノックして入ってきた。
「橘様、お待たせしました。担当の小谷と申します。本日は宜しくお願いします。怪我や触って欲しくない箇所などございませんか?」
「よろしくお願いします。特にないです」
「かしこまりました。では始めていきますね」
アロマの香りを選ばせてもらったりと少し会話をした後、施術がスタートした。最初に全体をほぐす様にタオルの上から指圧されたのだが、それだけで十分気持ち良い。
「ではアロマ付けていきますね」
「はぁい」
足の裏からゴリゴリと刺激されると気持ち良くて仕方ない。行きたいとは思っていたが、マッサージすら行った事がなかったので、気持ち良過ぎて今にも寝てしまいそうな程。
足からどんどん背中へ上がっていき、肩甲骨の辺りをマッサージされると本当に気持ち良かった。背面が終わったあたりで、声をかけられた。
「次は仰向けでお願いします」
「はい」
クルリと反転すると、営業スマイルの小谷さんと目が合った。
「腕を上げていただけますか?」
「はい」
万歳をすると、カシャンと両腕に何かが嵌められた。
「ん?」
「今から効果がある腋をマッサージするんですが、くすぐったくて動かれる方が多いです。なのでその間だけ固定させてもらいますね」
「え?あー…俺苦手なんでそこは無しでお願いします」
しっかりと固定された腕に焦りを覚えると、ニッコリと微笑む顔は崩れず、どんどん準備を進めていく。
「あの…ちょっとくすぐったいの苦手なんで」
「すぐによくなりますよ」
そう言うと、二の腕からリンパを流す様に指圧される。
あ、気持ち良い。
と思ったのはほんの一瞬で、次の瞬間苦手な感覚だけが襲う。
「…っんん」
クルクルと親指で円を描くように腋を指圧されると、かなりくすぐったい。
「平気ですか?」
「…っつぅ、」
変な声が漏れそうなので何も言えずに居ると、アロマを付け足し、明らかにくすぐってくる。
「ちょ…っひゃ、ぁ」
先程のマッサージの動きじゃない気がする。動かせる足をばたつかせると、小谷さんは移動し、足も開かせた状態で固定する。暴れたが押さえつけられればあっさり嵌められた。
「あの…」
「動いたらいけないので」
また頭上へ戻ってくると、こちょこちょと指を動かされる。アロマの滑りで普段よりくすぐったい。
「ぁは…ちょっ、無理っ」
「いっぱい老廃物があるのでしっかりめにしましょうね」
ニッコリと微笑む顔は変わらないが、なんとなく少し黒い笑みも混ざっている様に見えた。
「やめ…っもう!いいですっ、やめてっ」
執拗に腋だけを責められればくすぐったさと気持ち良さが混ざったようになり、ジタバタ暴れてしまう。
「だめですよ。しっかりマッサージしますんで」
グリッと親指で押されるように触られると体が大きく跳ねる。
「んはぁっ!ぁ、…っやめっ、」
マッサージをしてもらっている声とは思えないものが自分の口から漏れ、恥ずかしさが襲う。
「やめろよ…っ」
「そうおっしゃる割に、ここは反応してますね」
少し移動した小谷さんは優しく俺の自身を握る。パンツ越しとは言え、薄いので直接握られているようだ。
「は…!?何で…?ちょ、触んなよ!」
「パンツも脱がしましょうね。暴れたら危ないですからじっとしてて下さい」
パンツの端をチョキンと切ると、あっさりと剥ぎ取られてしまう。
「うわぁぁ!ちょっと!やめてっ!」
「特別にあとで性感マッサージもさせてもらいますね」
「しなくていいからっ!!」
顔が熱くなりながら叫んでもやめてくれる気配はない。たっぷりとつけたアロマオイルを次は脇腹へ滑らせる。
「ぁはぁっ、いやっ、あっ!」
