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悪行も程々に。③
擽り/耳かき/電話/甘/本番有
※友達に電話で聞かせる変態プレイ有※
攻→湊
受→水月/視点
◇ ◆
「水月ー突然メールどしたの?なんかあった?」
学校へ行くと案の定友達から質問された。
「うん、色々あってさ。もう懲りたから悪い事全部やめるわ」
「ふぅん。湊も?」
「うん。今まで俺に付き合わせてごめん。本当に申し訳なかった」
「…楽しんでたからいいけど、確かにやってる事最低だったよな。俺も止めなきゃなんねーのにそんな事も分かんなくてごめん。それより平気?何か体調悪くね?」
「ヘーキヘーキ」
そう返すが、腰は痛いし体はだるい。もう最悪のコンディションだ。これ以上心配かけないように明るく振る舞った。何よりこの話題を少しでも早く終わらせたかったからだ。
「本当かよ。腰とか痛そうじゃない?」
「…あッ!」
変な意味はないだろうが、腰を触られるとビクッと反応してしまった。直後に気まずい雰囲気が流れる。
「…なんか顔も赤いし帰った方がよくね?」
「へ、平気だから」
ヘラヘラと笑って見せるも、余程心配なのか俺のことを突然お姫様抱っこすると、保健室に走り出す。
「はっ!?おっ、下ろせって!」
突然のことに足をバタバタさせるが、無言でダダダと走る友人には届かなかった。すると、廊下で湊に遭遇した。
「何やってんの」
「あ!湊!なんか水月が調子悪そうだから保健室に連れてってやろうと思って」
「いや、何でお姫様抱っこなわけ?俺連れてくから下ろしてやって」
「…た、頼むわ」
あまり見ない湊の怒ったようなオーラに、普段怖いもの知らずの友人もびびったのか、俺を下ろして湊へ渡した。
「保健室行ったっつっといて」
「わ、分かった」
そして二人で何故か保健室へ行くことになった。
先生に事情を説明出来るはずもないので、ぼかしたことを言っていると帰った方がいいと言われて、一時間目が始まる前に帰ることになった。
「水月を一人にするの心配だから俺も帰るわ」
「え、もう大丈夫だろ。一人で帰れるよ」
「水月が学校に居ないなら居る意味ない」
「オイ、サボりはダメだろ。もう悪い事しないんじゃなかったのかよ」
俺が言っても結局折れる事のなかった湊は付いてきたので、二人で帰ることになった。
「家おばさん居んの?なんか言われない?」
「あー…適当に時間潰して帰ろうかな。心配かけたくないし」
「んじゃ俺ん家来いよ」
そう言われると、昨日のことを思い出してしまい、ブワッと顔が熱くなった。
「顔赤くしてさ、誘ってる?」
「ちが…」
「うそうそ。何もしないからおいでよ」
「…うん」
変に親を心配させるのも嫌なので、家には帰らず湊の家へ行かせてもらうことにした。
「今日も両親仕事で遅いから安心して。ちょっと寝たら?」
「…うん」
「あ、着替えるならコレ着て」
「シャワー浴びてもいい?」
「いーよ」
外に出たらシャワー浴びないと気持ち悪いので風呂場を使わせてもらい、貸してもらった部屋着を着た。
体を包み込む服からは湊の匂いがしてなんとなくムラッときた。
「ごめんな、ありがと」
「いーよ。俺もシャワー浴びてくるから寝てて」
「おー」
ベッドへ寝かせてもらい、目を閉じてはみたが色々思い出して眠れない。
湊の匂いってこんなにムラムラしたっけ。
昨日散々抜いているのに自分でも若いなと思いながら、気にしないようにモゾモゾしていると、湊が戻ってきた。
「水月ちょっと詰めて。俺も寝る」
「え、それなら俺床で寝るよ」
「腰痛いだろ。俺も床嫌だし一緒に寝かせて」
「…うん」
背を向ける形で詰めると、湊が俺に抱きついてきた。
「あーあったかい」
