8 / 12
悪行も程々に。②
くすぐり/耳かき/フェラ/本番有
※前半少しだけ前回の続きで男達に擽られたりフェラされたりしますが残りは二人の絡みになります。後半ガラリと雰囲気が変わるのでご注意下さい※
攻→湊
受→水月/視点
◇ ◆
散々擽られて弱い箇所を探られた後、耐えきれずに気を失った。
どれくらいの時間が経ったか分からないが、目を覚ますと拘束された状態のまま何も変化していなかった。
先程までと少し違うのは汗も涙も綺麗にされていて、下着まで脱がされていた事くらいだ。
あいつらが戻ってくる前に何とかしたいが、音を鳴らすと気付かれると思い、動くことが出来なかった。
自業自得と言われればそうだが、こんな変態みたいなやり方はどうなんだ。暴力の方が何倍もマシだったのに。
ぼんやりとした頭の中で考えていると、カタンと音がした。それにビクッと体は反応した。
「おはよう」
「──解放してよ」
「まだそんな態度なんだ?」
スッと取り出したのは耳かきで。それを見て俺は顔を歪めた。
「これでちょっと掻かれただけで泣き叫んで犯して下さいって言ったのは誰かな?」
「殺すぞ」
「今度はエッチなお仕置きをしようと思っててさ」
「…」
大きく開かされた足の間へくると、俺の自身をマジマジと見てくる。気持ち悪い。
「見んな」
「可愛いよね。高校生ってこれくらいなんだね」
「……っ!」
唾液をたっぷりと絡めて俺の自身を咥えられると、ゾワリと気持ち悪さが襲う。竿を持ちながら顔を上下し、先端を舌先で穿られると体が大きく跳ねた。
「ほら、勃ってきた」
「…っそりゃフェラされりゃ勃つこともあるだろ」
「男にフェラされて勃っちゃうんだ」
「…っ、」
ジュルッと先端を吸われると快感が襲ってくる。こんなやつに感じたくはないが、経験がないので初めての刺激に我慢出来なかった。
「一回イッちゃおうか」
「…っはぁ、」
追い詰めるように舌を使われたら、それはもう呆気なく欲を吐き出した。
「…もう、満足したでしょ。解放して下さい」
「解放してもいいけど、心から反省した謝罪がないよね。それじゃ俺たちの気は収まらないからあの茶髪の子を捕まえるけど」
「…は?」
一緒に行動していたメンバーに茶髪は一人しかいない。中学の頃から一緒で、一番仲が良い奴だ。
「あいつには手ェ出すなよ」
「流石にお友達は売れないか?」
ニヤニヤ笑いながらこちらを見る相手は無性に腹が立つ。茶髪以外なら売ったんだがな。
「じゃあたっぷり可愛がってあげるからね」
「…んくぅッ、もっそれやめっ」
相手は移動すると、脇腹をサワサワとくすぐり出す。
「ほら、こちょこちょこちょ」
「…っぅ、ぅぅ~~っ!!」
後ろから抱き付かれるようにくすぐられ、耳元で囁かれると声が出てしまいそうになる。
「さっきたっぷり探したけど、君は脇腹が一番弱いよね。こうやって触れると面白い位に反応するし」
「やめ…っやだ!離せって」
爪でカリカリと脇腹をくすぐられると、指摘通りに体が大きく反応した。
「ぁっ、あ…ぁはははは!いやぁぁ!!」
「ね、茶髪の子も泣かせようと思ったんだけど」
ガシャガシャ鳴る拘束具と、反抗しようにも笑いが止まらなくて言葉が出せない。
「…っはぁ、ぁ…絶対…ダメ…ッ、俺には何してもいいから…」
「そっかぁ。じゃあ好きにさせてもらうね」
「…っ」
アイマスクをつけられると、気配で他の男達も入ってきたのがわかった。
「またみんなでいじめさせてもらうから」