クルクルと指を動かしながら脇腹に触られると体が嫌でもビクビク跳ねた。首をブンブン振り回すが気が紛れることはなく、変な攻めに涙が溢れる。
「ここも反応してますね」
「…っひゃ、」
「可愛い声ですね」
「うるさい!」
オイルでヌルヌルと乳首を触られると、変な感覚になる。
「やだ…っ変なとこ触んな…っ!」
口でしか反抗が出来ないのでそう告げるも、ムニムニと摘まれれば素直に反応してしまう。
「ひゃあっ!」
カリッと乳首に爪を立てられるとビリッと刺激が襲う。股間に熱が集中する感覚だ。
「ぁ…っぁ、もぉやだって!」
両方の乳首を数分弄られたあと、また指は腋へ戻り、こちょこちょと擽られた。
「やだっあははは!やめてっお願いっ!こんなのマッサージじゃねーだろっ!」
「失礼な。立派なマッサージですよ。現にかなり気持ち良くなってますよね?体は素直ですよ」
AVで出てくるようなセリフを吐かれ、イラッとした。
「もっ、ぁはぁっ!ぁははは!」
腋と脇腹を交互に刺激されると、もう涙を流して笑うしかなかった。
「ここも可愛いですね」
そう言った先はお臍で、クルクルと指でなぞられると今までにない様な刺激が走る。
「ひっ、ゃぁぁぁ!やめてっやめっ」
俺の反応が少し変わったのに気付き、爪でこちょこちょとくすぐられる。
「ひゃははは!やだぁっ!だめだめ!」
「お臍苦手なんですね」
「やめてっ、苦手だからぁ…っ!触んないでぇっ」
自分でも気付かなかったが、お臍は一段と擽ったい。ジタバタ暴れても集中的に触られるとボロボロと涙が溢れ出した。
「はぁぁ…っもぉ、無理ぃっ」
「時間はたっぷりありますからね」
「んんっ!?やぁぁぁ!!」
お臍の中に何か細いものが入ってくる。チラリと見ると綿棒でクリクリと中を刺激されていた。
「ぁははは!やめっやめて!!」
「綺麗なお臍ですね。でも一応念入りにお掃除させてもらいますね」
「しなくていっ、い、からぁ!!」
アロマで滑りが良くなっているのか、クルクル素早い動きにくすぐったさが止まらない。
「ぁはははは!やめてぇぇっ、」
片手で綿棒、もう片方でお臍の周りをくすぐられ、息も苦しくなってくる。
「ぁぁ…っははは、」
俺の声も少しずつ小さくなってきた所で、動きが止まった。俺は息を荒くしながら脱力する。
「次は性感ですね」
「も…やめて…お金はちゃんと…全額払うから…帰らせて…っ」
「それならしっかりマッサージさせてもらわないと」
さっきの攻めで恥ずかしながらも立派に成長した自身を握られる。
「ここからはローション使いますね」
手にたっぷりローションを塗ると、優しく上下に扱かれた。それだけで体は大袈裟に反応する。
「んぁっぁ、あ…やめて…」
やばい、このままじゃイカされる。焦りが出てきたが、なす術はない。
「たくさんイッてもらっていいので」
上下しながら先端を突かれると、我慢が出来ずに呆気なく欲を吐き出した。
「はぁぁ…っ」
グッタリしている俺を無視して、小谷の指は下へと移動し、お尻に位置する蕾を広げるように動き出す。
「は…?何する気…っ!?やめ…!本当に…!」
「中に前立腺があるので、次はそこのマッサージをして終了です」
制止の声も虚しくローションがついて入れやすい指はスルスルと俺の中へ進んでくる。
「んぅ…」
イッたばかりで頭も回らない中、異物感だけを感じた。しかし、上手く指を曲げられれば、すぐに異物感を取り払う程の快感が体を支配した。
「ふぁぁぁぁっ、ぁあ!」
「ここが前立腺ですね」
トントンと指で中を突かれながら、優しく腹部も撫でられる。
