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第29話 距離ー2ー

「それで無理やり登録させられて 不満で携帯と睨めっこしてたと? ははっ、お前も可愛いな」 携帯をじっと見つめている詩乃に遠坂が どうしたのかと聞くと先ほどの 洸夜とのやり取りのことだ 携帯をずっと見つめているのが なんだか可愛らしくて笑ってしまった 「まぁ先輩もいい迷惑だよね もう期末テスト始まるのに」 そう、今日から期末テストが始まるのだ あの人のせいで疲れて勉強が身に入らない 「大丈夫?」 「………」 「じゃあさ、今日時間あるなら 明日の分一緒に勉強する? 俺もイマイチ自信ないし」 「良く言うよ 中間テストでも同じこと言っておきながら 全て90点以上だったじゃねえか てか半分は100だったし……… 他も90後半ばっかだし」 「そんなこと……… でも今回は本当にヤバいんだって」 絶対嘘だと思いながらも 遠坂になら勉強教われるかなとちょっと期待 そう言うことだから午前中のこのテスト終わった後 勉強しようと言うことになった 「何処でしようか?図書館?」 「てか昼は? お前普段何食ってんの?」 「え?ん~と………レトルトとか?」 苦笑いしながらそう答える遠坂に詩乃は 大丈夫かと心配になる

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