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12 たくさん焦らされて限界寸前
「詩ちゃん、今から指入れていくけど、力抜いててね。痛くならない様に他の人には体触ってもらうけど」
ローションを受け取った一人がそう言うと、大きくM字に開かれた足の間にしゃがみ込んだ。
「…んっ、」
上目遣いで見つめてきたお客さんと目が合うと、恥ずかしい箇所を至近距離で見られる恥ずかしさに顔が熱くなった。
「あれ、見られて恥ずかしいの?顔あっか」
「うるさい…!早く入れろよ…っ」
「もっと可愛くおねだりしてくれないと意地悪するよ?みんな一緒に見ようよ、詩ちゃんの恥ずかしい所」
「…っ!!やめろって!!」
複数の人が俺の股間を観察し始め、あまりの羞恥に足をばたつかせた。もちろんガッチリと固定されているので閉じる事は出来ない。
「あ…!やめ…っ」
「もう少し見やすくしましょうか」
「は!?」
響くんがリモコンを操作すると、背中部分が倒されて股間の位置が目立つ様にさせられた。
「わぁ、ばっちり見えやすい」
「ま、待って!響くん!足、下げてっ、やだ!やだ!これ無理っ!」
「いい格好だねぇ。これで慣らしやすいしこのままで居ようね」
「こんのドSが…っ」
クスクス笑いながら傍観する響くんを睨みつけると、俺の発言を聞いたお客さん達が自身に触れた。
「優しい響くんにそんな口の聞き方は良くないね?」
「そうだな、これはお仕置きが必要かな?」
「んぁ…!あっ、…んん!」
「可愛い。ここ触ると途端にいい声出すよな」
そりゃ一番敏感な場所なんだから当たり前だろうと心の中では思っても、口に出す事はやめて素直に愛撫を受けた。
「んはぁ…、気持ち、良いっ、」
「可愛い~」
先走りでやらしい音を立てながら自身を上下されるとビクンと腰が浮き、体が強張り出した。散々焦らされて感度の上がった体は、少し触れられただけで限界が近付く。
「ぁ…、イク…っ、イク、」
「人前でイクの?」
「恥ずかしい奴だな」
口々にお客さん達に意地悪な言葉をかけられるも、前回イカせてもらえなかった辛さが蘇り、コクコクと頷いた。
「イキたい…!イカ、せて下さい…っ」
「うわ、やっば。この前の寸止めが効いたんかな」
「前回寸止めしたの?ひでー奴ら」
「めちゃくちゃ可愛かったぜ、イキたいイキたい泣き叫んでた」
レベル1に参加した人が余計な発言をすると、自身に触れていたお客さんがニヤリとした笑みを見せた。
「へぇ、イカせてあげるのはもう少しあとにすっか」
「やだ…!イカせてぇ…!お願いします!おねが…っ!んぅぅっ、」
素直な言葉を伝えた瞬間、後孔に違和感を覚えた。
「詩ちゃん痛くねー?指入れていくから力抜いててね」
響くんに慣らされていたのでそこまでの異物感はないが、焦らされている事が辛くて腰をくねらせた。
「すっげ、スルスル入る。詩ちゃんのいい所、すぐ見つけてあげるからな」
あっさりと2本の指を咥え込むと、中でバラバラに動かされた。元彼にしっかりと調教されているので中でイク事も出来る俺の体は、それだけで強い快感になった。
「んん…気持ち、いっ、ねぇぇ…前も、触ってぇ…!イカせてぇ…!」
「前って何処だよ?ちゃんと言えよ」
「意地悪…すんなっ、ひあァァッ!?」
「お、発見。ここ前立腺?」
グリグリと中に入った指が前立腺を探り当てると思いっきり腰が跳ねた。
「ひゃぁっ、あっ、あっ!気持ち良いっ、でも…!中だけでイケないからぁ…!前も触って…!」
ここからは俺の嘘。
実際は中でイケるがそれを伝えるとおそらく中の指もイク直前で止められるだろう。
それならば中でイケない事にしてめちゃくちゃに掻き回してもらおうと考えた。
「へぇ、中でイケないなら…イケるようになるまで触ってあげないとね」
グリグリと摘む様に刺激されたり、トントンと優しくタッチされたり、強弱を付けながら動く指にぎゅっと体が強張った。勿論イカせる気はないみたいなので、股間は一切触ってもらえていない。
あと少しで中だけでイケる、と思い体を強張らせた時。響くんが制止の声を上げた。
「はい、中の指はストップして下さい」
「「え?」」
もちろんその言葉に俺も、周りのお客さん達も不思議に思った。
「詩の事イカせてあげるなら続けてもいいですが、この子本当は中でイケますよ?…何で嘘ついたのかなー?詩」
「はぁ?詩ちゃんすげーな、中でイケんの?」
「あっぶな。イカせちゃう所だった」
「時間ギリギリまではイカせないつもりだったからな。響くん教えてくれてサンキュー」
「てめ…っ、最低…!」
「イキたくて仕方ないね。可哀想に」
「ふざけ…っ、ぃアッ!?」
少し射精感が治った所で再度指が動き出して俺は過剰に反応した。
「あ"ッ、あァッ…イキ、たいぃっ、イカせてぇっ、お願い、お願い…!おかしく、なるっからぁぁっ」
ボロボロ泣きながら懇願するも、嘘をついた罰として前と同じ様に寸止めを繰り返された。
「やだぁぁぁぁぁあ!!!!」
もう周りの目も何もかもどうでも良くなり、本能のままに叫びまくると、お客さんの一人が口に手を差し込んだ。
「詩ちゃんお口良い子にしようね」
「ふぅ…っ、ぁぅ…ん、」
唾液を絡めて口内を指で探られると気持ち良くて蕩けた瞳でその人を見つめた。
「急に静かになったな。口気持ち良い?」
「ひ…もち、ひ…っ」
俺が好きな上顎を擽られながら舌を揉まれ、口内の指に集中していたら、再び響くんが口を開いた。
「あと触れ合いタイムは約10分程になりました。このまま最後まで寸止めしていじめるもよし、時間までイカせ続けるもよし。お好きな様に可愛がってあげて下さいね」
「まじかー早かったなーどうする?」
「俺はこのまま寸止めしまくって号泣させてーな」
「えー、流石に可哀想だしイカせてやろうよ」
お客さんの中でも意見が割れ、双方が納得するまで放置プレイをかまされた俺は足をモゾモゾと動かしてイカせてくれと訴えた。
「あ、ごめんごめん詩ちゃん。やっぱりイカせてあげる事に決めたからさ」
「最後は絶頂地獄って事で」
「んぇ…?」
絶頂地獄という言葉が理解出来ずに聞き返そうとすると、一気に強い刺激が襲いかかった。
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