「ひっ、ぁぁぁぁあ!」
もうやめてという言葉も出せず、ただ首を振りながら快感に耐える。
「気持ち良さそうですね」
「---待っ、だめ!イク…ッ」
前立腺を刺激され、自身にも触れられると我慢なんて出来ずに、早くも俺は二度目の欲を吐き出した。
今まで連続でイク事がなかった俺はあまりの快感と疲れにガクリと気を失った。
◇ ◆
「ん…」
「あ、起きました?」
「え?」
ぼんやりと目が覚めると、そこは薄暗いアロマの香りがする癒やしの場所。寝起きの働かない頭で周りを見ると、営業スマイルを見せる小谷が声をかけてきた。
「…っ!!」
顔を見た瞬間、自分が置かれている状況を思い出した。
「あの後、すぐ眠ってしまわれたんですよね。よっぽど気持ち良かったんですかね」
「んなわけねーだろ!」
未だにベッドに固定されている状態ではあったが、体が冷えないようにしっかりとタオルが掛けられていた。
「アロマオイルは体に浸透させてもらえるとより良いので、拭き取りはしておりません」
「いや、そんなのどーでもいいんだよ!早く外せよ!」
「今日は他の予約がないので、第二ラウンドといきましょうよ」
「ああ!だからもうやめろって言ってんの!早くこれ外せ!」
何度外せと言っても聞いてもらえないことに腹立たしく思いながらも、無理矢理外そうと力を入れてみたりはしたが、腕が痛くなるだけで外すことは叶わなかった。
「まぁまぁそんなに怒らないで下さい。さっきは随分ヨガっていたじゃないですか」
「…てめっ」
ニヤニヤした顔でからかわれるように言われると、自分でも顔が熱くなるのが分かった。
「さっきので貴方の弱い箇所は把握したので、そこを集中的にマッサージしてあげますね」
「だから…っやめ…」
営業スマイルは俺からしたらもはや恐怖にしか見えず、近付いてくる小谷に冷や汗が出た。無意味に手足をばたつかせてみても気を紛らわせる程度にしかならない。
「はーい、始めますね」
バスタオルを剥がれ、またアロマオイルを手に取ると、指は首筋から鎖骨をゆっくりと刺激する。確かにこれは気持ち良いけども。
「次はここですね」
「っ!」
先程散々いじめられた腋へと指を置かれるとそれだけで体がピクンと跳ねてしまった。
「んぅっ!!」
腋の窪みを親指でグリグリされると、くすぐったさ、痛み、気持ち良さが与えられた。
「ここってね、老廃物が溜まりやすいので痛いんですよね。だから和らげるためにこうしますね」
「ひ…っぁははは!」
クリクリと窪みを押す様な刺激に変わると、一気にくすぐったさだけが襲い、笑いが溢れた。
「やめっ、くすぐったいっ、痛い方がマシだからぁっ!」
俺の声は見事に無視され、引っ掻くように触られたり、こちょこちょと指全体で触られたり、忙しく動き回る。
「ぁはははっやぁ!!はははは!」
「貴方が寝てる間にね、色々調べてたんですよ」
「はぁ…何を…?」
指の動きが止まると、俺の横へ移動し、お腹に触れるか触れないかの位置で指を置いた。
「…!」
「お臍って開発すれば立派な性感帯になるみたいですよ」
「知らないっ!てかしなくていい!触んな!」
「まだ触ってないですよ」
「指…離せっ!」
いつ触られるか分からないことに恐怖を覚えうっすらと瞳には涙が浮かんだ。
「こうやってね、優しく触ってあげるといいんですって」
「ひゃぁぁ…っ!やだぁ…っ」
スルスルとお臍の周りをなぞられると堪らなくて体が跳ねる。腋とか脇腹もくすぐったいが、比じゃないくらいに。
「いやっぁははは!」
少しだけ強弱を付けてくすぐられると気持ち良さとくすぐったさが入り混じる。