「ひゃぁっ、やめっやめてっ!」
様々なところからの刺激に耐えられずジタバタ暴れた。何度されてもくすぐられる感覚には慣れない。
「次はここも触ってあげるから」
「…っはぁ、触んなっ!」
「ほら、こっちも」
周りを囲んでいる男達がカリカリと耳かきと思われるもので俺の肌を擽ると、耐える事が出来ない体はビクッと激しく跳ねた。
「んん~~!!耳かきやだぁぁ…っ、やめてぇぇ…!!」
自身を揉みしだかれながら、腋へと走る刺激。気持ち良さ、くすぐったさ、混ざり合って気持ち悪い。
「んん…っ?な、にッッ?待って、触んないで…!」
しかし、やけに自身を揉む手に反応してしまう。くすぐりの刺激を掻き消してしまうほどに。
「んぁぁ…っやっ、」
「ねぇ、あの茶髪の子、今から呼んでくるから解放してあげようか?」
「はぁ…っ?だから、あいつだけは…だめだって…!何かしたら殺すからな!」
「どうして?そんなにあの子が大事?」
「あっ、たり、…前だろ!!」
俺がそういうと、自身への刺激が強くなった。先端を擦られ、絶頂が近くなる。
「離せ…っい、イク…っ」
「いいよ、イキなよ。水月」
「…えっ?」
一瞬聞こえたその声は、男とは違うもので俺がよく聞き慣れた声だった。
「んんっイ、っ!!」
俺は二回目の絶頂を迎えて、クタリと脱力した。
「ほら、イカせてもらえてよかったね」
アイマスクを外されると、俺の自身を刺激していたのは茶髪の友人、湊だった。
「…な、え…?何で」
「君が寝てる時に連れてきたよ。君がこの子を売ったらすぐにでもこの子を犯すつもりだったんだけどね」
「水月、大丈夫?」
「…」
今の自分を見られていたことに羞恥が襲い、湊のことが見れない。
「君、水月くんって言うんだね。大事な友達にイカされた気分はどう?」
「…とにかく湊を帰してやってよ」
「せっかくだからー…二人でエッチしてくれたらその子は解放してあげる」
「…ふざけんな」
「します、だから水月を解放して下さい。俺たちが本当にバカでした。お金も全てお返ししますので、許して下さい」
「湊くんはいい子なんだね」
グイッと相手に顔を近づけられた湊は、動じない瞳で男を見つめていた。
「じゃあ二人でエッチしてくれたら水月くんは解放するけど、君は俺が犯すからね」
「分かりました」
「はい、じゃあ早くやっちゃって」
「…んんっ!?みなっ、と!」
湊は俺の股間へしゃがむと、自身を舐め始めた。
「はぁ…ま、待って…」
あまりの恥ずかしさにガシャガシャと今まで以上に拘束具が暴れる音が響く。
「水月くん、可愛いね?」
俺たちを見ている男たちがニヤニヤ笑いながら俺の名を呼ぶ。
「はぁ…湊、やめて…」
「俺たちが悪いんだから、さっさと満足させてやろうよ」
「んん…ッ」
自身を咥えるのを止めると、少し下へ移動し、硬く閉じた蕾を舐め始める。
「ひゃっ、待って!汚いから…」
「水月に汚い所なんてないよ」
「んんん…ッ」
お尻を舐められるのはかなり恥ずかしくて。しかも大事な友達が相手なら尚更。
「痛い思いはさせたくないから、これ使って。俺たちは見させてもらうから」
男はローションを湊へ渡すと、それを強く奪い取る。明らかに湊も怒りのオーラが見えた。
「…俺たちが原因なのは分かってますけど、これが終わったら絶対水月は解放して下さいね」
そういうと、ローションを指へ付けてゆっくり俺の中へ挿入した。
「…い…ッ、」
痛くて違和感がすごい。涙目になりながら見つめると、湊は優しく俺の頬を撫でてくれた。
