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13 寸止めからの連続絶頂
「んっ!?やあっ!!」
ローションを手に取った一人がたっぷりと自身に塗りたくり、思いっきり手コキをかましてきた。
中に入ったままだった指も増やされて前立腺を狙い撃ちし、上半身に居た人がローションを垂らして乳首を捏ねくり出した。凄まじい攻撃に俺は目を見開いて体を反応させた。
「ひっ、あ"!?ぁぁぁあッッ!!」
止まる事なく動き続ける指に耐える手段などなく、ずっと待ち焦がれていた絶頂を迎える事が出来た。
体が大きく反り、ビクビクと全体が跳ねて盛大に欲を吐き出した。長い事寸止めされていた体は、あまりの気持ち良さに恍惚とした。
「いっぱい出たな、先っぽすげー痙攣してる」
「ッッ、ひァッ!?も、イッたぁぁ!!触んないでぇぇっ!!!」
達したばかりの先端をグリグリと親指の腹で触られると耐えきれずに再び体がのけ反り、激しい暴れを見せた。
「ぁぁぁああ"ァァッ!!!無理無理やだぁぁ!!や"っ……~~、ひ、びっく、たすけっ、」
激しく暴れてガシャガシャと拘束具が揺れても、響くんは助けてくれる事はなく、三箇所を攻める指はより強く動き続ける。
「あ"ァ……~~---ッっ!!イク、イ"くッッッ、」
すぐに二回目の欲が放たれると、お客さん達の歓声には興奮が混ざる。
「っ"、~~----っ、く、ぅ"、ぅぅ…っ」
目の前のチカチカとした光が消える事なく散り続け、身体中が痙攣を始めても止まらない刺激。
口はだらしなく開いて唾液を溢れさせ、目からはとめどなく涙が流れ落ちた。
今まで連続でイカされた事なんてない俺には耐える事は難しく、もう少しで意識が飛びそうになった時、パンっと響くんが手を叩いた。
「はい、まだ少しだけ時間はありますが詩が飛んでしまいそうなので終了です」
お客さん達も響くんの言う事に逆らう事が出来ないため、少しだけ物足りなさそうだったが手を離してくれた。
刺激が止んでも止まらない体の震え。リモコンを操作して椅子を元の位置へ戻した響くんは、ボロボロになった俺を抱き締めてくれた。
「たくさん可愛がってもらえて良かったね。詩がこんなに乱れた姿、初めて見たよ」
ポンポンと頭を撫でられると安心して更に涙が出た。
「響くん……っ」
「気持ち良かったね、可愛かった」
「気持ち良かったぁ…すっごい気持ち良かったぁぁ…」
響くんに抱き締められながらボロボロ泣く光景はお客さん達から見たらどう写っているのかは分からないが、俺は素直な感想を述べた。
暫くして響くんが離れると、ニコッとした可愛らしい笑顔でお客さんに挨拶をした。
「皆様、今回も可愛い詩を愛でて下さり感謝します。僕一人ではこんなに気持ち良くさせる事なんて出来ないので、可愛い姿が見れて幸せです」
「こちらこそ。詩ちゃんやばい位可愛いっすね」
「響くんが居るからやりすぎる事もないし、安心して楽しめた。ありがとう~」
途中で終わったにも関わらず優しい言葉をかけてくれるお客さんに安堵していると、司会者の声が会場に響いた。
「はい、では時間が来ましたので触れ合いタイムは終了です。皆さん、満足出来ましたか?続いては投票に入りますので着席お願いいたします」
ずっと傍に居たお客さん達が戻っていくと、響くんに頭を撫でられた。
「可愛かったよ」
「…鬼畜、ドS、ばか」
「今日はいじめるって言ったでしょ。俺をからかった罰だからこれからは気を付けてね?」
「…ド下手、童貞」
「ドMだね。次のショーの時も覚えてなよ?」
意地悪な発言をしながらも汚れた俺の体を綺麗にしてくれた響くんは、ゆっくりと水を飲ませてくれた。
のんびりとした時間を暫く過ごしていると、司会者の声が聞こえてきた。
「はーい、では皆様、投票ありがとうございます。集計が出ましたので早速結果を発表したいと思います」
言葉が終わると共に前回と同じくライトの種類が変わり、結果発表の時に使用される物に変化した。BGMも同様に流れ、流石に2連続優勝は無理だと分かってはいるがドキドキさせられた。
一瞬真っ暗になった直後、またもや驚く事に俺と響くんにパッと光り輝くライトが当てられた。
「なんと、今回の優勝は前回レベル1を初参加で優勝した響さんと詩さんのペアです!!いやはや、こんな事はショーが開催されてから初めての事なので素晴らしいですね。おめでとうございます!!」
盛大な拍手と歓声が響く中、俺と響くんは未だに受け入れられずにポカンとした表情で見つめ合った。
レベル1の時よりも理解が追いつかない俺達は数分ポカンとした後、突然感情が昂った。
「す、すげえぇぇぇ!!!」
俺が叫ぶと響くんも嬉しそうに目を輝かせて"すごいね!"と言ってくれた。
「じゃあ手続きとかしてくるから、詩はスタッフさんに拘束解いてもらってゆっくりしててね」
ある程度するとすぐに落ち着いた雰囲気になって響くんは前回と同じ手続きへ向かった。
今回は疲れてはいるが体はスッキリしているので心穏やかに待つ事が出来た。
「詩、お待たせ。帰る支度が終わったら帰ろうか」
拘束を解かれてまったりしていると、手続きを終えた響くんがこちらへ走ってきてくれた。
「立てそう?体しんどくない?」
「ん、平気。お腹空いた。何処か店開いてるかな」
「この時間だと難しいかもね。ホテルでご飯食べても良いけど、良かったら俺の家来る?」
「え?いいの?」
「うん、詩ならいいよ。適当な物で良ければ作るし、着くまで時間かかっちゃうけど平気?」
「大丈夫!!行きたい!」
何となくプライベートな空間には踏み込ませたくないタイプだと思っていたので嬉しく思っていると、響くんは誰かに電話をかけ始めた。
『お疲れ響。どうだった?』
「やっぱり帰るんで今からお迎えお願いします」
『は?』
「会場に居るので宜しくお願いします」
『…ふ、お前の事なんてお見通しなんだよ。近くに居るから待ってろよ』
「はーいお願いしまーす」
相変わらず先輩に対しての態度は宜しくないが、特に何も触れずに居ると、本当に先輩はすぐに駆けつけてくれた。
「詩ちゃん、お疲れ様。結果はどうだったの?」
「優勝出来ました」
「まじ?スッゲーな!おめでとう!」
俺達以上に喜んでくれた優しい先輩は、車に案内してくれた。車に乗り込み、揺られていると睡魔が襲ってきて、コテンと隣に座る響くんに寄りかかった。
「着くまで寝てて良いよ。本当にお疲れ様」
優しくて安心する声が聞こえると、俺は響くんの腕にしがみついて目を閉じた。
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