「ぁははは!!お願いっやめてぇっ!他の場所はっ、我慢するから!!」
サワサワとお臍の周りをくすぐられ、我慢出来ずにポロポロと涙が溢れ落ちた。
「泣いちゃうくらい気持ち良いですか?」
「ちが…っ」
お臍の周りを執拗に触られると、くすぐったい気持ちとは別に、快楽の気持ちも湧き上がってくる。それに気付いた時には相手も俺の股間を見てニヤニヤ笑っていた。
「ここ元気になってますね」
「…っ」
「感じてきてます?」
「違うからっ!この変態!」
真っ赤になってそう叫んだ時、ガチャッと扉が開かれた。
「あれ先輩、まだ居てるんですか?」
「え」
「え、何これどういう状況?」
入ってきたのは小柄な可愛らしい男の人だった。目を大きく開いて驚いた顔をしながら俺の全身を見る。まぁそりゃ全裸で拘束されていたら見るだろう。お互いあまりの出来事に言葉を失い、少しの時間が経過した。
「うわー…帰ったんじゃなかったの?」
そんな沈黙を破ったのは小谷で、苦笑いしながらその男の人に話しかけた。
「忘れ物したから取りに来たんですよ。これ…何してんですか?」
「んー可愛いからいじめちゃった」
「そんな可愛く言われても。やばいですよコレ」
男の人は俺の方へ来ると、ジロジロと見下ろしてきた。
「~~ッッ」
俺はあまりの羞恥に言葉にならない言葉を発しながら今まで以上に手足をばたつかせた。それを見てニヤリと黒い笑みを浮かべる。
「やっば、エッロ。しかもこんなことされて勃たせてるなんて…実はアンタもノリノリ?」
「違う!!!これはアイツが!!!」
「可愛い顔してやらしいんだな」
同じくらい童顔のやつに言われたくないが、拘束された今の状況では何も出来ず、ただ睨み付けた。
「先輩ライト普通に付けて」
「命令しながらタメ口なんて君も中々だよね」
薄暗いムードのあるライトが切り替わり、明るくなった部屋。自分の体がより見えるようになり、顔が更に熱くなった。
「見られて興奮してんの?ほら、アンタの恥ずかしいとこよく見えるよ」
「…っる、さい…」
「なんてー?ハッキリ言えよ」
「もう松岡くん、ちょっとやりすぎだよ」
一番やりすぎている男が何言ってんだよ。とツッコミたくなるが、我慢してこの羞恥に耐える。一人に見られるのも恥ずかしいのに、突然やってきた男にマジマジ見られるのは更に羞恥心を加速させた。
「だってこんな状況で先走りたくさん出して大きくしてるんですよ?いじめてほしいんですって」
松岡と呼ばれた男の勢いは止まらずにナチュラルに言葉責めを食らわせてくる。
「もぉっ、まじで解けって!帰りたいんだけど!!」
二人に強い口調で告げると、二人ともニッコリと営業スマイルを貼り付けた。そして松岡はこちらへ近付くと俺のことを見下ろしながら言った。
「こんな美味しい状況、逃すわけないじゃん?俺も楽しませてよ」
クイッと俺の顎を持ち上げると、唇にキスをされる。予想外の行動に俺は目を見開いた。
「!?」
「あらぁ」
その光景を呑気に見ている小谷にも腹は立つが、ファーストキスを奪われて俺はパニックになった。触れるだけではなく、強引に舌を入れてきたので驚きでガリっと噛んでしまった。
「…っ、痛」
自分でも咄嗟にしてしまった行動だったが、一瞬で松岡の纏う空気は変わり、その表情や雰囲気に背中がゾクリとした。
「もしかして初めてだった?」
「…うるさい!ほっとけよ!」
「そっかそっか、そりゃー悪かったよ。でも俺の舌噛んだ罰として、アンタの処女も貰うからね?」
「…は?」
「先輩そこのド◯キでゴム買ってきて」
「えぇ、遊んでたのはこっちなんだけど。自分で行きなよ」
