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⑥
柚葉くんサイド
音葉が輸血中に窓から逃げて
少しは反省してるのかなって
思ってたら楓葉と喧嘩してた。笑
喧嘩できるくらい復活したのはいいけど。
梅葉「おと、輸血中に窓から逃げるなんて
ほんとバカだな。
毎度毎度反省したなんて言うけど
してないんだろうね、これ。」
音葉「俺悪いことしてないもん。」
おー、反抗した。
梅葉「してるよ。
輸血しないと飢餓状態になって
また暴れるだろ。
そうならないために輸血してるんだろ。」
音葉「だって輸血辛いし。」
梅葉「飢餓状態の方が辛いっての。」
音葉「…輸血の方が辛い!!
梅にぃは拒絶反応ないから
そんなこと言えんだろ!」
「ちょ、ちょ。おと、落ち着きな。
おとが辛いのもわかるけど。
輸血が嫌なら俺ら兄弟の血飲んでも
いいんだって言ってるでしょ?
俺らの血の方が拒絶反応少ないよ。」
音葉「…それだけは嫌だ。怖い…」
梅葉「辛くても不味くても怖くても
やらなきゃいけないんだから、仕方ない。
何度も教えてるよね。
わからないなら監禁部屋入るか?」
音葉「……(ぶんぶん)」
監禁部屋はかなり辛いらしい。
よっぽどのことがない限り
入らない。
俺は実際に入ったことがない。
楓葉と音葉だけ入ったことがある。
その中でも音葉は何回も入ってる。
監禁部屋は
なんもない部屋に3日間閉じ込められる。
誰とも話せない、なんもできない。
ご飯もなくて
輸血のみ。
音葉は輸血受けなくて
よく入れられる。
そこに入れば手足は拘束され、
輸血を三日間受ける。
拒絶反応は出て辛いだろうけど、
飢餓状態よりはよっぽど楽だから、
音葉がどうしても受けたくないって時は
監禁部屋に入れる。
いつも出てくる時は
泣きながら出てくる。
ちょっと可愛いんだけどね。笑
梅葉「今回は、かえが
血を飲ませてくれたから
よかったけどな。」
楓葉「ほら、俺に感謝しろ」
音葉「かえにぃの血まずい…」
楓葉「はぁー?俺とゆずの血はほぼ一緒だから。」
「ちょっと、俺を巻き込まないでくれる?」
楓葉「ていうか、俺ら兄弟なんだから
同じようなもんだろ。」
「そうだな…笑」
雪葉「…ごめんなさい。
次は拘束取らないようにする。」
「俺たちが帰ってくるまでに
たくさん反省したんでしょ?
もういいよ。大丈夫だから。」
音葉「ゆずにぃ、雪葉にあまい!」
「元はおとのせいだから。」
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