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第8話 意識ー3ー

遠坂は何か隠し事でもあるのかと聞いてきたが 志筑に絡まれたなんて言いたくなく何とか誤魔化した 遠坂も納得してはいないようだがこれ以上は 詩乃が嫌がるだろうと聞いてこなかった 一方、志筑は一人で昼食を取りたいから 誰も来ないような非常階段の所で食べていた 常に周りに人が寄ってくる それは正直面倒だ 告白されるのも誰とでも寝たいがため付き合う気が無く断るのも面倒 だからなるべく一人でいたい まぁ、束縛しない、浮気OKなら付き合ってもいいが そんな志筑は昨日の事を考えていた 初めて拒絶されてプライドはズタズタ 「そう言えば名前聞くの忘れた」 ムカついたからどうにかあいつを落としたい 志筑にしたらゲーム感覚に似ていた 攻略したいと……… それと同時に面白いとも思った 自分に靡かない彼はどんな奴なのだろうと まずは名前と学年が知りたい どうするかな? 一度会ったきりだから探すのは容易じゃない でも中々のイケメンではあった ほんのり茶髪で、あれは染めてない天然の色だと思う それとあの顔なら自分が知っててもいい気がする 顔は選んでるつもりだから だとすると今年入った1年生か? そう考え事をしていると階段の下から誰かが登ってきた 「あ……志筑君……」 志筑に気付いた男子生徒 こいつは確か隣のクラスの奴だ 真面目で大人しいイメージの彼 「意外、ここって人来ないと思ったのに」 「ごめん、邪魔してしまって…… 外に用があってここからの方が近かったから」

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