「無理です。早くお願いします」
「はぁ…人使いの荒い後輩だね」
「ちょっ、待って…!」
小谷も嫌だがこんな怒りを露わにした男と二人になるなんてもっと嫌だ。すぐさま呼び止めたが、パタンと扉が閉まり、俺と松岡の二人だけになってしまった。
「んじゃ、二人きりで楽しもうよ」
「…」
「さっきは暗かったから分かんなかったけどすごく肌綺麗だよね」
「見んな…」
まじまじと全身を見られると恥ずかしくて堪らない。羞恥を感じていることを把握しているのか、プラスアルファで言葉でも上手く責めてくる。
「見られて感じてんの?全然萎えないじゃん」
「ぁっ」
ピンと指で自身を弾かれると変な声が出たので、慌てて口を結ぶ。
「キスまだなら、もちろんこんな風に裸見られるのも初めてだよね。たくさん見てあげるよ」
「…っ」
優しく肌を舐め回すように見られると羞恥でおかしくなってしまいそうだった。しかし俺の体は何故か反応を止めることが出来ない。
「ここも勃ってるよ」
先程と同じように乳首を指で弾かれると、それにも大きく感じてしまい、小さく体が跳ねた。
「肌も白くて綺麗だけど、ここは可愛いピンクだね。汚したくなるんだけど」
ちゅ、と乳首へキスされると、舌先で優しく舐められた。
「んぅ…っやめ、やだっ」
くすぐるように舌先を使われると、体が嫌でも反応してしまう。それに気を良くした松岡は、もう片方の乳首は指で弾いたり、捏ねたりと刺激を与えてきた。
「嫌だって言う割に感じまくってんじゃん。あ、もしかして本当はもっとって意味?」
「違う!!」
「ビンビンにさせといてよく言うよ」
「…っ」
むかつく。生理現象なんだから敏感な場所を攻められたら感じることもあるだろうが。快感に涙を滲ませながら睨むと、相手の口角が上がる。
「泣いてたらもっといじめたくなるんだけど?」
「もういい加減にしろよ…っ」
「はいはい」
ちゅっとまた乳首に吸い付かれると今度は声を出さないようにしっかりと歯を食いしばった。松岡の小さな口と舌は細かいところまで刺激し、ゾクゾクと快感が止まらない。
「ふぅ…っぅ、」
ずっと乳首ばかりを攻められ、だんだんと声も我慢出来なくなってきた所で、手が下がりサワサワと自身の周りを撫でるような手つきへ変わった。
「ふぁ…っぁ!触んな…っ」
「触って欲しいくせに」
「そこで喋んな…っ」
乳首を咥えられながら話されると、歯が当たって更に体が跳ねた。
「へぇ、ちょっと噛まれる方が好きなの?」
カリッと甘噛みされると、散々刺激されていたからか、ビクンと大きく反応してしまう。
「乳首で感じすぎ。またここ濡れてるけどそんなに気持ち良いわけ?」
「ぅ…っ」
悔しいけど言い返すこともできず、ただ早く終われと願って刺激に耐えていた。松岡の手が自身に触れようとした時、たくさんの荷物を持って小谷が帰ってきた。
「あ、先輩ー遅いですよ」
「…いや君よく言うよ」
「先輩見て、乳首も可愛がってあげたんですよ。もうビンビン」
「…っぅるさい!!」
「ふふ、もっと感じちゃうもの買ってきましたよ」
「へー何買って来たんですか」
「ほら」
「知ってたけど先輩って変態ですよね」
「サラッと言わないでくれる?」
松岡は買って来たものを手に取ると、こちらへ近付いて来た。毛先がフワフワしたそれは、俺の乳首へ優しく当てられた。
「ん…っんんっ」
ムズムズするようなくすぐったさ。俺の反応を見るようにクルクルと乳首や乳首の周りにそれを当てている。
「筆、気持ち良い?鳥肌立ってるけど」
「…っぅ、んん」