「水月、頑張れる?」
「…ぅん、早く…」
「ごめんね」
湊も早く終わらせたいはずなのに、たっぷりと時間を使って解してくれている。指が数本入るくらいになった時、湊は俺の中へ挿入した。
「…ぃ、たい…」
「水月」
「…?」
動けない体で湊を見ると、ちゅ、と唇へキスをされた。
「…!?」
「好きだよ」
「ぇ…みな、ッん」
グイッと腰を動かされると、今までに感じたことのない刺激に背中がのけ反った。
「はぁっ、ぁ、ぁぁ…!」
ガンガンと腰で突かれると、何も考えることが出来なくなり、男たちが見ていることも忘れた。湊が腰を動かす度に俺は快感に涙を流しながら声を上げていた。
「ふぁぁ…湊っ、イク」
「イキなよ。俺もイクから」
相変わらず動じない表情で事を進めている湊。イク直前にこちらをチラッと見ると、少しだけ微笑んでくれた。その顔を見て、俺は胸が熱くなってそのまま射精した。
「すごいねー二人ともイケたね。どんな気持ち?」
「…水月を解放して下さい」
「いいよ」
俺の拘束は外され、乱暴に床へ叩きつけられた。湊にこんなことをさせてしまった。男たちへの申し訳なさより、湊への気持ちが強い俺はやっぱり最低な男なわけで。でも償いはするしかない。
「本当に…申し訳ありませんでした。俺の所為で。二度とこんなことはしません」
「…へぇ、やっとちゃんとした謝罪が出来たね」
「だから…湊には何もしないで下さい。俺はこのままここにいます。気が済むまで好きにして下さい」
「……」
男は床で倒れている俺の顔を持ち上げた。
「本当に二度とあんなバカなことしない?」
「はい。他のみんなも俺が責任を持って従わせます」
「…わかった。じゃあ二人とも帰りなよ。次こんなことあったら、容赦しないからね?」
そうして俺たちは解放された。
重たい体を引きずり、湊の自宅へ向かっている道中、体以上に重苦しい空気を打ち消すように俺は湊に話しかけた。
「…湊、ごめん。元々俺が原因なのに」
「俺は何もされてないから謝る必要ないよ。水月こそ、何されたの?」
「…」
そう問われると恥ずかしさと自分がされたことへの嫌悪感が強くて言葉を発することが出来なかった。湊の家へ到着すると、部屋へ連れて行かれた。
「ねぇ、何されたの?俺が全部上書きしてあげるよ」
「へ?」
「何されたの?」
俺を押し倒して訊ねてくる湊の表情はなんだかとても怖くて。素直に伝えることにした。
「…く、くすぐられた…のと、フェラされた…だけ」
「よく頑張ったね。忘れるくらいに良くしてあげるよ」
「…湊?どうしたの」
「怒ってるんだ、自分に。水月のこと守れなかった。ごめん」
「いやそもそも俺が悪いし」
「俺も止めるべきだった。一緒になって遊んだ俺も同罪。だから…俺で上書きできるならしてほしい。俺は水月が好きだから」
「え…」
「水月が俺のこと守ろうとしてくれて嬉しかった」
「…っ」
熱い視線を送られると、キュウっと胸がしまる感覚がした。湊の顔が近づいてくると俺は目を閉じた。
「ん…」
軽くキスをすると、湊は柔らかい表情を向けてくれた。
「…もう二度とバカなことはしないでおこうね」
「うん。本当に反省しました」
「…じゃあ、上書きしていい?」
「いや、俺…ちょっと体が…」
「あいつらに入れられてないよね」
「んん…ッ入れられてない…けど、」
「それなら良かった」
深くキスをされながら優しく肌を撫で回される。なんで俺湊とこんなことしてんの?
