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3回目の訓練②
どれくらい経ったか分からないが、俺の意識が朦朧とし始めた頃、先輩達が戻ってきた。
「由麗ただいまー」
「んぐっ、うぅぅ…っっ!!」
先輩達の登場に希望の光が見え、俺の意識は回復させた。このまま失っていた方が何倍もマシだったなんて、この時は思わなかったからだ。
「ただいま、色んな所がびっしゃりだね。玩具はどう?いっぱいくすぐってもらえて嬉しいね」
「んぐ…っ」
猿轡がなければ、嬉しい訳ないだろと叫んでいる所だ。しかし早く解放されたくてなるべく素直な眼差しを心がけて先輩を見つめた。しかし俺と一瞬だけ目を合わすと、直ぐ逸らし、何処から取り出したのか耳かきを手に持った。
強く引っ掻いてもらえるのかと期待した眼差しを向けた瞬間、それは裏切られる事になる。
「んっ----ッッ!?ぅぅ、んぅぅ!!」
カリカリと優しく肌をなぞられ、俺の体は思いっきり跳ねた。
「あ、効いてる。ゆっくり触ると耳かきもくすぐったいよね。掻いてもらえるとでも思った?ばーか」
今日の柚木先輩、何かめちゃくちゃ腹が立つ。
七彩が言ったように上司から何かしら指示があったんだろうが、どうしても心の奥底から怒りが湧いた。
「もっとその眼差し向けなよ。由麗の強気な態度へし折ってあげる。ていうかもう折れてたと思ってたけど流石強いね。まだ楽しめそうで安心した」
ツツーッと耳かきは脇腹から腋へ滑って行くとビクッと体が反応した。自分でも制御出来ず、ガシャガシャと拘束具が音を鳴らした瞬間、中に入れられたビーズから電気が流れて、ガクンと背が反った。
擽る羽根も辛いがランダムな電気もキツイ。それでもまだ俺の精神は壊れてくれなくて。
「あ、今電気きた?可愛い反応」
クスクス笑う先輩はずっと耳かきを往復させ、その度に俺がビクビクと跳ねる姿を堪能した。
「羽根も良かったと思うけどー、次は俺達が直接くすぐってあげるねー?」
七彩が動き出し、乳首と自身に付けられていた玩具を取り外してくれた。
「俺と七彩で今から耳かきでくすぐってあげるよ」
脇腹を往復していた柚木先輩の耳かきが、玩具を取り外したばかりの胸元へ移動すると、激しく主張している乳頭を捉えてかなり優しいタッチで擽り出した。
「んんんんんんン--------ッッッ!!」
玩具の羽根よりもビリッとくるような刺激にガクンと体全体が飛び跳ねた。
「ふふ、これ気持ち良いの?すごい反応だね」
「んぐっぅぅ!っんぅぅぅっ。んー!!!」
「両方してあげるね」
何本あるのか知らないが両手で耳かきを持った先輩は、カリカリと乳頭や乳首の形をなぞるように擽り出し、快感と痒みとくすぐったさで頭が混乱し、ひたすら体を反応させてしまう。
「俺はここ弄ってあげるねー由麗ー」
七彩も耳かきを持つと、先走りで溢れる尿道口をカリカリと擽り出した。
「んぅぐぅぅぅッッ!?」
一瞬目の前に光が散ると足が異常に震え出した。
「あははー辛そう。ここやばくない?」
笑いながら執拗に尿道口を引っ掻かれると体が制御出来ずに全力で体を捩らせた。
「由麗は先っぽが弱いねーまぁ男はみんなそうかなー?」
先端を耳かきで刺激しながら、コショコショと指で裏筋や玉を擽られるともう我慢出来なくてのたうち回る様に体を暴れさせた。どんなに全力を込めても外れない拘束具にパニックになる。
「イケなくて辛いねー?」
「ふぅぅぅぅ…っ、」
コクコクと頷いて解放を求めるが見事にスルーされ、二人の意地悪な耳かきの責めは止まる事を知らない。
快感と痒みと苦しさで頭が痛くなりつつあり、俺はもう限界だった。ボロボロ泣いて体を痙攣させていると、柚木先輩と七彩が場所をチェンジした。
「由麗、辛そうだね。七彩に触られたココ、キツイ?」
力無くコクコクと頷くと、柚木先輩は人差し指でスーッと裏筋を撫でた。痒みがひどいそこにはそれだけで強い刺激になり、ビリビリと頭が痛む。
「いっぱいイこっか」
いつもの優しい声色が聞こえた瞬間、キュッと竿を握られて自身を上下された。ビリビリと体に刺激が送られると、直様絶頂し精液を吐き出した。
「早。辛かったね、よく頑張ったね。でもたくさんお薬塗ってるから一回じゃ効果は無くならないから、まだまだイこうね」
「んぐ…っん、っんん、」
体の痒みは確かに取れてはいないが、休む事なく手を動かされると敏感な自身にはキツイものがあった。ビクビクと止まらない体の震えと共に二度目の絶頂を迎え、意識はまた朦朧とし始めた。
せめて取れてほしい痒みもなくなる事がないまま狂いそうな刺激だけが襲いかかる。
「由麗ーまだ寝ちゃだーめ。勝手に寝る悪い子にはこうしようね」
意識が朦朧とし始めた頃、七彩にグッと顎を持ち上げられて無理矢理意識を戻されると、また強い刺激が体を襲う。フルフルと首を横に振って気絶させてくれと目で訴えても許してもらえずに辛い時間が流れる。
そんな永遠とも言える辛い時間は痒みが治ると共に終わりを迎えた。
「たくさんイッたね」
挿入されたビーズも取り外され、俺の股間は吐き出した欲でびしょ濡れになっていた。
焦点が合わない瞳。猿轡を取り外されても喋る事の出来ない口からは唾液が溢れて、目からは勝手に涙が流れ続けた。
拘束を外されて汗で汚れた体を優しく拭いてもらっている時、ガチャリと扉が開き、前俺を訓練した人とは別の上司達が入ってきた。
グッタリとした俺を見て満足そうに笑うと、よしよしと頭を撫でてくれた。
「よく頑張ったな、由麗」
それに何も返す事が出来ない俺はただ柚木先輩に体を預けていた。
「柚木、今回はちゃんと加減なしでやったみたいで何より。もしまた手抜いたら俺達でいじめる予定だったからな」
「…この子が可愛いからって、あんま由麗ばっかり目付けないで下さいね。もうこれであの時の訓練での特例も相殺出来ましたし、金輪際由麗にこういうのはナシで」
「はいはい。じゃあお疲れ」
そう言って去って行った上司達を見送った柚木先輩は、はぁぁぁ~~っと思いっきり溜息を吐いて強く俺を抱き締めてくれて。やっといつもの優しい柚木先輩を感じる事が出来て心の底から安心した。
「良かったぁぁ…もうこれで終わりだよ由麗ぁぁ…」
「良かったね柚木ー。はいはい由麗ーお水飲もうねー」
二人は安堵の表情を見せながら俺を労ってくれて、疲れと安堵から俺はそのまま目を閉じた。
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