フルフルと首を横に振るが、明らかに感じているのは丸分かりで。焦ったい筆の動きに腰をくねらせた。
「ふふ、乳首も可愛く勃ってますね」
小谷も筆を持って松岡と逆の方へ立つと、もう片方の乳首にフワリと当てる。二人からの言葉責めと焦らすような刺激に体の反応が止まらない。
「やめ…やぁっ、やめてぇ…っ!」
「そろそろここも限界なんじゃない?」
筆を動かしながら空いている手で自身を掴まれると、焦らされていたことで敏感になっているのか、それだけですぐにイキそうになる。
「…んぅっ、…」
恥ずかしいが限界なのも確かなので涙で潤んだ瞳で強請るように松岡を見つめた。
「何その可愛い顔。イキたいの?」
自身を扱く手を止めると、言葉を促すようにこちらを見て微笑んだ。
「イキたいなら可愛いおねだり出来るよね?」
「……い、かせて」
「聞こえないからダメ」
「言っただろ!!イカせろよ!!」
わざとらしく自身から手を離されると、焦らしで変になった体は我慢出来ずに叫びながら訴えた。
「何だ、まだ元気そうじゃん。そんな態度ならまだまだ焦らしてやるよ」
「あ、松岡くん。この子お臍が弱点だよ~」
「んな…っ!?」
「へぇ、そうなんだ」
「やめて…!本当に苦手だから…!!」
「お臍ってくすぐったいよね。俺も苦手だもん」
そう言いながらお臍の周りを筆で撫で回した。一番苦手な箇所への刺激に大きく体は反応した。
「んんん…!!!」
指での刺激よりは耐えられるが、やっぱりくすぐったい。気持ち良さも入り混じるその快感は少しずつ俺を追い詰めて行った。
「…お臍まで可愛いよね。もー全部俺が汚してやりたいんだけど」
少し興奮した声色で松岡が呟くとちゅっとお臍にキスをした。
「んはぁっ、!!」
その刺激に堪らずに声が出て、自分でも驚いた。舌先でくすぐるようにお臍の周りをなぞられたら我慢が出来なかった。
「ひゃぁっ、やめてっ!!やばいっ待って!!」
「やばいって気持ち良すぎて?」
お臍の周りを円を描くように動いていた舌は、穴の中へ侵入し、優しく突くように舐められた。
「ぁっ、あッ!松岡さんっ、やめてっ、お願いだめっ!!」
たっぷりと唾液で滑りを良くしながらお臍の穴を舐められれば、声をあげることしか出来なかった。
「そんなに気持ち良い?」
「気持ち良い…っおかしくなる…ッ!」
頭が回らなくなってきて、俺が涙を流しながらそう叫ぶと、松岡はほんのりと頬を染めていた。
「…やば、可愛い」
小さくそう呟いた後、優しくくすぐるように舌先でお臍の穴を刺激される。小谷は相変わらず乳首を筆で撫でているので、どちらの刺激も耐え難い。
「ひゃぁぁあっもぉっ、やめてぇ…!お願い!」
お臍の穴を舐めながら、周りも指でサワサワとくすぐられるともう我慢の限界が近い。強すぎる刺激に俺は泣き叫んだ。
「ふふ、二人とも可愛いなぁ」
泣き叫ぶ俺とお臍を舐める松岡を見つめながら小谷がそう呟いた。反論するのかと思いきや、俺への愛撫に夢中で松岡は小谷に対しては特に何も言うことはなく、刺激を少しずつ変えながらお臍をいじめている。
「ほら、こっちも忘れないで下さいね」
小谷がそう言うと、乳首から筆を離して腋に当てられた。さっきまで松岡が持っていた筆も持ち、両腋をサワサワと筆で愛でられた。
「ぁ、ぁあ…!もぉっ、もうだめぇ!!!」
たっぷりと長い時間焦らされ続け、もう限界だ。イキたい気持ちが支配して、俺は懇願した。
「イキたい…っ!イカせてぇ…!!」
お臍を舐めている松岡が、俺の懇願に対して何も言わず、自身へ手を伸ばすと優しく包み込むように握り締めてゆっくりと上下させた。もちろんお臍への刺激は変えないまま。