「湊…っ、あの何でこんなこと」
「俺言ったよね。水月が好きだって。だから他の人に触られたのが許せないの」
「ふぅ…っ」
「あ、ちょっと待ってて」
湊が立ち上がると、何処かへ行ってしまった。バクバクした心臓がうるさくて困る。逃げたい自分と、上書きしてほしい自分が居ることに困惑した。数分して湊が戻ってくると、手には何かを持っていた。何を持っているか見えなかったが、湊はベッドに寝転んだままの俺に跨ると、両手を頭上へ上げ、片手で押さえつけた。
「さっき見てたけど耳かきでこちょこちょされんの弱いんだよね。俺もしてあげる」
「は!?いや、それは無理っ」
「ほら、こうするといいの?」
腋の窪みにカリカリと耳かきを優しく当てられると、男たちの時よりも強い刺激が襲った。
「ぅ…っやめ…」
「ほら、カリカリしたら体がビクビクしてるよ」
「はぁ…っんんん」
「水月がこんな攻めが好きなんて知らなかった」
いや、好きじゃねーよ。
そう言いたかったが、今口を開いてしまうとダメな気がして、しっかりを口を結ぶ。聞かせていたとは言え、やっぱり湊の前で声を出すのは恥ずかしい。
「ねぇ、気持ち良い?」
少し興奮した表情の湊の顔が近くにあって、それだけで恥ずかしい。体を捩ってもあまり効果はなかった。
「逃げちゃダメ」
「んんん…ッ」
「さっきのこと全部忘れて俺だけ感じて」
「ぁ、はぁ…ッ」
甘い声色と、苦手な刺激。でもその刺激を生んでいるのは湊だと思うと、やけに感じてしまう。さっきまでの気持ち悪さは確かになくなっていた。
「湊ぉ…も、無理…」
「水月、こちょこちょ」
「ッ!?なっ、んで!」
カリカリと耳かきを動かしながらそう囁かれると、ジタバタ暴れてしまう。しかし簡単に押さえつけられ、ちゅ、と耳へキスされた。
「動いちゃダメだって言ってるよね。そんなに感じちゃうの?」
「もぉ…っはずいって」
「耳まで赤いじゃん」
「…ぁぁっ、もぉ…」
生理的な涙が浮かぶと、目尻から少し溢れた涙をペロリと舐められた。
「水月いい子に出来る?」
「…え?何」
「そのまま手上げてて」
湊はそう言うと、腕を離して下へ移動した。
ズボンと下着を脱がされたかと思えば、パクリと自身を咥えられる。今日何回もイッているのでもう限界だ。
「湊…!もう本当に今日は無理…!」
「うん、あと一回頑張って。上書きだから」
「ぁぁ…ッ」
ジュルジュルと吸われると、手なんて上げていられなくて、軽くパシパシと湊の頭を叩く。
「水月叩かないで」
口を離されたあと、また耳かきを手に持った湊。何をするのか見ていると、痛みが出ないように優しく俺の先端をカリカリと引っ掻いた。その瞬間、ビリッとした刺激がきた。
「ひゃぁぁぁ!」
「痛くない?」
「それやばいっ!!湊っ!」
バシッと思いっきり湊を叩くが、上手く体が動かずに刺激を止めることは出来なかった。
「水月って耳かき好きなんだね」
「ちが…っあっぁ!やめっ湊!!」
「すげー反応。エロ」
「~~ッ!!」
我慢出来ない刺激に、俺は何度目かの欲を吐き出した。当たり前だがもうほとんど色も薄い。
「上書き出来た?」
「…出来た」
やっと解放されると、今までの疲れからか力が抜けた。
「はぁーそれにしてもマジで今日焦った」
「どうやって連れて行かれたの?」
「普通に声かけられてさ、水月のこと連れて行ったからって言われた。とりあえずついていって場所が分かれば、助けてあげれるかなって思ったから。本当に良かった」
「ありがとな」
「もう二度とバカなことはやめて、二人で仲良く生きてこーよ」
それだけ言うと、湊も疲れていたのか眠ってしまった。そのあどけない可愛らしい寝顔を見て、解放された事に心から安堵した。
そしてスマホを開き、いつもつるんでいるグループの一人に"二度とバカなことしない"と連絡すると"二人が居ないならしない"と返してくれた。
スヤスヤ眠っている湊にキスすると、俺も隣で一緒に眠った。
end.
ともだちにシェアしよう!