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劇薬
好奇心だった。
ソイツが男ともやってるという噂は流れてた。
学校で目立ちすぎるほど目立つ男だった。
綺麗な女の子に好かれる顔と、整った妙に目を引く指をしてた。
そして。
エグい噂とは裏腹に、いつもニコニコわらってた。
女の子達は悪い噂があるからこそ、ソイツに夢中だった。
女にモテる奴だからヤッカミだろ、とは思ってた。
引っ替え取っかえ女の子を侍らせていたし、空き教室でヤってるという噂もあった。
女好きなのは間違い
男は。
なさそうだった。
でも。
まあ。
なんていうか。
そういう噂を聞いてしまうと。
気になった。
見てしまう。
同性から見てもエロい。
女とは違うエロさがあった。
男らしい体格。
骨格がしっかりしていて、ちゃんと筋肉がついていて。
でも綺麗な肌。
女抱いてんだろな、と思わせる色香。
なのに、その手や腰や胸に。
女の子じゃないのに目がいく。
そこで女を泣かせてんだろな、と思ってしまう、アイツのペニスとか想像してしまう
女とやってるソイツを想像して、何度か抜いてしまった。
女を組み伏せ、脚を開かせ貫いて。
鳴かせてるソイツを想像してしまった。
鳴かされ喘ぐ空いての女ではなく、女に挿れて突き上げてるソイツの姿の妄想に何故かキた。
夢中で扱いて、出していた。
その妄想ですると気持ち良すぎて、怖くなった。
だから。
・・・出来る限りしないことにした。
だって。
いつもは女の子で抜いていたからだ。
男で抜けるなんて怖かった。
でも。
男ともヤってるらしいという噂を聞く度、余計に妄想が止まらなくなった。
どっち?
女みたいに男に抱かれてんの?
あの顔と身体で女みたいに鳴いてるの?
そんな女を抱くのが当たり前みたいなエロい身体で。
それとも抱いてんの?
男もその身体で陥落させて、堕落させて泣かせてんの?
男はアイツの下で女になるの?
どちらもイヤらしすぎて、どちらでも何度も抜いてしまった。
相手の男の想像は適当で、アイツの映像だけがやたらリアルな妄想だった。
そう。
止まらなくなってしまってた。
自分がおかしいと思った。
でも見てしまう。
あいつを見つめてしまう。
でもバレないようにやれていると思ってた。
なのに。
「いつも見てるよね。オレを」
声を掛けられた。
笑ってた
その笑顔だけで勃ちそうだった
あの。
女を惹きつける綺麗な笑顔。
笑いながら腕を掴まれ連れて行かれた。
何故か逆らえなかった。
そこは。
ソイツが女とヤるのに使ってるという噂の空き教室で。
ソイツはどういうわけかお咎めなしに、そこを占拠しててた。
使わない机を部屋の半分に押し込め、空いたスペースにソファまで持ち込んでいた。
なんの為のソファなのかは明白だった。
ソイツは笑ってた。
楽しくて仕方ないといった風に。
服を脱がせるその間も。
丸裸にされた。
勃起してるペニスを見られた。
ソイツはさらに笑った。
「ねぇ。オレとしたい?されたい?」
その声は甘すぎた。
その声だけで射精しそうだった。
「男ともね、遊ぶけど、女の方が好き。でも。アンタすごくしたそうだったし。なんかね、たまにはアンタみたいなのも面白いかなと思って。普通なのがいいよね」
ソイツは言った。
何も言えなかった。
ただ途方にくれていた。
「決められない?じゃあしてあげる。まあ、最初からするつもりだったけどね。まあ、処女だよね。オレは処女でも面倒くさがらないよ」
ソイツはニコニコ笑ってた。
無邪気でヤラしい笑顔。
「でもその前に口貸して?時間かかるから先にまずオレが気持ち良くならないとね。どうせフェラ下手だと思うけど、それはそれで楽しいし」
ソイツはズボンのベルトを外しファスナーを下ろしそれを取り出す。
まだ萎えたペニスに唾を飲む。
ソレについてずっと考えていたから。
いやらしくて綺麗なソレを見つめて、でも、どうすれば良いのか分からない。
「舐めて?いい子だね」
言われたなら逆らえなかった。
震える手で握り、舐めた。
舐めているうちに夢中になった。
「そうそう上手。舌だけじゃなくて口も使って?」
優しく髪を撫でられると、勃起したペニスから零れてしまう程感じてしまった。
唇を使って扱き、必死で舐めた。
先の穴を舌で突き吸った。
「ハジメテってのがいいよな。誰も使ってないってのは嫌いじゃないよ」
優しく言われた。
言葉の意味より、その声と囁く吐息に感じてた。
舐めているのは他人のペニスのはずなのに自分のペニスへの刺激のように感じてて。
「喉つかうね?噛んだらだめだよ?」
頭を押さえつけられ、お構い無しに突き上げられて、苦しくて。
でも絶対に噛まなかった。
そして。
そこで出されて、噎せた。
苦しくて苦しくて。
でも。
でも。
「へぇ、これでイクんだ?いいね。アンタ」
アイツが笑って。
自分が射精していたのに気が付いた。
「気持ち良くさせて貰ったから、じっくり教えてあげる。アンタここでするの、好きになるよ?」
そう言われた。
「みんな、そうなる」
当然のような言葉をききながら、うつ伏せになるように言われてそうした。
まだ。
それでもまだ。
自分に何が起こっているのかわかっていなかった。
劇薬2に続く
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