「ぁぁ、イクっイク…!!!」
「いいよ出して」
「はぁ…っぁぁ、松岡さん…っ、イク…っんん----!!」
上下に扱かれ、指の腹で先端をグリッと擦られると、たったそれだけで俺は限界を迎え、ピンと足を伸ばすと勢いよく欲望を手の中へぶちまけた。
「あは、可愛くイッちゃいましたね」
クスクスと小谷は笑うが、余韻に浸る俺には届かなかった。クタリと脱力して空気を取り入れる俺。お臍から離れた松岡は熱っぽい表情で俺を見ていた。
「やば…俺も限界なんだけど本当に処女もらってもいい?責任は取るからさ」
「ん…」
俺は先程された前立腺マッサージを思い出した。処女をあげると言うことは、あの刺激をもらえることだろう。働かない頭は快感を求めてしまい、コクンと頷いた。
俺の頷きを見た後、松岡は体を移動させると、先程マッサージを施された足の間に顔を寄せた。
「…へぇ、こんなところまで綺麗だね」
「んな…っ、そんなとこ見んな…っ」
快感で惚けてはいたが、一番恥ずかしい箇所を見られてそんなことを言われるとカァッと顔が熱くなった。
「可愛い」
ちゅ、とほぐす様に舌で蕾を舐められると、初めての刺激にビクンと体が跳ねた。
「やぁ…!そんなっとこ、舐めないで…!!」
さっきみたいに指で刺激されると思っていたので、俺はあまりの羞恥に動かせる範囲でジタバタと暴れた。もちろん殆ど無駄な抵抗なので、舌の動きは変わらなかった。
「…痛かったら言って」
口を離すと、ローションを指へ絡めてゆっくりと挿入した。眠りに落ちる前にたくさん小谷に刺激されていたのもあり、そこはスンナリと指を受け入れた。
「なんかめっちゃ入れやすいけど一人でしてんの?」
不思議そうに訊ねられると、それに答えたのは小谷だった。
「あぁ、さっき前立腺マッサージしてあげたんだ~」
「へぇ。じゃあ少し慣らすくらいで大丈夫か」
進めた指を探るようにグイッと曲げられるが、苦しさ
に体が強張った。
「ぃたぁ…!!」
「ごめん大丈夫?前立腺分かんなくて…」
余裕もないのか少し焦る姿は少しだけ可愛かった。痛みが出ないようにゆっくりと指を進めてくれるのが分かり、なんだか胸がキュンとした。
「松岡くん。余裕ないのは分かるけど、ゆっくりしてあげなよ。奥へいったくらいで優しく指を曲げてみて」
体が強張ったことが小谷にも伝わったのか、乳首を愛撫する筆の動きは再開した。
「んぁ…ふぅっ、」
そのおかげで力も抜け、指が動き回るようになった。数分探る動きをしていると、ゴリッとした部分を掠めた。
「ひっ、ぁぁぁああああ!」
さっき小谷に刺激された時と同じ強い快感が俺を襲った。
「あ、あった。良かった」
安堵した様に言うと、優しくそこをトントンと刺激される。小谷の時とはまた違う優しいタッチにどんどん感度が上がっていく様な気がした。
「ふぁぁ…ぁっ、あ、」
指を増やされてリズム良く指で刺激されると、小谷も移動してお腹をさする様に撫でた。
「んんっ、ぁぁあ」
中からと外からの優しい刺激に体のビクつきは大きくなり、キュゥっとお尻に力が入る。
「入れるよ」
指を引き抜くと、松岡は自身にゴムを装着した。
「初めてだもんね、これ解いてあげる」
長時間拘束されていた手足は解放されたが、逃げる気はないので、足を広げたまま次の刺激を待つ。
「力抜いてて」
「ん…」
蕾へ当てがわれた自身は、意外にも大きくて俺を期待させた。たっぷり慣らされたそこはそれすらもスンナリと飲み込み、全てを咥え込んだ。
「…ん、」
挿入を終えた後の松岡のトロンとした表情は正直かなり可愛らしくて、何故か胸が熱くなりお尻へ力が入る。