「…っ」
「いい匂い」
「嗅ぐな嗅ぐな」
「体熱いけど大丈夫?まじで風邪?それとも照れてる?」
「…っ何もしないって言っただろ」
「しないつもりだったけどそんなに反応されちゃさぁ」
ペロリと首筋を舐められると、ピクンと反応してしまう。
「何でここ、もうこんなんなってるの?」
後ろから抱き締める形で自身を触られると、恥ずかしさで湊の手を叩いた。
「…別に」
「抱き締められて興奮しちゃったの?」
「……違う」
「じゃあ何」
「服着たら、湊の匂いしたから…なんか…こうなった」
「え、そっち?何、やっぱ誘ってるの?」
「誘ってない」
「へぇ」
「…あの、俺たちって今どんな関係なの?」
体を反転させて湊の方を見ながら気になったことを訊ねてみると、湊はキョトンとした顔になった。
「親友じゃないの?」
少しだけニヤリと口角を上げながら言われると、何だかモヤっとした。
「ふ、なんつー顔してんの」
「…」
ぎゅっと湊の胸に顔を埋めて抱きつくと、優しく抱き返してくれた。いつも俺の隣に当たり前のように居てくれた湊が誰かと付き合ったら嫌だという気持ちが湧いてきた。
「ん…水月はどうなりたい?」
「誰にも渡したくない…ずっと隣に居たい」
「………あーもぉ、可愛い…」
「誰とも付き合わないで。俺だけにしてほしい…」
「…それってどういう…あれ?」
湊の温もりに触れると、あまりの気持ち良さから俺はそのまま眠ってしまった。
「…えぇ…このタイミングで寝るなよー」
小さく湊が呟いているのが聞こえた。
「ん…」
ぼんやりと目を覚ますと、まだ湊に抱き締められたままだった。チラリと湊を見ると、スヤスヤ眠っている。
「やべ、寝てた…」
起こさないようにゆっくりと離れると、んーと寝返りをうっている。無防備に眠る湊は昨日と同じくあどけなくて少し可愛い。
「…湊、好き。大好き。好き好き好き」
寝ているのをいい事に初めて好きを連呼してみた。起きる様子はなさそう。
「好き、湊。昨日気付いたけど…俺、ずっと前から好きだったかも。いつも格好良いし。声も好き。顔も好き。もちろん性格も大好き。誰よりも好き。絶対誰にも渡したくない。俺のモノになって。離れたくない。好き、大好き」
再度ぎゅっと抱き着こうとしたら、耳まで真っ赤になった湊が見えて、冷や汗が出た。
「……水月ってそんなキャラなの?」
珍しく真っ赤になりながら湊は俺を見る。湊の照れ顔なんて新鮮で見ていたい気持ちもあるが、それ以上に俺の方が恥ずかしくてクルリと背を向けて布団を被った。
「ちょっと待て。あんな可愛い告白しといて寝んな」
「忘れて」
「絶対忘れねーよ。そんな俺のこと好きだったの」
「違う、勘違い」
「あんなに好き好き言っといて」
「寝てると思ったから」
背を向けたまま呟くと、ぎゅっと抱き締められた。あったかい。幸せ。
「水月、俺も好き。好き好き好き」
「っバカにしてんだろ」
「してる」
「離れろ」
「水月、シたいんだけど」
「その前に関係性を正したい」
「あとで嫌って言う程たくさん言ってあげるから」
グイッと仰向けにされると、湊が俺の上で覆い被さった。今度は少し欲情した格好良くて色っぽい表情で俺を見つめてくれた。
「ん…」
見惚れていると顔が近付いてきて、触れるだけのキスをされた。昨日とは違い、男達の事は忘れて湊のことだけを考えることが出来た。
「今日も耳かきしてもいい?」
何処に置いていたのか、ちゃっかりと耳かきを手にした湊はワクワクしたような表情で訊ねてきた。
「…っ俺別に耳かきフェチじゃないんだけど」
「俺がフェチになった」
「何でだよ」
「腕上げてて?下げたら押さえつけて泣くまでやるから」
「いや…おかしいだろ」
「水月、万歳は?」
「……」
