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11 複数からのくすぐり責め
「待って!響くん!後で…っ、ひ…ァッ、んッッ!」
後で覚えとけよ!と言いたかったが、最後で言う事は叶わなかった。言い終える前にみんなの指が動き出し、激しく拘束具が音を立てた。
「ひゃはは!待て、待てっ…やめ、」
相変わらず周りを見てもエッチな事しかされておらず、笑い声を上げる事が恥ずかしい。
「響くっ、やめ…っ、無理無理!俺これダメっ!!」
「詩ちゃん、響くんに助け求めても無駄だよ~。さっきここら辺が弱かったよね?」
「んん…ッ、やめ…!ひゃはははぁぁぁ!!」
先程響くんがしつこく責めてきた腋から胸の辺りを擽られると体が大きく跳ねて間抜けな笑い声がどでかく響く。
「詩ちゃんの可愛いお顔が間抜けになってきてるね」
「後でいっぱい気持ち良い事してあげるから、みんなで何処が一番弱いか探してあげる」
「ひははっ、やめ…っ、待っ…んひゃはぁあ!」
俺の周りに集まったお客さん達が全身を擽り出すと、もう何処が一番弱いかなんて分からない位の刺激が襲いかかった。
「ぎゃあああああ!!あっ!あはっ!ぁぁぁぁあ"ッッ」
これの何処が楽しいのか分からないが、お客さん達は大喜びしながら指を動かした。
「ぁはぁっ…やぁっ!やめて!やめてっ、響くっ、助けてっ、んひゃはははは!!」
「ねぇ詩ちゃん、何処が苦手ー?響くんは助けてくれないだろうからいい子にしてた方がいいよ?」
「あっ、あっ…わか、なっ、全部ダメぇぇぇ!!」
「ダメかぁ。じゃあこちょこちょするのとー…こうやって優しくなぞるのはどっちが嫌?」
話を合わせたかの様にゆっくりとなぞる動きへ変わると、ビクンと体が跳ねた。一気に全身に鳥肌が立ち、気持ち良い刺激に変化した。
「ふぁぁぁ……!?あっ……やぁっ、なにっ、」
「うわ、鳥肌やばいね」
「見てみろよ、萎えてたのにこっち勃ってきてる」
「やぁ…!やめっ…」
足元に居たお客さんに人差し指で勃ち上がった自身をなぞられ、大きく開かされていた事を思い出した。
「うわぁ、すげー可愛い。先走り大量じゃん」
「ン…!!やだっ、やぁっ…!!」
「詩ちゃん、こっちは気持ち良さそうだけど嫌なの?」
「ん、はぁぁ…!」
人差し指でコショコショと裏筋を擽られると足が震え出した。
「待ってぇぇ…!!変な、とこっ…触んな、いでっ」
「変な所って何処?言ってくんないと分かんないよ?」
裏筋から先端へ移動した指は先走りを利用してクルクルと亀頭を弄ってきた。
「…っ、くぅぅ……」
「可愛い。乳首も勃ってるよ?」
「ひゃあっ…両方、触んないで…!」
左右から手が伸びてくると、片方ずつ別のお客さんに乳首を摘まれた。爪で引っ掻く様な動きと擦る様なバラバラの動きに、更に股間に熱が送られて先走りが溢れ出た。
「詩ちゃーん、ここも忘れんなよ?」
「あはっ…ぁ、あっ!も…待ってぇぇ…!」
コショコショと腋を擽ってくる人も居れば、太腿や足の裏を擽ってくる人も現れ、頭がパンクしそうになった。
ボロボロ涙と涎が溢れ出すと、近くに待機していた響くんがタオルで綺麗にしてくれた。
「はい、少し止めましょうか」
響くんの言葉でピタリと刺激が止まると、ガクリと力尽きた。
「ぅ…っ、ぅ……」
「詩、お水飲もうか」
今回のレベル2は1と比べて触れ合いタイムが長いため、休息を取る事も許可されているらしい。
「響くん、俺らが飲ませてあげてもいい?」
「はい、もちろん。ゆっくり飲ませてあげて下さいね」
力尽きた俺の顎を優しく持ち上げてくれたお客さんの一人が、ペットボトルを開けて溢れないように口の中へ注いでくれた。
「ん…、んっ……」
コクコクと与えられた水を飲んでいるだけで何故か周りが興奮した様に俺を見ていたが、言葉を放つ力もなくてゆっくりと体内を潤した。
「…ふぅ…」
水を飲み終えると、俺が口をつけたペットボトルで水を飲むお客さん。
「詩ちゃん確かキスダメだったよね?だったら間接キスはさせてね」
たったそれだけで嬉しそうに微笑むお客さんは少しだけ可愛く思えた。
「飲ませてもらえて良かったね。少し体落ち着いた?」
漸く言葉が交わせるくらいに落ち着いてきた頃、響くんにそう問いかけられた。
「…ん、落ち着いたけど…」
「じゃあさっきのみんなの質問に答えようか。何処が一番感じたの?」
「はぁ……?多すぎて分かんねーよ…」
「じゃあ思いっきり擽られるのと優しく撫でられるのは?」
「………撫でられたら、すごい、気持ち良かったです……」
恥ずかしかったが俯いて素直にそう呟くと、周りのお客さん達は嬉しそうに騒ぎ出した。
「じゃあ次は優しく撫でてあげるからね?」
「……ん、お願い、します」
激しい擽りじゃなければ、本当に気持ち良かったので期待する様にお客さん達を見つめると、優しく肌を撫でられた。
「ぁ……っ、はぁ…、んっ、」
「詩ちゃんの声最高だね」
「ひゃ…っ、耳、やだっ……」
「レベル1の時も響くんに責められて感じてたもんね」
「へぇ、そうなんだ。じゃあ俺も耳触ってやるよ」
両サイドから息を吹き掛けられたり、舌を入れられると背中がのけ反り、フルフルと小さく体が震え始めた。
もう完全に快感の刺激にシフトした体は、熱を帯びて表情までも蕩けさせた。
「詩ちゃん、時間も時間だしそろそろ…指入れしていこうか?」
優しく耳元で訊ねられると、強請る様にコクコクと頷いた。
「じゃあこれを使って下さい」
話をきちんと聞いてくれていた響くんが小さなローションを取り出すと、お客さん達へ差し出した。
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