「え?…あっ、ちょ…そんな締めないで」
焦った様に言うが、意識してもどうにも出来なかった。腰を進められると、ゴリッと一瞬前立腺へ当たり、俺は背中をのけ反らせた。指とはまた違い、目の奥がチカっと光るような刺激。
「ん…ここかな」
グイッと再度腰を動かされると、的確に前立腺に当ててくる。
「ひぁっぁぁぁあ!!」
大きな快感に喘ぎながら、解放された腕を松岡の背中に巻き付けた。
「んっ、爪とか立てていいから」
腰を進めながら余裕ない声でそう言うと何度もピストンして前立腺を刺激してくる。爪を立てるつもりはなかったが、初めての強過ぎる快感に俺はガリッと松岡の背中を傷つけた。
「ふぁぁっ、イクっ前も…触ってぇ…!!」
「俺がまだだからちょっと待って」
「ぁっ、あぁ…!」
「…ん、可愛い」
少しだけ体が離れると、松岡は俺の顔わ、見て蕩けた表情でそう呟いた。熱っぽい表情は先程から俺の胸を熱くする。可愛い表情の中に男らしい部分も見えて、この人にハマってしまいそうになる。
「ん…?ん、」
耐えきれずに俺からキスをすると、少し目を丸くして驚いていたが、すぐに受け入れて舌を差し出してくれた。それを絡めとる様に深いキスを続けた。キスをしながら腰を動かされると、心も満たされる感覚だった。
「ん…もうイケそう」
小さくそう言われると、俺の自身に手を伸ばして強めに上下された。
「ひぁっ、あっ、あっ!イク…中に出して…!」
「…っちょ、言い方、」
俺は無意識にそう言った事を発しながら、何度目かの絶頂を迎えた。その瞬間に松岡も俺の中で果てた。ゴムを付けていたが、俺の中へ注ぎ込まれているような気がして何故か嬉しいと言う気持ちが芽生えた。
◇ ◆
「二人ともノリノリでしたねぇ。まさか可愛い二人のセックスシーン見れるなんて思ってもみませんでした」
「…先輩黙ってて。ごめんね。可愛すぎてつい、本当に申し訳ない」
後処理を終えて冷静になった松岡は真面目に謝罪をしてきた。恥ずかしいが俺も最後はノリノリだったので何も反論することは出来なかった。
「まぁ…もういいです。最後は俺も…自分から求めたし」
終始気まずいまま時間が流れると、小谷が明るく口調で切り出した。
「さっ。解決したところで帰りましょうか。松岡くん、この子送ってあげて」
「…あ、はい」
そう言うと長時間お世話になったマッサージ店を出る事になった。ド◯キで買った荷物を全て松岡に渡すと、小谷はすぐに帰って行った。
小谷が居てもうるさいけど、二人になるのも気まずい。無言のまま重たい体を引きずる様に歩いた。数分歩いたところで松岡が立ち止まったので、不思議に思い俺も立ち止まる。
「あの、今日は改めてごめん。最後までする気はなかったんだけど我慢出来なかった」
「…もういいですよ。そもそもの原因はアンタの先輩なんだから」
「俺責任取れるけど、どう?」
そういえばする直前に責任とるって言ってたなと思い出す。どういう意味だったんだろうか。
「責任取るとは?」
「…えっと。その、お付き合いしようと言う意味です」
「…」
その言葉に俺の顔は赤く染まった。最後雰囲気に呑まれたといえ、確かに俺はこの人を欲した。
「あ…えっと、その…」
「俺は正直アンタのことめっちゃ可愛いと思った。まずは友達から仲良くしていかない?」
「…は、はい。よろしくお願いします」
そうして俺達は友達から仲を進めて行く事に決定した。
end.
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