服を脱がされると、湊の目が本気だったので、俺は大人しく万歳をした。
「ん…なんか俺腋フェチにもなりそう」
「変態かよ」
「水月限定だけどな」
「んん…」
ペロリと腋を舐められると、恥ずかしさで顔が火照る。湊と目が合うとニヤリと笑みを向けられた。
「ひぁ…ッ、!…お前!何処舐めてんだよ」
「あー…やば、声も可愛い。やっぱり縛らせて」
「何でだよ」
両手をタオルで縛られると、そのまま下げられないようにベッドに固定された。
「水月ちゃんの可愛い場所攻めちゃうね」
「言い方が変態すぎる」
ニヤニヤした表情の湊の手が動き出し、耳かきでカリカリと窪みを引っ掻かれた。
「んん…ッ」
くすぐったいけど気持ち良い感覚が襲う。前まではくすぐったさしかなかったのに。
「…ふ、ぅぅ…ッ」
窪み以外にも周りもカリカリと刺激されると、体のビクつきは止まらず、自身も元気になってくる。
「顔エロすぎるんだけど」
「…!見んなよ」
「見えるから仕方ない」
「んん…ぁ、」
腋から耳かきが移動し、脇腹をなぞられると耐えられなり激しく体を捩らせた。
「ひっ、やめっ、待って…そこは無理!!」
「へぇ。脇腹の方が弱いんだ」
「やっ、やめて…!!!ダメ!!」
「ダメじゃないでしょ。感じてるくせに」
「ひぁぁぁぁあ!まじでっ、ダメだって!お願いっ」
「やば、可愛い」
「ひゃははっぁはっ、やだっやぁぁ!」
ジタバタ暴れてもガッチリと押さえられているため刺激から逃れる事は出来ず、ビクビクと体を反応させながら震えていた。そんな時、耳元でそっと囁かれた。
「なぁ、水月。好きだよ」
「な…っ、今は…っ言わないでっ」
湊の低くて少し興奮した声と、耳へかかる吐息はかなり欲情した。
「水月大好き」
「ぁぁ…っやぁ…」
一気に顔が熱くなり、出来る限り首を振ってみるも、軽く押さえつけられると動けない。
「ひゃぁぁぁあ!」
「危ないから動かないでね」
全く動けないようにされると、片方の耳を優しく耳かきでなぞられた。ゾワッとした感覚に足をバタバタさせると、もう片方に耳に軽いキスをされた。
「だっ、だめぇ…っ湊っ湊ぉ!」
「水月」
「~~ッ!!!やばい、やばい!やばい!!」
「ん?何がやばいの」
不思議そうな声で訊ねてくる湊は、舌先を耳の中へ差し込み音を響かせてきた。
「水月、好きだよ」
その瞬間、何か分からないモノが込み上げてきて、絶頂を迎えたような変な感覚が体を襲った。
「----ぅッッ、ひぁぁあ!」
「え!?」
体をビクつかせて射精程ではないが何かが股間から溢れ出した。下は脱がされていなかったので、モジモジと足を動かすと、それに気付いてくれた湊はすぐに脱がしてくれた。
「ええ、ちょ、大丈夫か」
「やばいって言ったのに…ごめん服汚した…」
恥ずかしさと、服を汚してしまった申し訳なさでグスグスと涙が溢れ出した。
「服はいいけどエロすぎるんだけど。ほら、足上げて」
下着とズボンを脱がされると、まだ元気な俺が登場する。
「え…イッたんだよな。何で?」
「湊に名前呼ばれたから…」
「…ちょ、もう…それだけで…あぁ、バカ」
何故か湊も赤くなりながら泣いている俺にキスをしてくれた。
「なんか好きって自覚した後の水月って別人だよね。甘えたチャンと言うかなんというか。エロすぎる。今までクール演じてたの?」
「うるさい!全部湊の所為だから!」
恥ずかしくなりゲシっと湊の股間を蹴ってやった。
「い…ッ、洒落になんないからそれ…」
ドサリとベッドへ倒れ込んで悶絶している湊は何だか可愛くて、ダメだと思ってもニヤけてしまう。
「水月、自分の立場分かってねーだろ」
少しして復活してきた湊が、俺の足を思いっきり広げさせた。
「ちょ…っ!」
