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31 玩具責め
「あ…ぅ、」
指が上顎を擦ると、ゾクゾクとした刺激が襲い、きゅっと目を閉じた。
(気持ち良い、キスしてほしい…)
そう思いながらも、響くんの指は優しく上顎ばかりを狙ってくる。時折舌を摘まれたり、粘膜を刺激したり。唾液の音がする程に掻き回される口内の刺激に蕩けた感覚が生まれる。
「…そうだ、こんな玩具あるの知ってた?」
指が抜かれた後、淡いピンクの色をした玩具を見せつけてきた。
「お、何それ?」
「へぇ~そんなの初めて見たなァ」
「これは口内の性感帯を刺激する玩具です」
一見、おしゃぶりの様な形をしたその玩具。おしゃぶりと違うのは、咥える部分が長く、真ん中辺りから先端にかけてプニプニとした突起があるという事。
「詩、お口開けて」
「ん……」
蕩けている俺は素直に口を開くと、玩具が口内へ入ってきた。中へ入ってくると、先程不思議に思った突起部分がとある場所に触れた。
「っ!?」
「突起の部分、当たってる?…詩は上顎も好きだと思うけど、上顎より少しいった所も口内の性感帯なんだよ」
プニプニとした突起が性感帯と言われる場所を刺激すると、擽ったくて気持ち良い様な感覚が襲った。
「んっ…!んんっ!!」
「えずかねーの?それ」
「えずかないようにストッパーついてるので大丈夫ですよ。おしゃぶりみたいで可愛いでしょ」
「とっ……、れ、っ、とっれ、ぇ、」
「なになに?なんて?もっと動かしてほしいの?」
ストッパー部分を動かされると、中の突起も動き、その部分を刺激された。
「んぅっ、ぁぁっ」
「ここね、パラタイン喉腺っていうんだって。開発しないと感じないのに、相変わらず詩の体は敏感だね」
ゆっくりとその場所を刺激しながら、俺の耳元でそう言った響くん。パラなんちゃら名前なんて覚えられるわけないが、咥えた玩具が動く度に上顎と同じ感覚が襲う。
「…と、っ…て、ぇぇ…」
「えー?うんうん、分かった分かった。みんなに伝えてみるね」
そう言うとお客さんの方を向いた響くんは、俺の言葉とは全く違う事をみんなへ伝えた。
「さっき5分我慢出来なかったから、今から時間制限なくみんなにいっぱいいじめられたいみたいです。ここに居る皆さんは乱暴にする方は居ないと思うので時間が許すまで可愛がってあげて下さいね」
「んっ…ぅうっ……!!ち、…っが、ぁっ」
こいつ何言ってんだよ!と思ったが、口内に入った玩具の所為で上手く喋れない。
「じゃあ僕はこっちで見てるので、皆さんどうぞ」
レベル3と同じでおそらく触れ合いタイムはまだそこそこあるはず。今の状態でみんなに攻められるのは我慢出来ないのでジタバタ暴れると、嬉しそうに色んな玩具を持つお客さん達が周りを囲んだ。
「詩ちゃん、赤ちゃんみたいで可愛い」
「~~、っ…ぅっ、ぉ、かっ、ら…れっ」
『動かさないで』と放ったものは言葉になる事はなく、持ち手を動かされて容赦なく玩具の突起が口内を襲う。
「ぁっ、あ、ぅぁ……」
「詩ちゃーん、お口もいいけど、やっぱり玩具と言えばローターだよね」
「いやいや、前と一緒で電マで連続でイッちゃおうよ」
ニヤニヤ笑うお客さん達は、ブンブンと首を振ってやめろと訴える俺を無視してスイッチを入れた。
ローターは乳首を、そして電マは元気に勃っている股間に当てられた。
「-----ッッ!!」
ビクッと激しい体の反応と共に、SMチェアが軋む音がした。我慢する為に力を込めると、グニっと口内にある突起が気持ち良い部分を突き、すぐに力が抜けた。
「ふっ……あぁぁぁ……」
力が抜けたら抜けたでローターと電マの刺激に耐えれないのでガクガクと体が震える。
少し離れた所に立っている響くんは俺の視線に気付くとニコッと微笑みかけてきやがる。
「詩ちゃーん、玩具使わなくても、俺の指はどーう?」
後ろに回り込んだお客さんが脇腹を擽り出した。
「ん"っ……!?」
「ちょっと狭いけど俺はこっち触るね」
足の間にしゃがみ込む人が現れると、暫く放置されていた後孔に指を入れ始めた。
「んっ、…ん"ッ……!?~~…っっ!!」
ガンガンと暴れまくって快感を逃そうとすると、加速する刺激。
響くん以外にはイカされたくない。
その一心で必死に耐えていると、トコトコと歩いてこちらへやってきた。
「詩、そんなに我慢したら体に悪いよ?」
(誰のために我慢してると思ってんだよ…っ)
その思いを込めて睨み付けると、クスッと余裕あり気な笑いが返ってきた。
人の居ない所を上手く通って俺の耳元に到達した響くんは、ボソッと呟いた。
「イッていいよ。怒んないから」
「ぁ………ら、っぇ、ぇっ」
「んー?上手く喋れてないよ。みんな玩具でいっぱい刺激してくれてるじゃん。見せてよ、もっかい詩がみんなの前でイッちゃう所」
「…ふっぅっ…ぁっ、ぁ……」
「ほら、早くイキなよ」
優しく顎を撫でられると、なんとも言えない気持ち良さに呑まれ、どれが決定的な刺激になったか分からないまま、響くんの顔を見ながら絶頂した。
ビクンビクンと明らかに分かりやすい痙攣を起こしていると、興奮した様にお客さん達はその体を見続けた。
「はぁ…やば、イッちゃったね。たくさん出たよ、詩ちゃん」
一人のお客さんの手の中に吐き出された白濁液を見せつけられると、流石に羞恥が襲う。
「あーあ、人の手を汚すなんて悪い子だなー。お仕置きしようか?」
電マを持ったお客さんが先端目掛けて押しつけると、ブブブ、と激しく振動しながら刺激を送る。
「ーーーーッッッ!!!!!」
強過ぎる刺激を受ける体。目が見開き、更に痙攣が激しくなった。
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