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第5話 奉仕し合う歓び
哲の欲望に舌を這わせていると、彼から腕を取られてソファの上に促される。
目の前の哲の猛りはそのまま、俊は哲の顔を跨ぐようにして四つん這いになった。
哲の眼前に俊のはしたない場所が無防備に曝け出される。
「やっ……この格好、嫌って言ってる!」
「その割にここは期待しているぞ」
哲が俊の亀頭から根元へ指を滑らせて袋を揉み込み、菊門にふっと息を吹きかけると、俊の後孔がひくひくと疼いた。
この格好は恥ずかしくて嫌だ。
だが、その先にある快楽を思い出すと体は素直にそれを求める。
そのことも俊の羞恥を煽った。
「……っ、う……」
ここまでくれば開き直るしかない。
目の前に差し出された哲の熱を再び口内に迎え入れた。
舌をぴたりと亀頭に押し当てつつ、軽く吸いながら唇で幹を扱く。
口に入りきらない根元は手で袋と一緒に揉み込む。
唾液をまぶして滑りを良くすれば、じゅばじゅぼと卑猥な水音が響いてくる。
頭を手前に引くたびに少量の蜜が舌先に触れる。
もっとと鈴口を抉れば哲の腰が跳ねる。
気分が良く、自然と口角が上がった。
得意げになっていたのも束の間、哲の反撃が始まった。
れろ、と俊の欲望をひと舐めすると、その肉厚な舌は後孔の皺を丁寧に舐めていく。
時々その窄まりに舌先を埋め込み、入口をくすぐるとすぐに抜いてしまう。
そんなことをされたら胎の奥が疼く。
いっそのことひと思いに指を突き入れてほしい。
紳士な哲はそんなことしないと知りつつ誘うように腰を揺らせば、ごくりと生唾を飲む音が聞こえた。
窄めた舌がずっと中に入ってきた。
尻の力を抜けば肉厚のそれが浅いところを暴れ回る。
俊はもどかしい刺激に身震いした。
もっとこうしてほしい、という意思表示で哲の昂りを喉奥まで押し込めば、それに応えて哲は舌を抜き指を沈めた。
「んァ……っ!」
太い指が柔い隘路を開いていく気持ちよさに、俊はまた花を生んだ。
エキナセアが哲の腹の上に散る。
「俊、口止まってる」
「だっ……だって、ぁああ……!」
先を促すくせに、中に埋められた指は止まらない。
そっと優しく腸壁を撫でたかと思えば、不意にぷっくりと膨れた前立腺を押し潰す。
そんなことをされれば口淫を続けることなどできない。
ましてや快感に弱い俊は特に、だ。
前立腺を押すたびに赤く腫れた亀頭からぽたぽたと透明な先走りが落ちる。
哲がエキナセアを手に取ると、それに喉元に落ち蜜を絡めて口に入れた。
それを股座から見ていた俊は頭が沸騰した。
――もう我慢できない。
俊は後ろ手に哲の腕を掴むと中を弄っていた指を引き抜き、体を哲と向かい合うように変えると、哲の昂りを後孔に押し当てた。
「おい、まだ……」
「無理、限界。朝までしてたから平気」
来客があるというのに、朝方まで求めたのは哲の方だ。
そんなに丁寧に解さなくても哲を受け入れ慣れたそこは安易に飲み込むだろう。
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