間に体を捻じこまれると閉じられなくなり、無意味だと分かっていてもバタバタと足を動かした。
「ほら、昨日みたいにここいじめてあげるから大人しくして」
耳かきを手にすると、カリカリと先端を引っ掻かれ、ビリビリとした刺激が襲う。
「ひッ!?ぁぁぁぁぁあ!やめてっ」
「これ効くよね」
「ぁぁぁぁああああ!だめっだめっ、ごめんっ許してっ!!」
ビクッと背を反らしてもやめてもらえず、またイキそうになる。
「んー…あと10分ずっとこれしたげる」
「はぁっ!?ふざけ…っやぁぁぁあ!」
カリカリとした刺激はたまに場所を変えたり、強弱を変えられるので中々刺激に慣れることが出来なかった。開始1分も経たないうちに二回目の絶頂を迎えるも、一定の間隔で刺激してくる。
「ぁぁぁぁあ!イッたぁ!イッ、あっ、くすぐったい!やめてっ!イッたからぁっ!」
「イッたのは知ってるよ。体のびくつきやべーな」
「てめ…っ、あとでしばくっ!!」
「しばかれる前にいじめまくるわ」
「ぁぁ…っ!!やばいっおかしくなるっあっぁ!」
「水月先っぽ好きだよね。すげー感じてんじゃん」
「だ、て…っみ、湊だし…っ!あの時も…擽られてんのに、お前が触ってくれてたら…そっちにしか意識いかないし…っ」
「それさ、無意識?……可愛すぎんだけど。俺だからこんなに感じてくれてんの?」
「…うん、当たり前だろ」
「…あー可愛い」
嬉しそうに笑ってくれたので、このまま終わってくれるかと思いきや。
「じゃあめちゃくちゃ感じさせてやるよ」
「あ…!?ちょ、ひゃぁぁあッッ」
尿道口を刺激するように動き出した耳かきにビクッと腰が跳ねて暴れると、嬉しそうにニヤニヤ笑う湊。再度暴言を吐こうとした時、俺のスマホから着信音が流れた。
電話の相手は俺をお姫様抱っこして保健室へ連れて行こうとしてくれた奴からだった。
「はぁ…っぁ、ぁっ、」
「水月、あいつから電話だけど出て」
「はぁ?」
「ほらよ」
通話ボタンを勝手に押されて、スピーカーにした湊は、俺の口元へ持ってきた。手を縛られ、足も押さえられているので電話に応答することしか出来なかった。
『水月大丈夫かー?』
「大丈夫。心配かけてごめんな」
『湊も一緒に帰ったけど、あいつも具合悪いの?大丈夫かな』
「湊も俺が心配で一緒に、帰ってくれただけ。あいつは元気そうだよ」
『あいつ水月ラブだもんな。今日嫉妬のオーラやばくて笑えたわ』
「…」
スピーカー越しに聞こえた言葉に、明らかに怒りのオーラを出す湊。ヒヤリとした。
『学校終わったらお見舞い行こうと思うけど、家にいる?』
「明日は学校行けるし、家にお母さんも居るからわさわざ平気だよ。ありがと」
『そっかぁ。早く水月と遊びたいわ』
「……----ッ!?」
突然先端への刺激が再開され、俺は声が出そうになり、必死に声を押し殺した。
「はぁ…っ、みな、やめ…!」
ガリッと少しだけ強めに掻かれると、背中がのけ反った。
「ぁ…ッ~~~!!」
『水月?大丈夫?息荒いけど』
「だ、大丈夫…っ、風邪かな…今から寝るわ」
『また夜も電話するから…』
「しなくていーから」
ずっと内容を聞いていた湊が遮るように言うと、電話越しにでも分かるくらい友人はビビっていた。
『湊も居んの!?』
「お前水月のこと狙ってんの?俺のだからやめてくんない?」
『いやいや、俺も水月のこと』
「昨日から水月と付き合ってるから。さっき俺に好き好き連呼してたし」
『はぁ?あの水月が?』
「な、水月」
「お前…」
「水月、言って。さっきみたいに」
カリカリと意地悪く刺激されながらそう告げられた。
「…っあ、やっ…それやめッ、もっ!」
『…今何してんの?』
「水月のこといじめてる。可愛い声で泣いてくれるよ」
『は?』
「ほら、水月コレ好きだよね」
「ひ…っやめっ、湊!ひゃぁ!」
『…』
「ぁっぁぁ、やめ…電話切れって…!」
「俺のこと好きって言える?」
「みなっ、ぁぁ、もぉっ!やめ、」
「電話で聞かれると思ったら興奮したの?」
「違…っ切ってぇ、切って!恥ずかしい…ほんとむりっお前ら!」
『…エロ』
「もぉっ、お前もっ、切れって!」
『もう少し聞かせて』
「お前も物好きだね。いいよ、聞かせてあげようよ水月」
「嘘だろっ、も…!!」
ギュッと根元を掴まれ、優しくカリカリと先端を引っ掻かれる。
「イキたかったら俺の名前呼びながら好きって言ってね」
「んな…ッぁぁぁぁあ!離してっ!苦しいっ!!」
「水月、いい子して?」
「ふぁぁっ、イキたいっ、イキたぃぃ…」
「ほら、さっきみたいに言ってみて?」
「ぁぁ…湊、好きぃ…大好き…お願いイカせて…!」
「いいよ」
根元を解放されると、俺は声を我慢出来ずにそのまま達してしまった。
「…はぁっ、ぁ…」
「ってことだから、水月のこと狙うのやめてよね」
『お前エグいな。そんなに独占欲強かったっけ』
「うるさいっての」
『水月のこと幸せにしてやれよ。あんまりいじめてやんなよ』
「サンキュー」
『あの、こんな時に言うのは変だけど俺湊のことも好きだから。これからもつるんでくれよ。水月のこと狙わないから』
「…は?」
予想外の発言だったのか、湊はカァッと顔を赤らめた。それを見て、意地悪心が湧いた俺は声を上げた。
「湊くん真っ赤になって喜んでるよー照れてまーす」
「水月うるさい!」
『はは、じゃあまた明日な。湊、水月』
「…おーまた明日な」
「またねー」
電話を切ると湊はボスンと俺のスマホをベッドへ投げつけた。
「これでまだ友達やれるとかすげーな」
「それ以上に湊のこと好きなんでしょ。なんか妬く」
「俺の方が妬いたっての。な、入れていい?」
「いいよ」
そういうと嬉しそうにローションとゴムを取りに行った。戻ってくると、ゆっくりとローションのついた指で中に挿入する。
「…はぁ、」
「痛くない?」
「ん…ゆっくりやってくれたら平気」
ゆっくりと優しく進んでくれる指を愛しく思いながら、異物感に堪える。また早く湊と繋がりたい。
「可愛い顔」
「ん…」
可愛いと言われるのはあんなに嫌だったのに、湊だと嬉しくて堪らない。優しく微笑みかけると、ゴリッと指がいいところを掠めた。
「あっ!あーーっ」
ビクッとのけ反ると、同じ箇所を執拗に攻め立てる。生理的な涙がボロボロ溢れながら、俺は次の刺激を求めていた。
「湊…入れて、ほしい」
甘えた声でそう強請ると、無言で指を引き抜き、ゴムを装着した自身を俺にあてがった。太くて熱くて、それに貫かれると痛みや快感、喜び、色んなものが溢れて涙も止まらなくなった。
「…水月大丈夫?」
「うん、嬉しくて」
「…バカ」
余裕のない湊の腰の動きに翻弄されながら、幸せを噛み締めた。
「ごめん早いけどイクね」
「うん…湊、好きだよ」
俺がそう言うとさらに湊は大きくなり、すぐさま俺の中へ欲を吐き出した。
「はぁーー…最高だった」
「俺も」
「色々ごめんな」
「いいよ。湊って独占欲強かったんだな」
「あー言わないで」
「嬉しかった。確認だけど、俺たち昨日から付き合ってんの?」
「…俺はそう思ってる」
「じゃあ告白してよ」
「何回もしてるだろ」
「嫌って程言ってくれるんだろ?」
「……水月、好き。大好き。俺と付き合って下さい」
「はい、喜んで」
解かれた腕を湊へ絡ませて、思いっきり抱き付いた。
腰の痛みも昨日の辛さも無くなるくらいの幸せに、俺は心から満たされた。
end.
その後みんなはきちんと更生しました。
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